『中華飲酒詩選』

靑木正兒
(1961年4月5日刊行,筑摩書房,東京, 344 pp.)

平凡社ライブラリー版:青木正児『中華飲酒詩選』(2008年4月10日刊行,平凡社東洋文庫・773],東京,376 pp., ISBN:978-4-582-80773-8情報版元ページ)はすでに手元にあるのだが,これも何かの縁だろうと元本を手に入れた.すぐ後に出た姉妹本:靑木正兒『酒中趣』(1962年6月5日刊行,筑摩書房,東京, 2 plates + 287 pp.)と同じく函入りクロス装幀.そして,どちらもページをめくるたびにアルコールが染み出してきそうな本たち.

『読む・打つ・書く —— 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』ネット書店予約開始(続)

三中信宏
(2021年6月15日刊行予定,東京大学出版会東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+337+◆ pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5ほぼ確定目次版元ページ

その後,HMV, ツタヤ, ヨドバシでも「予約可能」になった.

『読む・打つ・書く —— 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』ネット書店予約開始

三中信宏
(2021年6月15日刊行予定,東京大学出版会東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+337+◆ pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5ほぼ確定目次版元ページ

ネット書店のうちアマゾンhonto楽天ではすでに「予約可能」になっている.

『酒中趣』

靑木正兒
(1962年6月5日刊行,筑摩書房,東京, 2 plates + 287 pp.)

昭和30年代当時の函入りクロス装幀の手触りのよさをしみじみ実感する.本書のうち,第1部「抱樽酒話」(pp. 11-95)と第2部「酒の肴」(pp., 97-194)はのちに岩波文庫に入った:青木正児『酒の肴・抱樽酒話』(1989年6月16日刊行,岩波書店岩波文庫・青165-2],東京,238 pp., ISBN:4-00-331652-5版元ページ).しかし原本後半の第3部「酒顚」(pp. 195-287)は文庫化されなかった.

『データ分析のための統計学入門』

David M. Diez, Mine Çetinkaya-Rundel, and Christopher D. Barr[国友直人・小暮厚之・吉田靖訳]
https://www.kunitomo-lab.sakura.ne.jp/2021-3-3Open(S).pdf [pdf 21.1 MB: open access] 

原書:D. M. Diez, M. Çetinkaya-Rundel, and C. D. Barr 2019. OpenIntro Statistics, Fourth Edition website の日本語版.400ページ超.確率論・統計学の基礎から始まり,カテゴリカル・データと量的データの統計分析,さらに線形回帰・重回帰・ロジスティック回帰まで含む.

『読む・打つ・書く —— 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』目次(ほぼ確定)

三中信宏
(2021年6月15日刊行予定,東京大学出版会東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+337+◆ pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5版元ページ

版元ページ公開.三校ゲラが届いた.ノンブルはいま作成中の索引部分を除いて確定した:

目次案(2021年4月7日版)
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本噺前口上 —— 「読む」「打つ」「書く」が奏でる “居心地の良さ” i

プレリュード —— 本とのつきあいは利己的に 3

 1. 読むこと:読書論 3
 2. 打つこと:書評論 6
 3. 書くこと:執筆論 7

第1楽章 「読む」—— 本読みのアンテナを張る 13

 1-1. 読書という一期一会 14
 1-2. 読む本を探す 17
  1-2-1. 探書アンテナは方々に張る 18
  1-2-2. “ランダム探書” がもたらす幸運 20
  1-2-3. 多言語が張る読書空間の次元 25
 1-3. 本をどう読むのか?—— “本を学ぶ” と “本で学ぶ” 28
 1-4. 紙から電子への往路 —— その光と闇を見つめて 33
  1-4-1. 検索の舞台裏で 34
  1-4-2. タイプとトークン 38
  1-4-3. 薄切りされる電子本 41
  1-4-4. 知識の断片化と体系化 44
 1-5. 電子から紙への復路 —— フィジカル・アンカーの視点 48
  1-5-1. その電子本の原本は何か 49
  1-5-2. 物理的存在としての “フィジカル・アンカー” 50
  1-5-3. 電子本と原本との対応:ヘッケル『生物の一般形態学』を例に 52
 1-6. 忘却への飽くなき抵抗 —— アブダクションとしての読書のために 56
 1-7. “紙” は細部に宿る —— 目次・註・文献・索引・図版・カバー・帯 65
 1-8. けっきょく,どのデバイスでどう読むのか 78

インターリュード(1):「棲む」—— “辺境” に生きる日々の生活 83

 1. ローカルに生きる孤独な研究者の人生行路 83
 2. 限界集落アカデミアの残照に染まる時代に 91
 3. マイナーな研究分野を突き進む覚悟と諦観 96

第2楽章 「打つ」—— 息を吸えば吐くように 101

 2-1. はじめに:書評を打ち続けて幾星霜 102
 2-2. 書評ワールドの多様性とその保全豊崎由美『ニッポンの書評』を読んで 108
 2-3. 書評のスタイルと事例 118
  2-3-1. ブックレポート的な書評:山下清美他『ウェブログの心理学』 119
  2-3-2. 長い書評と短い書評:隠岐さや香『文系と理系はなぜ分かれたのか』 125
  2-3-3. 専門書の書評(1):倉谷滋『分節幻想』 135
  2-3-4. 専門書の書評(2):ジェームズ・フランクリン『「蓋然性」の探求』 141
  2-3-5. 闘争の書評,書評の闘争(1):Alan de Queiroz『The Monkey’s Voyage』 164
  2-3-6. 闘争の書評,書評の闘争(2):金森修『サイエンス・ウォーズ』 175
 2-4. 書評頻度分布の推定とその利用 186
  2-4-1. 書評執筆実験の試み:岡西政典『新種の発見』を素材として 189
  2-4-2. 頻度分布からわかること:書評の平均と分散と外れ値 197
  2-4-3. 書評者は著者と読者にいつも評価されている 199
 2-5. 書評メディア今昔:書評はどこに載せればいいのか 201
 2-6. おわりに:自己加圧的 “ナッジ” としての書評 204

インターリュード(2):「買う」—— 本を買い続ける背徳の人生 211

 1. 自分だけの “内なる図書館” をつくる 211
 2. 専門知の体系への近くて遠い道のり 220
 3. ひとりで育てる “隠し田” ライブラリー 224

第3楽章 「書く」—— 本を書くのは自分だ 229

 3-1. はじめに:“本書き” のロールモデルを探して —— 逆風に立つ研究者=書き手 230
 3-2. 「読む」「打つ」「書く」は三位一体 236
  3-2-1. 知識の断片から体系へ —— 本の存在意義 237
  3-2-2. 学術書と一般書は区別できるのか 241
  3-2-3. ライフスタイルとしての理系執筆生活 246
 3-3. 千字の文も一字から —— 超実践的執筆私論 250
  3-3-1. 言わぬが花,知らぬは恥 ……『過去を復元する』『生物系統学』 252
  3-3-2. 前を見るな,足元だけ見よ ……『系統樹思考の世界』『分類思考の世界』 256
  3-3-3. “シルヴィア前” と “シルヴィア後” 259
  3-3-4. いかなる進捗もすべて晒せ ……『系統樹大全』 264
  3-3-5. 「整数倍の威力」:塵も積もれば山となる
        ……『統計思考の世界』『思考の体系学』『系統体系学の世界』 267
 3-4. まとめよ,さらば救われん —— 悪魔のように細心に,天使のように大胆に 276
  3-4-1. チャートとしての目次 277
  3-4-2. 土俵としての文献リスト 281
  3-4-3. “初期値” からの山登り:書いた文章を作品にするには 284
  3-4-4. 註をどうするか 287
  3-4-5. 本文テクストと図版パラテクストの関係 289
  3-4-6. その他のパラテクストたち:索引・カバー・帯 291
 3-5. おわりに:一冊は一日にしてならず ……『読む・打つ・書く』ができるまで 292

ポストリュード —— 本が築く “サード・プレイス” を求めて 297

 1. 翻訳は誰のため?:いばらの道をあえて選ぶ 298
 2. 英語の本への寄稿:David. M. Williams et al.『The Future of Phylogenetic Systematics』 302
 3. “本の系統樹” : “旧三部作” から “新三部作” を経てさらに伸びる枝葉 306

本噺納め口上 —— 「山のあなたの空遠く 『幸』住むと人のいふ」 311

 

謝辞 318
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