西口克己
(1956年11月20日11版刊行/1956年1月初版刊行,三一書房[三一新書・25], 京都, 278 pp.)
全3巻.伏見の中書島遊郭に生まれ育った著者が描く “廓” のなか.ワタクシが幼少のおりによく遊んだ場所.もちろん売春防止法施行後だけどね.三一書房が元は京都にあったとは知らなかった.ワタクシ的には,この自伝小説が直木賞候補になったり,三橋達也と新珠三千代主演で映画化されたりという戦後の雰囲気が気になる.
レベッカ・ウィーバー=ハイタワー[本橋哲也訳]
(2020年5月25日刊行,法政大学出版局[叢書ウニベルシタス・1118],東京, X+402+41 pp., 本体価格4,800円, ISBN:978-4-588-01118-4 → 版元ページ)
黒田勝雄
(2020年6月1日刊行,藤原書店,東京, 143 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-86578-271-4 → 版元ページ)
マタギの写真集は過去に何度か大手町漁港で釣り上げたことがある.今回も引き込まれる写真集.
合田一道
(2020年6月10日刊行,藤原書店,東京, 323 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-86578-272-1 → 版元ページ)
佐藤=ロスベアグ・ナナ
(2020年4月30日刊行,みすず書房,東京, 205+xi pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-622-08899-8 → 版元ページ)
『翻訳の世界』といえば別宮貞徳の名物コラム「欠陥翻訳時評」を即座に思い出す.あの頃の自然科学系翻訳書の中にはトンデモ本がときどきあった.ワタクシが修士の頃,スティーヴン・J・グールド『ニワトリの歯』の翻訳を手がけていたとき,「あのコラムで血祭りにされないような翻訳に仕上げないと」と共訳者の渡辺政隆さんと話していたこともあったなあ.
注 196
ジャン・ロペズ(監修)|ヴァンサン・ベルナール,ニコラ・オーバン(著)|ニコラ・ギルラ(データデザイン)[太田佐絵子訳]
(2020年5月30日刊行,原書房,東京, 195 pp., 本体価格8,000円, ISBN:978-4-562-05758-0 → 版元ページ)
まな板のように巨大なインフォグラフィックス本.
Stephen B. Heard
(2020年3月刊行,Yale University Press, New Haven, xii+241 pp., ISBN:978-0-300-23828-0 [hbk] → 版元ページ)
最近はほんとうに “生物名の新刊本” が多いなあ.