三中信宏
(2021年6月15日第1刷刊行|2021年10月5日第2刷刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)
『読む・打つ・書く』の第2刷重版が手元に届きました.祝杯だ〜
三中信宏
(2021年6月15日第1刷刊行|2021年10月5日第2刷刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)
『読む・打つ・書く』の第2刷重版が手元に届きました.祝杯だ〜
橋本倫史
(2021年10月10日刊行,本の雑誌社,東京, 16 color plates + 343 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-86011-462-6 → 版元ページ)
冒頭のカラー写真を見ると,寺町二条の旧・三月書房や北白川の旧・ガケ書房(現:ホホホ座),本郷通りの考古堂書店などなどかつてあった本屋を思い起こす.
三中信宏
(2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)
- アマゾン・カスタマーレビュー —— ツマ井秀カズ「蔵書の山。」(2021年10月4日) https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2B0L7B5KY90VR/ ※ぜひお買い上げいただいて,本の山の “標高” を更新してください.
- @nnabbeyasu ツイート(2021年10月1日) https://twitter.com/nnabbeyasu/status/1443947676312096770
林由華・衣畑智秀・木部暢子(編)
(2021年9月28日刊行,開拓社,東京, xviii+296 pp., 税込価格4,400円, ISBN:978-4-7589-2354-5 → 版元ページ)
言語系統学の論文集.しっかり読む価値があると思う.
三中信宏
(2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)
- 第20回 奥池袋読書会『読む・打つ・書く 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』《人文書と世界文学を二本柱とする、課題本型のオンライン読書会》2021/10/31(日) 14:00~16:30 https://dokusyokai.me/event/2686 | https://www.okuikebukuro-dokusyokai.net/ ※ちぢこまる “善良みなか” の背後で “ワルみなか” がニヤニヤ笑っています.
Willi Hennig[Horstpeter H. G. J. Ulbrich 訳/Osvaldo Reig y Maximiliano Maronna 監修]
(2020年2月刊行, Editorial Universitaria de Buenos Aires[Manuales], Ciudad de Buenos Aires, 346 pp., ISBN:978-950-23-2944-4 [pbk] → 版元ページ)
ウィリ・へニック『系統体系学』のスペイン語訳改訂版.Willi Hennig 『系統体系学』のスペイン語訳初版は1968年に同じ版元から出版された:Willi Hennig[Horstpeter H. G. J. Ulbrich 訳/Osvaldo Reig 監修]『Elementos de una sistemática filogenética』(1968年刊行,Editorial Universitaria de Buenos Aires[Manuales de EUDEBA / Biologia], Buenos Aires, viii+353 pp. → 目次).英訳版『Phylogenetic Systematics』(1966)は誰もが知っている生物体系学の基本書だが,ほぼ同時期にブエノスアイレスで出版されたスペイン語訳『Elementos de una sistemática filogenética』(初版1968)は日本国内に所蔵図書館は皆無である.
半世紀後に再刊されたこの第2版は画質が悪かった初版の挿絵の多くがトレースし直されているようだ.Esteban Hasson の新しい序文(Prólogo)が巻頭に付けられている(pp. 9-11).ざっと比較してみると,本文組版は大幅に改良されて読みやすくなっている.図版のいくつかもリトレースされてはいるが,グラフィックデザイナーの手腕のせいかあまりクォリティがよろしくない.索引は作り直されていて上出来.
わざわざスペイン語版まで買い求めることはなかったのかもしれないが,本の方から呼び声がかかってきたので,これは何かの “縁” と覚悟して日本に来てもらった.本改訂訳本もきっと日本にはぜんぜん入ってこないだろうから,ぜひ見たい人は観音台へどーぞ.
脇道ネタ —— 改訂訳本の冒頭に付けられている Esteban Hasson の序文(pp. 9-11)には,近年の系統推定法間の比較に言及している.最節約法(parsimonia)とベイズ法(bayesiano)はすぐわかるが,最尤法は「máxima verosimilitud」と書かれている.「likelifood」のスペイン語訳は「probabilidad」のはずなので,いささか混乱するだろう(フィッシャー先生が化けて出るにちがいない).かと言って,「verosimilitud」と訳すと,この単語は英語の「verisimilitude」だから,ポパー卿が「真理近接性とは」と演説しに来るにちがいない.悩ましい.
三中信宏
(2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)
- ブクログ|RTさんのレビュー|三中信宏『読む・打つ・書く: 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』(2021年9月20日) https://booklog.jp/users/difference1101/archives/1/4130633767
- ブクログ|みつきさんのレビュー|三中信宏『読む・打つ・書く: 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』(2021年9月26日) https://booklog.jp/users/mitsukifuj/archives/1/4130633767
- @kensaka ツイート(2021年9月28日) https://twitter.com/kensaka/status/1442638807510106120 ※ご指摘のとおり,日ごろから漢字はできるだけ使わないようにしているので,長い文章でも “白っぽく” 見えるのではないかと思います.
三中信宏
(2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)
スティーヴン・ジェイ・グールド[渡辺政隆訳]
(2021年11月刊行予定,工作舎,東京 → 近刊予告)
究極の “鈍器本” が満を持して(いったい何年待っただろうか)翻訳出版されるとの予告.全2巻で2,000ページ! この際,価格はどうでもいいのだ.グールド『進化理論の構造』は沖縄の “シーサー” みたいなものなので,研究室の門口に立てておくと “魔除け” になるにちがいない(知らんけど).本書が翻訳されることはもう何年も前から翻訳者と出版社からじかに情報を得ていたので,「いつか出る」ことは知っていたが,「いつ出るか」は予想できていなかった.さて,どの媒体でどなたが本書を書評するのだろうか.
“グールド” の学問的・社会的受容の変遷史はとても興味深い.Gould-Lewontin 1979 の「スパンドレル論文」は確かに自然淘汰批判だが,生物学者に向けて書かれてはいない気がする.あの論文のレトリックについては:Jack Selzer (ed.) 『Understanding Scientific Prose』(1993年刊行, The University of Wisconsin Press[A Badger Reprint], Madison, xvi+388 pp., ISBN:0-299-13904-2 [pbk])でくわしく分析されている.いま検索したら,ウリカ・セーゲルストローレ[垂水雄二訳]『社会生物学論争史:誰もが真理を擁護していた(1・2)』(2005年2月23日刊行,みすず書房,東京, 上巻:ISBN:4-622-07131-2 / 下巻:ISBN:4-622-07132-0 → 書評)にもスパンドレル論文の論争の背景が詳述されていた.
ついでだが,Eldredge-Gould 1972 の「断続平衡論文」もまた,生物学者向けではなく,どう読んでも科学哲学者を念頭に置いた内容だった.ワタクシは修士に入ってすぐにこれを読んだが,前後の “ちゃんとした” 古生物学の論文たちから浮きまくっていた.