『モービー・ダック』読了

ドノヴァン・ホーン[村上光彦・横濱一樹訳]
(2019年7月15日刊行,こぶし書房,東京, 654 pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784875593515目次版元ページ

全650ページ読破.これはいったいどのジャンルに配架されるべき本なのか.広義の海洋科学で,地球規模の海流・漂流デブリス問題・微細プラスチック汚染.海洋自然保護あたりが妥当かな.しかし,原書:Donovan Hohn『Moby-Duck: The True Story of 28,800 Bath Toys Lost at Sea and of the Beachcombers, Oceanographers, Environmentalists and Fools Including the Author Who Went in Search of Them』(2011年刊行, Viking Press, New York, ISBN:9780670022199版元ページ著者サイト) のいささか饒舌すぎるタイトルを見れば, “知的ごった煮” の波間に見え隠れするビーチコーミング・中国玩具製造・海難事故・北極探検まで含めて,もっと広大なテーマを包括する本でもある.

『書店本事:台湾書店主43のストーリー』目次

郭怡青(文)・欣蒂小姐(絵)・侯季然(映像)[小島あつ子・黒木夏兒訳]
(2019年6月27日刊行,サウザンブックス,東京, 432 pp., 本体価格2,600円, ISBN:9784909125125版元ページ映像リスト《書店裡的影像詩Ⅰ-日文字幕版》 [YouTube])

掛け値なしにおもしろい.台湾の独立系書店がいきいきと描かれている.しかも,各書店ごとにQRコードで映像作品《書店裡的影像詩Ⅰ-日文字幕版》へのリンクがはられている.ほぼ同時に出た:ホルヘ・カリオン[野中邦子訳]『世界の書店を旅する』(2019年6月20日刊行,白水社,東京, 309+31 pp., 本体価格3,200円, ISBN:9784560096932目次版元ページ)が世界本屋旅行なら,『書店本事』は台湾本屋旅行のガイドブック.


【目次】

Section 1 老舗の書店 —— 時間は滔々と流れる長い河、悠久の時を経ても衰えることはない 7

舊香居〔台北〕 ––– 時空を超えた蔵書の世界 8
古今書廊〔台北〕 ––– 「古」にも「今」にも造詣ある書店 17
人文書舍〔台北〕 ––– 台湾近代史を見守る時空回廊 27
唐山書店〔台北〕 ––– 地下に隠れた知識の宝庫 37
金萬字二手書店〔台南〕 ––– 台南で一番古い古書店 48
女書店〔台北〕 ––– 婦人解放運動の聖火リレー 58
茉莉二手書店〔台北〕 ––– 「環境保護」「公益」「読書」を推進するチェーン系古書店 67
南天書局〔台北〕 ––– 台湾「文史」の記録者たる書店 77
水準書局〔台北〕 ––– おしゃべりをこよなく愛する書店 85

Section 2 経験を積んだ書店 —— 一日、また一日と過ぎゆく読書時間の中で、理想がかたちになっていく 97

好樣本事〔台北〕 ––– 地球で最も美しい読書空間 98
有河book〔新北〕※閉店 ––– 詩の書かれたガラスと川岸が言葉を交わし合う姿を眺められる書店 107
小小書房〔新北〕 ––– 自分のやりたいことにこだわる、ご町内の書店 118
阿福的書店〔新北〕 ––– 子供たちのためのおはなし屋さん 128
九份樂伯二手書店〔九份〕 ––– 神隠し山の古書店 137
草祭二手書店〔台南〕※閉店 ––– 本のための空間を、断固として維持する。 147
府城舊冊店〔台南〕 ––– 台湾文学と古書文化の推奨者 156
舊書舖子〔花蓮〕 ––– 眠れる古書を呼び覚まし、彼らのために第二の春を 165
時光二手書店〔花蓮〕 ––– 猫と犬と本の香り 173
魚麗人文主題書店〔台中〕 ––– 魂のバンケット 182
午後書房二手書店〔台中〕 ––– たった一人で営む書店 194
洪雅書房〔嘉義〕 ––– 社会運動のプラットフォーム 202
阿維的書店〔台北〕 ––– 台湾版パヴァロッティの夢のプラットフォーム 211
春成書店〔恆春〕※閉店 ––– 台湾の端・古都恆春の書店 222

Section 3 新しい書店 —— 飛び立ったばかりの夢を、今ここに記す 231

永楽座〔台北〕 ––– 台湾文化の理解のための文化サロン 232
荒野夢二〔桃園〕 ––– 街角に佇む、日々に欠かせぬお惣菜のような書店 244
伊聖詩私房書櫃〔台北〕 ––– 共に美しい地球を目指す書店 253
小間書菜〔宜蘭〕 ––– 田舎の書“田” 264
晴耕雨讀小書院〔桃園〕 ––– 田んぼに漂う魅惑の書香 274
舊書櫃〔宜蘭〕 ––– 古い倉庫に漂う本の香り 282
三餘書店〔高雄〕 ––– ご当地高雄の民間パワーによる文芸サロン 290
晃晃二手書店〔台東〕 ––– バックパッカーの心の補給所 300
Zeelandia Travel & Books〔台北〕 ––– 旅行者たちの文化ステーション 310
新手書店〔台中〕 ––– 身勝手な書店 320
Bookstore 1920s〔台北〕 ––– 大稻埕のかつての賑わいを甦らせる書店 330
瓦當人文書屋〔新竹〕 ––– 夢にまで見た文学の書斎 338
蕃藝書屋〔屏東〕 ––– 村のために火を灯し、希望の種を植え付けよう 346
虎尾厝沙龍〔雲林〕 ––– 古民家の中の文化サロン 355
南崁1567小書店〔桃園〕 ––– 桃園の小さな文化村 363
書酷英文書店〔新竹〕 ––– 英語の本を読む環境をシェアする村 372
恋風草青少年書房〔台中〕 ––– 十代の成長に寄り添う読書空間 381

Section 4 蔵書豊富な書店以外の店−−「読書」、売り〼 391

「古殿樂藏」唱片藝術研究中心暨「古殿樂藏」〔台北〕 ––– 歴史の声に耳を貸せ 392
書店喫茶一二三亭〔高雄〕 ––– 哈瑪星(ハマセン)の古民家を救う書籍喫茶 403
Room A〔台南〕 ––– 読書空間、時間貸しします 413


 取材あとがき 書店というピースが形作るパズル、台湾[郭怡青] 421
 挿絵あとがき ストーリーを持つ人とその書店[欣蒂小姐] 428
 訳者あとがき 『書店本事』と私の記憶[黒木夏兒] 430
 訳者あとがき すべては縁でつながっている[小島あつ子] 431

『書物の愉しみ:井波律子書評集』

井波律子
(2019年6月18日刊行,岩波書店,東京, xiv+521+18 pp., 本体価格3,200円, ISBN:9784000613453版元ページ

30年に及ぶ書評集.著者が専門とする中国の古典や史書・伝記・小説に関する書評はとりわけ読み応えがある.さすがさすが.書評のあり方を自分なりに考えることができる.

『書物の破壊の世界史:シュメールの粘土板からデジタル時代まで』読売新聞書評

フェルナンド・バエス[八重樫克彦・八重樫由貴子訳]
(2019年3月22日刊行,紀伊國屋書店,東京, 739 pp., 本体価格3,500円, ISBN:9784314011662目次版元ページ

読売新聞大評が一般公開された:「古今東西 書物受難史——書物の破壊の世界史…フェルナンド・バエス著」(2019年6月30日)



古今東西 書物受難史

 私のいる研究室には古書がうずたかく積み上がっていて、ときどき銀色に輝く紙魚がちょろちょろ這い出てくる。本の紙や糊をかじってしまう憎らしい天敵だ。しかし、本書を読んだあとでは、紙魚の1匹や2匹くらいは寛大に見逃したくなる。

 書物の受難はいつの時代にも世界中どこでも絶えることはなかった。伝説的な古代エジプトアレクサンドリア図書館は最盛期の紀元前3~2世紀には70万巻ものパピルス文書が所蔵されていたという。しかし、その後に続く政治的混乱と戦火によりこれらの書物はことごとく灰燼に帰した。第2次世界大戦中のナチスドイツによる大規模な焚書事件(「ビブリオコースト」)、中国の文化大革命時の書物の検閲と弾圧、ユーゴスラビア紛争における図書館の大規模な被災と何百万冊もの破壊、今世紀に入ってもイラクにおける激しい戦闘の中で粘土板に刻まれた数多くの貴重な歴史的文書が失われた。

 私たちの愛読書がもし傷つけられたり燃やされたりすれば“痛み”を感じるだろう。しかし、長い歴史の中で暴力的に失われてしまった物理的存在としての書物の総数はその痛覚を麻痺させてしまう。本書に詰め込まれた書物受難史の事例は繰り返し読者に問いかける。なぜわれわれ人間はこれほどまで執拗に本を燃やしたり捨てたりできたのだろうか。かつて作家ハインリッヒ・ハイネは「本を燃やす人間は、やがて人間も燃やすようになる」と書いた。多くの日本人読者はすぐさま「焚書坑儒」という中国の史実を思い出すはずだ。書物の破壊の歴史は人間社会の憎悪の歴史と表裏一体だった。

 ノーベル文学賞詩人ヨシフ・ブロツキーは母国ロシアで執筆活動を弾圧されたが、それでも「本を燃やすよりもひどいことがあるとすれば、それは読まないことだ」と述べた。焚書や破壊や廃棄という災厄を免れて生き残った書物を手にするわれわれは本を読めることの幸運を実感する。八重樫克彦・八重樫由貴子訳。

三中信宏[進化生物学者]読売新聞書評(2019年6月30日掲載|2019年7月8日公開)

『不忍界隈』

橋本倫史

ドライブイン探訪』や『市場界隈:那覇市第一牧志市場界隈の人々』の著者である橋本倫史が発行する谷根千リトルプレス本.現在まで6冊発行されている:

  1. Vol. 01『「石島豆腐店』(2018年6月25日発行, 19 pp., 本体価格278円)
  2. Vol. 02『谷中「砺波」』(2018年7月30日発行, 19 pp., 本体価格278円)
  3. Vol. 03『谷中「越後屋本店」』(2018年8月30日発行, 19 pp., 本体価格278円)
  4. Vol. 04『千駄木「平澤剛生花店』(2018年9月30日発行, 19 pp., 本体価格278円)
  5. Vol. 05『千駄木「ベーカリーミウラ」』(2018年11月30日発行, 19 pp., 本体価格278円)
  6. Vol. 06『根津「バー長谷川」』(2018年12月25日発行, 19 pp., 本体価格278円)

これら全巻は千駄木往来堂書店にてゲットできた.今後も発行され続けるとお店で聞いた.

『中国方言系統論:漢語系諸語の分岐と粤語の成立』目次

濱田武
(2019年7月5日刊行,東京大学出版会,東京, viii+386 pp., 本体価格16,000円, ISBN:9784130860550版元ページ

中国最南部の漢語系諸語を対象とする分岐学に基づくツリーとネットワークの最節約推定と祖語の最節約復元に関する言語系統学のモノグラフ.第7回東京大学南原繁記念出版賞受賞作.

Takeshi HAMADA 2019. Cladistics in Sinitic Languages: A Comparative and Phylogenetic Approach to Southern Chinese Varieties (Yue and Guinan Pinghua). University of Tokyo Press, Tokyo, viii+386 pp., ISBN:9784130860550. http://www.utp.or.jp/book/b432328.html



【目次】
まえがき i
凡例 viii

第1章 漢語系諸語比較研究の意義 1

 1.1 漢語系諸語とは 1
 1.2 粤語,平話とは 3
 1.3 漢語系諸語と系統論 7

第2章 粤語・桂南平話の比較研究――先行研究について 11

 2.1 早期の報告・研究 11
 2.2 漢語系諸語における比較研究 12
 2.3 漢語系諸語における分岐学的研究 14
 2.4 非分岐学的な理学的方法による系統論 16

第3章 系統を推定する方法 19

 3.1 問題の所在 19
 3.2 共通祖語の再建と漢語系諸語 23
 3.3 系統について 26
  3.3.1 分岐学とは 28
  3.3.2 分類と系統の概念的相違 35
  3.3.3 系統論と中古音 43
 3.4 系統推定の方法論 45 
  3.4.1 系統推定に用いるデータの性質と差異 46
  3.4.2 最節約法の基づく理論的根拠 47
  3.4.3 最節約法によって得られる系統の信頼性 49
  3.4.4 小括 54
 3.5 粤語・桂南平話への分岐学の導入 54
  3.5.1 祖語の再建とHTUの形質状態の決定 54
  3.5.2 粤祖語再建の諸問題 60

第4章 粤祖語の音類を求める――粤祖語の再建初案 71

 4.1 粤祖語の再建初案の体系 71
 4.2 長介音韻母 74
 4.3 硬口蓋韻尾 79
  4.3.1 *aŋ/c 79
  4.3.2 *ɪ:əŋ/c 81
  4.3.3 *iŋ/c 81
 4.4 宕攝開口三等莊組 81
 4.5 破擦音の系列数――舌尖母音の問題 82
 4.6 通攝三等牙喉音 84
 4.7 果攝開口一等 85
 4.8 唇歯鼻音 86
  4.8.1 各方言の実現形式 87
  4.8.1 西南官話起源説の検証 89
  4.8.3 チワン語からの傍証 94
  4.8.4 唇歯鼻音の総括 95
 4.9 *z-の問題 95
 4.10 云母・以母 96
 4.11 二重子音について 97

第5章 分岐学的分析による系統推定 99

 5.1 形質 100
  5.1.1 いかに形質を選択するか 102
  5.1.2 いかに形質状態を定義するか 103
  5.1.3 系統推定に形質として用いる音変化 105
  5.1.4 系統推定に形質として用いない音変化 112
 5.2 系統推定の実践 114
  5.2.1 単系統群の発見のための分岐学的系統推計――ステップ1 116
  5.2.2 分岐学外の知見の援用――ステップ2 121
  5.2.3 部分木の固定――ステップ3 122
  5.2.4 周辺方言との比較――ステップ4 124
 5.3 粤語・桂南平話の系統樹 128

第6章 粤祖語の再建 137

 6.1 再建形の決定に関する理論的問題 137
  6.1.1 分類①~③――漢語系諸語の共通祖語再建において樹形が持つ意味 140
  6.1.2 分類➃――形式の並行的な獲得について 144
  6.1.3 分類⑤――「有音無字」の語彙について 145
  6.1.4 分類⑥――特定方言に固有と思しき語(字)について 147
 6.2 粤祖語再建案 147
  6.2.1 声母 148
  6.2.2 韻母 174
  6.2.3 声調 211
 6.3 調値 217
  6.3.1 中央値計算による調値復元・再建 228
  6.3.2 最頻値計算による調値復元・再建 232
 6.4 再建結果のまとめ 235
  6.4.1 単系統群Aの共通祖語 236
  6.4.2 単系統群Bの共通祖語 238
  6.4.3 単系統群Cの共通祖語 239
  6.4.4 単系統群Dの共通祖語 241
  6.4.5 単系統群Eの共通祖語 242

第7章 漢語史の中の粤祖語 245

 7.1 「非粤語的」な粤祖語 245
 7.2 粤語・桂南平話の言語史 246
  7.2.1 粤祖語と非漢語の関係 247
  7.2.2 粤祖語を漢語系諸語の中に位置づける方法 251
 7.3 系統樹から見た「方言」とは 258

第8章 分岐学的分析の可能性と限界――結びにかえて 263

 

附論1 各語(字)の再建形,各OTUの形質行列および方言分布図 267
附論2 数学的概念の定義一覧 327
附論3 分類と系統の概念的差異について――コケ植物を例として 333
附論4 本書の通読に必要な中国音韻学の概念・用語 347

 

参考文献 361
あとがき 381
索引 385

『人工知能が音楽を創る:創造性のコンピュータモデル』目次

デイヴィッド・コープ[平田圭二監訳|今井慎太郎・大村英史・東条敏訳]
(2019年7月5日刊行,音楽之友社,東京, xx+443 pp., 本体価格4,200円, ISBN:9784276214132版元ページ参考音源

何でもかんでも “人工知能” ってキャッチコピーを付けるのは日本では止めましょうよ.まだパラ読みだが,内容的にはしごく “理詰め” で,古今の音楽作品に基づく創作過程のプログラミングや機械学習そしてモデリング——著者は「音楽知能実験(EMI)」と称している——の研究成果が詰め込まれている.なお機械作曲された “作品” は版元ページで音源公開されている.それにしても,スティーヴ・ライヒとかヤニス・クセナキスとかピエール・ブーレーズなど,いかにもアルゴリズム的アプローチに向いている作曲家たちが登場しないのはなぜだろう.



【目次】

プログラムと音源/凡例 iv
訳者まえがき v
まえがき xii

第1部 背景と原理 1

第1章 定義 2
第2章 背景 40
第3章 人工知能による作曲の現在のモデル 60

第2部 音楽的創造性の実験モデル 99

第4章 組み換え 100
第5章 引喩 139
第6章 学習・推論・類推 190
第7章 形式と構造 234
第8章 感化 266

第3部 音楽的創造性の統合モデル 287

第9章 連想 288
第10章 音楽における連想 318
第11章 統合 344
第12章 美学 364

付録A EMI作品リスト 399
付録B データベースフォーマット 401
付録C プログラムリスト 403
付録D ゲーム・オブ・アークの決まり手一覧 404
付録E 楽譜:ヴァーチャル・ベートーヴェン作曲《交響曲第10番》第2楽章 406

参考文献 427
人名索引 437
訳者あとがき 440
著者略歴/訳者略歴 437


『モービー・ダック』目次

ドノヴァン・ホーン[村上光彦・横濱一樹訳]
(2019年7月15日刊行,こぶし書房,東京, 654 pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784875593515版元ページ

大手町の読売新聞読書委員会の “トロ箱” に並んでいた.タイトルからして何かの小説だろうと通り過ぎたら,別の読書委員から「きっとみなかさん向きでは?」と手渡された.その読書委員会では「なぜこの本がよりによってあのこぶし書房から?」とひとしきり論議に.『白鯨』っぽいノリだが “クロカン” とは無関係だし,ましてや「革マル派」とはぜんぜん縁がない本だけどね.ワタクシは小説とは無縁の人生を歩んできたが,この際だから岩波文庫メルヴィル『白鯨(モービー・ディック)』三巻本を買ってしまおうか.



【目次】
プロローグ 13
第1章 船から海へ落ちこぼれる 19
第2章 一回目の追跡 53
第3章 二回目の追跡 129
第4章 三回目の追跡 246
第5章 四回目の追跡 316
第6章 五回目の追跡 376
第7章 最後の追跡 その1 430
第8章 最後の追跡 その2 489
エピローグ 582

謝辞 592

主な参考文献 596
原註 604
訳註 636

訳者あとがき 639


『市場界隈:那覇市第一牧志市場界隈の人々』

橋本倫史
(2019年5月25日刊行,本の雑誌社,東京, 279 pp., 本体価格1,850円, ISBN:9784860114305版元ページ

つい先日その歴史が終わった那覇の第一牧志市場のルポルタージュ.今年はじめに出た:橋本倫史『ドライブイン探訪』(2019年1月30日刊行,筑摩書房,東京, 317 pp., 本体価格1,700円, ISBN:9784480818508目次版元ページ特設ページ)に続く最新刊.