『ユリイカ2021年4月号・特集〈鳥獣戯画の世界〉』

(2021年4月1日発行,青土社,東京, 本体価格1,700円, ISBN:978-4-7917-0399-9版元ページ

ワタクシの寄稿:三中信宏鳥獣戯画の体系学 —— 架空生物の分類と系統」(pp. 227-234).西中洲の夜に蠢く鳥獣戯画のキャラクターたちの話.よりによって “学魔” さまと同じ「イマジナリーな生態系」クラスターとは……(滝汗).緊張のあまり “石” になりそう.

『土葬の村』

高橋繁行
(2021年2月20日刊行,講談社講談社現代新書・2606],東京, 312 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-06-522544-8版元ページ

現在も残る “土葬” の習俗を追跡したルポルタージュ.貴重な葬儀の写真はもちろん,カバージャケットのような版画イラストが随所に載っている.本書で参照されている柳田國男『葬送習俗語彙』について,著者はすでに:高橋繁行『お葬式の言葉と風習:柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典』(2020年10月,創元社,大阪, 本体価格1,800円, ISBN:978-4-422-23041-2版元ページ)を昨年刊行している.柳田國男『葬送習俗語彙』原本は国立国会図書館デジタルコレクションにある.

『風水:中国哲学のランドスケープ』

エルネスト・アイテル[中野美代子中島健訳]
(2021年3月10日刊行,筑摩書房ちくま学芸文庫・ア-46-1],東京, 210 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-480-51028-0版元ページ

原本は1999年に青土社から刊行された.図版がおもしろそう.

『本の索引の作り方』目次

藤田節子
(2019年10月28日刊行,地人書館,東京, 171 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-8052-0932-5版元ページ


【目次】
はじめに 3

第1章 索引とは 17

 1. 索引とは何か 17
 2. 閉鎖型索引と開放型索引 20
 3. 索引と目次 22
 4. コンピュータによる検索との違い 23
 5. 索引の機能 26
 6. 索引を必要とする本 29
 7. 読者はどのように索引を使うか 31
 8. 索引の利用者は誰か 33
 9. 誰が索引を作るか 35
10. 索引の種類 37
11. 索引の歴史 38
12. 著作権 40

第2章 索引の構造 45

 1. 索引項目 45
 2. 見出し語 47
 3. 主見出し語と副見出し語 50
 4. 固有名詞の見出し語 54
 5. 所在指示 58
 6. 参照 62
 7. 凡例 71

第3章 配列 75

 1. 見出し語の種類 75
 2. 五十音順配列 77
 3. アルファベット順配列 80
 4. 数字順配列 82
 5. 所在指示の配列 83

第4章 レイアウト 85

 1. 概要 85
 2. 凡例 86
 3. 索引項目のレイアウト 86
 4. 索引項目が段や頁にまたがる場合 97
 5. 見出し文字 98

第5章 索引の作り方 101

 1. 索引作成のプロセス 101
 2. 事前確認 102
 3. 本の内容の把握 110
 4. 見出し語の選定 112
 5. 索引原稿の作成 119
 6. 改訂版の索引作成 120
 7. 事例 120

第6章 編集と校正 133

 1. 編集 134
 2. 校正 145
 3. チェックリスト 146

用語解説 153
参考文献 157
索引 161


『本の索引の作り方』着便

藤田節子
(2019年10月28日刊行,地人書館,東京, 171 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-8052-0932-5版元ページ

本の「索引づくり」に特化した日本語の参考書は本書しかないらしい.一昨年,この本が出版されることを知ってアマゾンの “お買い物かご” に放り込んだまますっかり忘れていた.ちょうど『読む・打つ・書く』の再校ゲラで索引項目ピックアップ作業の真っ最中で,ふと「そういえばアノ本があったなあ」と思い出して発注したら大当り.いままさに読むべき本であることが判明.

今まで自著の索引づくりは何冊もしてきたが,あらためて再考すべき点が多々あることがわかった.編集担当・校正担当・事実確認担当と同等の独立した専門職として「索引作成担当(インデクサー)」があるとの指摘は重要.ということは,索引づくりにはそれ相応の専門的な知識と豊富な経験が必要で,しろうとのマネごとではダメっぽい(orz).

本書が届く前に,同じ著者による論考:藤田節子 2018. 図書の索引作成の現状 -編集者と著者への調査結果から-.情報の科学と技術, 68(3): 135-140. 書誌情報pdf [open access] を読んでみた.冒頭にこんなことが書かれている:

「図書の索引は,図書の中のある一定の情報内容を持った部分を,付随的な部分と区別し,それに対する適切な見出し語と所在を示し,その情報内容に迅速にアクセスするシステムである。したがって,単に図書の文中の重要な語を配列し,その位置を示すリストではない.」(p. 135)

索引づくりはただの単語抽出ではない! さて,どうするか…….いきなり “索引づくり修行” が始まる気配だが,その時間はない(はず).とりあえず,『本の索引の作り方』の「索引」(pp. 161-171)とメイキング事例(pp. 122-126)をじっくり眺めているところ.

—— 視界の隅では真っ赤な The Chicago Manual of Style, 15th Edition がごそごそ蠢動している.お前も登場する気満々か.

『路上のポルトレ —— 憶いだす人びと』目次

森まゆみ
(2020年11月20日刊行,羽鳥書店,東京, 328 + iv pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-904702-83-3版元ページ


【目次】
はじめに 4

I こぼれ落ちる記憶 13

もう一人のモリマユミ ──西井一夫 15
朝の電話 ──藤田省三ほか 19
アメリカのセイゴさん 24
羽黒洞のおやじさん ──木村東介 29
ひらひらした指 33
震災でおもいだしたこと ──吉村昭 38
衿子さんの家で ──岸田衿子 44
センチメンタル・ジャーニー ──目賀田先生 49
狐につままれた話 54
本郷の畸人のこと ──品川力 58
「根津の甚八」伝説 63
いっそままよのボンカレー ──岡本文弥 68
大地堂の一筆 ──浅田良助 73
故郷忘じがたし ──沈壽官 78
海の切れはし ──森家の人びと 83
谷中墓地で会った方たち ──萩原延壽ほか 88
背中を流す 93
バーの止まり木 ──種村季弘 98

II 町で出会った人 103

木下順二さんのこと 105
谷中で戦争を語りつぐ会 108
弥生町の青木誠さん 111
町の兄い 岩崎寛彌さんのこと 113
建築史・門前の小僧 ──村松貞次郎ほか 117
元倉眞琴さんのこと 122
宇沢弘文先生の最後の言葉 125
横浜のお兄さん 北澤猛 127
サイデンステッカー先生の不忍池 131
解剖坂のKさん 134
ゆっくり知りあう ──小林顕一 137
高田爬虫類研究所 ──高田栄一 142
やっぱりオモシロイ平岡正明 149
集まってきた本たち 151
なくなったお店三つ(泰平軒、鳥ぎん、蛇の目寿司) 155
母の日によせて 160
ヤマサキという人 ──山﨑範子 165

III 陰になり ひなたになり 171

粕谷一希さんの支え 173
鶴見俊輔さんの遺言 177
温かい手のやわらかさ ──瀬戸内寂聴師 182
杉浦明平さんに聞く 186
風太郎大人との至福の時間 ──山田風太郎 196
彷書月刊』のあの頃 ──田村治芳ほか 200
すゞやかな文人 ──高田宏 209
倉本四郎の庭 211
きっとですよ ──大村彦次郎 215
信濃追分を愛した人 ──近藤富枝 218
花のような人 ──木村由花 223

IV 出会うことの幸福 227

上を向いて歩こう ──永六輔 229
活字遊びと恋の転々 ──岡本文弥 232
吉原に愛された人 ──吉村平吉 235
自主独立農民 佐藤忠吉 238
阪神間のお嬢さま ──脇田晴子 243
河合隼雄長官の冗談 247
わたしの知ってる矢川澄子さん 251
黒岩比佐子さんを惜しむ 257
旅の仕方を教わった人 ──紅山雪夫 259
古い友だち 佐藤真 264
同僚教員の村木良彦さん 270
ゆふいん文化・記録映画祭 ──土本典昭ほか 274
neoneo坐で会った萩野靖乃さん 277
松井秀喜選手とちょっとだけ立ち話 279
ジュリーのいた日々 ──沢田研二 281
樹木希林さんとの接近遭遇 286
九代目市川團十郎丈のギャラン 289
バングラディシュのマクブールさん 291
北上へ行ったジョン君 295
中村哲さんのたたずまい 297
わたしの病気を発見してくれた人 ──原田永之助 302

おわりに 322

初出一覧 324
人名索引 [ii-iv]
著者紹介 [i]


『現代語訳 流行性感冒:一九一八年インフルエンザ・パンデミックの記録』

内務省衛生局編[西村秀一訳]
(2021年3月刊行,平凡社,東京, 本体価格3,500円, ISBN:978-4-582-51336-3版元ページ

一世紀前の本でも “現代語訳” なんだあ(そうなんだあ).原本:内務省衛生局編『流行性感冒:「スペイン風邪」大流行の記録』(2008年9月10日刊行,平凡社東洋文庫・778],東京, 454 pp., ISBN:978-4-582-80778-3版元ページ).昨年4月に四半世紀ぶりに重版され,pdfでも一時公開された.

『ユリイカ2021年4月号:特集=鳥獣戯画の世界』近刊

(2020年2月1日刊行,青土社ユリイカ 53巻4号],東京, 本体価格1,600円, ISBN:978-4-7917-0381-4版元ページ

東京国立博物館で開催される特別展〈国宝 鳥獣戯画のすべて〉開催記念の特集.ワタクシの寄稿:三中信宏鳥獣戯画の体系学 —— 架空生物の分類と系統」.よりによって “学魔” さまと同じ「イマジナリーな生態系」クラスターとは……(滝汗).緊張のあまり “石” になりそう.