那須耕介・橋本努(編)
(2020年5月20日刊行,勁草書房,東京, vi+256 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-326-55084-5 → 版元ページ)
先日の大手町漁港でいったん針に引っかかったのに逃げられてしまった本.ご恵贈ありがとうございます.
クリストファー・プレストン[松井信彦訳]
(2020年7月20日刊行,インターシフト,東京, 285 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-7726-9569-5 → 版元ページ)
権代美重子
(2020年4月20日刊行,法政大学出版局,東京, 252 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-588-30052-3 → 版元ページ )
ジョン・A・シヴィック[染田屋茂・鍋倉僚介訳]
(2020年5月28日刊行,原書房,東京, 8+255 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-562-05764-1 → 版元ページ)
メインタイトルを見ただけではわからないが,動物の「個性(=パーソナリティ?)」を論じた本.
レイ・オルデンバーグ[忠平美幸訳]
(2013年10月25日刊行,みすず書房,東京, 480+xxxv pp., 本体価格4,200円, ISBN:978-4-622-07780-0 → 版元ページ)
みすず書房の本なのに(←ここ重要)10刷とはおそるべし.確かに “場の居心地” はとても大事.
H・コリンズ,R・エヴァンズ[奥田太郎監訳|和田慈・清水右郷訳]
(2020年4月25日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+179+30 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-8158-0986-7 → 目次|版元ページ)
読了.最後まで手強かったなこれは.従来的な「貢献型専門知」に対する新手の「対話型専門知」の関わりがクローズアップされている.とくに,これまできちんと論議されてこなかった「対話型専門知」をどのようにとらえるかについて,実験研究をも実施して解明しようとしているところが目を惹く.ワタクシ的には,ふたつの専門知の相互関係を描いた図4(p. 87)を見ながら,生物体系学と生物学哲学の関わりを思い浮かべていた.表1「専門知の周期表」(p. 17)が本書全体の “大黒柱” に相当するが,専門領域の「内と外」をどのようにイメージ化するかによって,本書の主張をどこまで広げられるかが変わってくるだろう.ワタクシ的には科学と哲学との関係にしぼりこんでとらえるかぎり比較的わかりやすい議論だった.