『現代博物館学入門』目次

栗田秀法(編著)
(2019年4月20日刊行,ミネルヴァ書房,東京, x+296 pp., 本体価格2,500円, ISBN:9784623084661版元ページ

【目次】
まえがき[栗田秀法] i
第1章 博物館概論[栗田秀法]1
第2章 博物館経営論[木下達文] 31
第3章 博物館資料論[栗田秀法] 61
第4章 博物館資料保存論[長屋菜津子] 97
第5章 博物館展示論[鈴木章生] 135
第6章 博物館教育論[栗田秀法] 177
第7章 博物館情報・メディア論[佐藤琴] 215

 

参考文献 247
日本と世界の主な博物館 250
博物館・博物館学の関連団体 262
博物館に関連する主な法令 263
博物館法の提案理由について(1951年) 265
博物館法の条文解説 266

 

あとがき[栗田秀法] 279
人名索引 285
事項索引 287

『日本のイネ品種考:木簡からDNAまで』目次

佐藤洋一郎(編)
(2019年4月30日刊行,臨川書店,京都, 2 color plates + 260 pp., 本体価格4,500円, ISBN:9784653044147版元ページ

【目次】
カラー口絵(2 pp.)
はじめに[佐藤洋一郎] 1
第1章  出土するプラント・オパールの形状からみた多様性[宇田津徹朗] 7
第2章  古代の種子札に記載された品種名の多様性と変遷[平川南] 45
第3章  赤米・黒米・香り米:変わりものの品種たち[猪谷富雄] 115
第4章  お米の祖先:「愛国」と「神力」[花森功仁子] 178
第5章  イネ品種と遺伝的多様性[佐藤洋一郎] 217
第6章  <対談>和食と米[佐藤洋一郎・仲田雅博] 219
執筆者一覧 259

『消えゆく横丁:平成酒場始末記』

藤木TDC(文)・イシワタフミアキ(写真)
(2019年5月10日刊行,筑摩書房ちくま文庫・ふ-34-2],東京, 16 color plates + 222 pp., 本体価格920円, ISBN:9784480435972 版元ページ

読了.良書.かけがえのない “絶滅横丁” や “絶滅危惧横丁” の貴重な証拠写真が満載.「そういえばあの横丁は〜」という過去の記憶がよみがえる.

『生命の歴史は繰り返すのか?:進化の偶然と必然のナゾに実験で挑む』目次

ジョナサン・B・ロソス[的場知之訳]
(2019年6月15日刊行,化学同人,京都, xvi+382 pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784759820072版元ページ

【目次】
まえがき ix

 

序章 グッド・ダイナソー 1

第1部 自然界のドッペルゲンガー

 第1章 進化のデジャヴ 30
 第2章 繰り返される適応放散 61
 第3章 進化の特異点 86

第2部 野生下での実験

 第4章 進化は意外と早く起こる 116
 第5章 色とりどりのトリニダード 129
 第6章 島に取り残されたトカゲ 163
 第7章 堆肥から先端科学へ 190
 第8章 プールと砂場で進化を追う 205

第3部 顕微鏡下の進化

 第9章 生命テープをリプレイする 230
 第10章 フラスコの中のブレイクスルー 260
 第11章 ちょっとした変更と酔っぱらったショウジョウバエ 278
 第12章 ヒトという環境、ヒトがつくる環境 303
終章 運命と偶然:ヒトの誕生は不可避だったのか? 331

 

謝辞 358
訳者あとがき 361
巻末注:参考文献および追加情報 [376-366]
索引 [382-377]

『記憶の箱舟:または読書の変容』読了

鶴ヶ谷真一
(2019年5月30日刊行,白水社,東京, 260+xii pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784560097014目次版元ページ

書物と読書と記憶をめぐって東洋と西洋を行き来する.キーワードは:書物・素読・記憶術・索引.注目される対比は:音読/黙読・修道院/寺院・ムネモシュネ/虚空蔵菩薩柳田国男西行法師が記憶術で結びつく意外性.

印象深い一節あり.『五月雨草紙』からの引用:

「博覧強記,凡そ天下の書に於て読まざる所なし.壮年の頃は一旦夜に書籍の厚き一寸ずつを読まれたり.冬夜,燈火の上に酒銚子を釣り下げて置く.時は深更に至り,寝に就く時は微温にして丁度燗せし程になりしといふ.其の頃は雑書を博く読む事流行して,読む毎に必ず抄録する事なり」(p. 130)

極楽の情景.こういう心の余裕があって初めて読書は成り立つ.読むことと書くことは車の両輪だ.

『木々は歌う:植物・微生物・人の関係性で解く森の生態学』目次

D・G・ハスケル屋代通子
(2019年5月31日刊行,築地書館,東京, 360 pp., 本体価格2,700円, ISBN:9784806715818版元ページ

【目次】
日本語版への序文―弁当箱の木の葉が象徴するもの 3
まえがき 13

Part 1

セイボ Ceibo 地上50メートルの生態系 19
  エクアドル、ティプティニ川周辺 南緯0度38分10・2 西経76度8分39・5
バルサムモミ Balsam Fir 森は思考する 54
  オンタリオ州北西、カカベカフォールズ 北緯48度23分45・7 西経89度37分17・2
サバルヤシ Sabal Palm 砂浜で生きる 89
  ジョージア州、セント・キャサリンズ島 北緯31度35分40・4 西経81度09分02・2
トネリコ Green Ash 倒木をめぐる生物たちの世界 118
  テネシー州、カンバーランド高原、シェイクラグ・ホロー 北緯35度12分52 ・1 西経85度54分29・3

 

幕間 ミツマタ Mitsumata 紙と神の記憶 137
  越前市、日本 北緯35度54分24・5 東経136度15分12・0

Part 2

ハシバミ Hazel 中石器時代の人々を養う 145
  スコットランド、サウス・クイーンズフェリー 北緯55度59分27・4 西経3度25分09・3
セコイアとポンデロサマツ Redwood and Ponderosa Pine 木々をわたる風が太古と現代をつなぐ 166
  コロラド州、フロリサント 北緯38度55 分06・7 西経105度17分10・1

 

幕間 カエデ Maple 二本のカエデが紡ぐ歌 206
  [Ⅰ]―テネシー州、セワニー 北緯35度11分46・0 西経85度55分05・5
  [Ⅱ]―イリノイ州、シカゴ 北緯41度52分46・6 西経87度37分35・7

Part 3

ヒロハハコヤナギ Cottonwood 公園の木と川と風をめぐる生命のネットワーク 215
  コロラド州デンバー 北緯39度45 分16・6 西経105度00分28・8
マメナシ Callery Pear 街路樹はコミュニティへの入り口 248
  マンハッタン 北緯40度47分18・6 西経73度58分35 ・7
オリーブ Olive 切り離せない木と人間の運命 283
  エルサレム 北緯31度46分54・6 東経35度13分49・0
ゴヨウマツ Japanese White Pine 樹木の命と人間の命は関係性のなかに築かれる 317
  宮島、日本 北緯34度16分44・1 東経132度19分10・0
  ワシントンDC 北緯38 度54分44・7 西経76度58分08・8

 

謝辞 331
訳者あとがき 336
参考文献 [354-341]
索引 [366-355]

『記憶の箱舟:または読書の変容』目次

鶴ヶ谷真一
(2019年5月30日刊行,白水社,東京, 260+xii pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784560097014版元ページ

これまたナゾな書名だったが,「読書史」や「記憶術」などというワタクシ的に “キャッチー” なのでピックアップしたら「ミナカさんが選ぶだろうと予想してました」と.行動を読まれてるやん.

【目次】
はじめに 7

1 最初の読書体験 16

2 比類なき記憶のもたらした幸と不幸 26

3 読書の変容――素読から草双紙を経て近代読者の成立まで 34

  内田百閒と湯川秀樹 34
  素読の意義 39
  貝原益軒『和俗童子訓』 41
  素読の実習課程 45
  講義 46
  会読 47
  江戸人の読書傾向 49
  山東京伝滑稽本 54
  黄表紙の読み方 59
  大江戸の春と戯作の誕生 61
  仁斎と徂徠による朱子学批判 64
  漢詩の隆盛と詩人の経済的自立 67
  儒者の夢想 76
  漢文学習と外国語の習得 79
  政治小説の出現 88
  近代読者の成立 95

4 中世ヨーロッパ修道院における読書法 104

  サン・ヴィクトル修道院 104
  読書と瞑想 106
  詩編の学習 114
  記憶の重要性 116
  彩色写本の発する光 118
  歴史の現実と読書 121
  修道士はいつ本を読んだのか 124
  黙読のもたらした読書の変容 126

5 索引の誕生 129

  索引の効用 129
  索引の由来 134
  巻物から冊子へ 135
  句読点の考案と分かち書き 137
  エウセビオスの共観表 140
  索引不要の実例 144
  十二世紀の時代背景 146
  アルファベット順 152
  索引制作の現場 156

6 記憶術とは何か 165

  夜店の記憶術師 165
  明和の一件とその波紋 169
  明治における反響 172
  シモニデスによる創案 175
  ソクラテスの無関心 180
  アリストテレス「記憶と想起について」 182
  アウグスティヌスの記憶論 191
  詩編百五十編の記憶法 194
  マテオ・リッチの『西国記法』 198
  ベルクソンによる記憶術の定義 205

7 西行 月の記憶 211

8 柳田国男 地名の記憶 232

 

あとがき 259
参考文献 [i-xii]