『廓(くるわ)』

西口克己
(1956年11月20日11版刊行/1956年1月初版刊行,三一書房三一新書・25], 京都, 278 pp.)

全3巻.伏見の中書島遊郭に生まれ育った著者が描く “廓” のなか.ワタクシが幼少のおりによく遊んだ場所.もちろん売春防止法施行後だけどね.三一書房が元は京都にあったとは知らなかった.ワタクシ的には,この自伝小説が直木賞候補になったり,三橋達也新珠三千代主演で映画化されたりという戦後の雰囲気が気になる.

『グルーヴ!:「心地よい」演奏の秘密』

山田陽一(編)|堀米ゆず子・鈴木学・上野真・池松宏・岡田全弘・池上亘・吉田將・矢部達哉下野竜也小曽根真(著)
(2020年5月20日刊行,春秋社,東京, viii+398 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-393-93500-2版元ページ

楽器パートごとに “グルーヴ感覚” は異なるのだろうか.

『学問としての翻訳:『季刊翻訳』『翻訳の世界』とその時代』目次

佐藤=ロスベアグ・ナナ
(2020年4月30日刊行,みすず書房,東京, 205+xi pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-622-08899-8版元ページ

『翻訳の世界』といえば別宮貞徳の名物コラム「欠陥翻訳時評」を即座に思い出す.あの頃の自然科学系翻訳書の中にはトンデモ本がときどきあった.ワタクシが修士の頃,スティーヴン・J・グールド『ニワトリの歯』の翻訳を手がけていたとき,「あのコラムで血祭りにされないような翻訳に仕上げないと」と共訳者の渡辺政隆さんと話していたこともあったなあ.


【目次】
はじめに 5
第1章 英国におけるトランスレーション・スタディーズの誕生 17
第2章 『季刊翻訳』『翻訳の世界』の時代と翻訳言説 27
 1. 『季刊翻訳』一九七三–七五 31
 2. 『月刊 翻訳の世界』『翻訳の世界』一九七六– 48
 3. 『翻訳の世界』の一九八〇年代 77
 4. 『翻訳の世界』の一九九〇年代 125
第3章 『翻訳の世界』にかかわった人々の言葉から――インタビュー 140
第4章 「トランスレーション・スタディーズ」の誕生? 174
第5章 現代日本における学問としての翻訳の混迷 185
おわりに――未来図 191

 

注 196
後記 203
参考文献 [iv-xi]
索引 [i-iii]

『地図とグラフで見る第2次世界大戦』

ジャン・ロペズ(監修)|ヴァンサン・ベルナール,ニコラ・オーバン(著)|ニコラ・ギルラ(データデザイン)[太田佐絵子訳]
(2020年5月30日刊行,原書房,東京, 195 pp., 本体価格8,000円, ISBN:978-4-562-05758-0版元ページ

まな板のように巨大なインフォグラフィックス本.

『Charles Darwin’s Barnacle and David Bowie’s Spider: How Scientific Names Celebrate Adventurers, Heroes, and Even a Few Scoundrels』

Stephen B. Heard
(2020年3月刊行,Yale University Press, New Haven, xii+241 pp., ISBN:978-0-300-23828-0 [hbk] → 版元ページ

最近はほんとうに “生物名の新刊本” が多いなあ.