『The Correspondence of Charles Darwin, Volume 27: 1879』

Frederick Burkhardt et al. (ed.)
(2019年12月刊行,Cambridge University Press[Series: The Correspondence of Charles Darwin], Cambridge,xlvi+852 pp.,ISBN:978-1-108-49375-8 [hbk] → 版元ページDarwin Correspondence Project

このダーウィン書簡集も完結まで残るは3巻のみとなった.長かったなあ(遠い目).

『学術書を読む』目次

鈴木哲也
(2020年10月10日刊行,京都大学学術出版会,京都, 138 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-8140-0301-3版元ページ


【目次】
「学びたいことが学べない」—— 1通のメールから 5

第I部 考える —— 学術書を読む意味

第1章 「現場の哲学」が求められる時代 —— 「専門」の限界 17
第2章 自省作用と創造 —— 専門外0 の学びの機能とその楽しさ 23
第3章 「わかりやすい」からの脱却 33

 

コラム 1 塩漬けにする/補助線を待つ/人に聞く —— 「わからない」ときはどうするか? 42

 

第II部 選ぶ —— 専門外の専門書をどう選ぶか

第4章 「専門外」の四つのカテゴリー 47
第5章 【カテゴリー①】良質の科学史・社会文化史を読む —— 遠い専門外の本を選ぶ 49
第6章 【カテゴリー②】「大きな問い」と対立の架橋 —— 近い専門外の本を選ぶ 59
第7章 【カテゴリー③】古典と格闘する —— 「メタ知識」を育む 71
第8章 【カテゴリー④】現代的課題を歴史的視野から見る本 81

 

コラム 2 学識のある人を慕う,という本選び 85

 

第III部 読む —— 学術書の読書から現代を考える

第9章 博識は「ノオス」を教えない —— 速読・多読は大切か? 89
第10章 知の評価の在り方を変えよう 101
第11章 危機の時代を乗り越えるための知を 119

 

あとがき —— 「対話型専門知」を求めて 123
参照文献 130
索引 136

『円をめぐる冒険:幾何学から文化史まで』

ルフレッド・S・ポザマンティエ,ロベルト・ゲレトシュレーガー[松浦俊輔訳]
(2020年9月10日刊行,紀伊國屋書店,東京, 302 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-314-01174-7版元ページ

さしずめ『サークルズ:円の文化史』ですな.初等幾何学が好きな読者はきっと誘引されるだろう.

『幻のアフリカ納豆を追え!:そして現れた〈サピエンス納豆〉』

高野秀行
(2020年8月25日刊行,新潮社,東京, 8 color plates + 366 pp., 本体価格1,900円, ISBN:978-4-10-340072-1版元ページ

前著:高野秀行謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉』(2016年4月25日刊行,新潮社,東京, 8 color plates + 351 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-10-340071-4版元ページ)に続く続刊.アフリカのブルキナファソのことも出てきて,昨年書評した:清水貴夫『ブルキナファソを喰う:アフリカ人類学者の西アフリカ「食」のガイド・ブック』(2019年2月1日刊行,あいり出版[地球のナラティブ],京都, 8 color plates + 282 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-86555-066-5読売新聞書評目次版元ページ)が参照されている.アフリカ納豆は奥が深すぎる.本書の納豆探検の旅は韓国→アフリカ→日本という大団円コース.

『Darwin Comes to Town: How the Urban Jungle Drives Evolution』

Menno Schilthuizen
(2018年刊行, Quercus, London, vi+344 pp., ISBN:978-1-78648-110-8 [hbk] → 版元ページ

メノ・スヒルトハウゼン[岸由二・小宮繁訳]『都市で進化する生物たち: “ダーウィン” が街にやってくる』(2020年8月18日刊行,草思社,東京, 335+14 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7942-2459-0版元ページ)の原書.