『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』一期一会の読書術(26)

三中信宏
(2022年1月30日刊行予定,河出書房新社河出新書・046],東京, 292 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-309-63147-9コンパニオンサイト目次版元ページ

『ロック・ファミリー・ツリー』目次

ピート・フレイム[新井崇嗣・瀬川憲一訳]
(2022年8月1日刊行,みすず書房,東京, 385 pp., 本体価格15,000円, ISBN:978-4-622-07802-9版元ページ


【目次】
凡例 6
序文[Pete Frame] 7
tree 1 Gene Vincent & The Blue Caps 9
tree 2 Cliff Richard & The Shadows 19
tree 3 Savages, Crusaders & Outlaws 29
tree 4 Kinks Stones Pretties 43
tree 5 Eric Clapton: Guitar & Vocals 57
tree 6 Beck Page & The Yardbirds 67
tree 7 Faces ... AII Shapes & Sizes 77
tree 8 Byrds Of A Feather: I 87
tree 9 Nine Airplanes And Four Starships 97
tree 10 San Francisco 1 107
tree 11 San Francisco 2 121
tree 12 Fleetwood Mac 135
tree 13 Birmingham Beatsters 145
tree 14 Good And Bad Company 159
tree 15 Resolving The Fairport Confusion 169
tree 16 Soft Machinery 183
tree 17 Crosby Stills Nash & Young 197
tree 18 Poco And The Eagles 211
tree 19 Deep Purple Roots & Branches 225
tree 20 Blackmore's Rainbow Lines 237
tree 21 Hawkwind 247
tree 22 Crimson And Roxy 257
tree 23 Genesis Changes 271
tree 24 Mothers Just Another Band From L.A. 281
tree 25 Wings' Story 287
tree 26 Uriah Heep Colosseum Thin Lizzy 291
tree 27 Smouldering In The Bowery....One 301
tree 28 Out In The Streets 315
tree 29 The “Pub Rock” Afterglow 325
tree 30 Children Of The Revolution 1976-78 335
tree 31 lan Dury And The Blockheads 349
tree 32 BRITISH POP: 1955-79 363

 

アーティスト名索引 370
翻訳分担一覧 385

『ロック・ファミリー・ツリー』刊行

ピート・フレイム[新井崇嗣・瀬川憲一訳]
(2022年8月1日刊行,みすず書房,東京, 385 pp., 本体価格15,000円, ISBN:978-4-622-07802-9版元ページ

ブツが届きました! ご恵贈まことにまことにありがとうございます.400ページ弱に活字が詰め込まれる.夏休みのお楽しみ本.今回出版された『ロック・ファミリー・ツリー』は,原書の前半 tree 1〜31が折り込み図版で綴じ込まれていて,その詳細なキャプションが訳出されている.視力検査のような微細図がホントに訳されているのはかなり感動モノかもしれない.前半がよく売れたら,後半のtree 32〜58も出るかもとのこと.元の図版はすべて手描きなのだが,訳本の函には「ピート・フレイムがロットリングで描き切った50〜70年代ロックグループの歴史」と書かれている.原書の表紙を確かめたら,確かに細いロットリングの手書きであることを再確認した.細いロットリングほどインクがすぐ詰まってしまう.左手の下に “試し書き” の紙片がはさまれている理由は,かつてのロットリングユーザーならすぐわかるだろう.

『進化論の進化史:アリストテレスからDNAまで』目次

ジョン・グリビン,メアリー・グリビン[水谷淳訳]
(2022年6月15日刊行,早川書房,東京, 312 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-15-210141-9版元ページ


【目次】
進化とは 3
はじめに——ダーウィン神話を打ち崩す 11
序章 15

第1部 ダーウィン以前 19

第1章 曇った鏡に映して 21
第2章 偽りの夜明け 38
第3章 時の賜物 76

第2部 ダーウィンの時代 111

第4章 ダーウィンからダーウィンへ 113
第5章 ウォレスとダーウィン 155
第6章 ダーウィンとウォレス 193

第3部 ダーウィン以後 219

第7章 エンドウマメから染色体へ 221
第8章 DNAの役割を明らかにする 242
第9章 ネオ・ラマルキズム 271

 

訳者あとがき 297
出典と参考文献 [310-301]
注 [312-311]

『縄文人と弥生人:「日本人の起源」論争』目次

坂野徹
(2022年7月25日刊行,中央公論新社中公新書・2709],東京, xiv+301 pp., 本体価格940円, ISBN:978-4-12-102709-2版元ページ

日本人起源論史.坪井正五郎鳥居龍蔵直良信夫・埴原和郎ら,現代に至る学説の系譜.考古学編年による時代区分についても触れられている.


【目次】
まえがき i
凡例 xiii
第1章 日本人類学・考古学の誕生と人種交替モデル 3
第2章 日本人とは誰か 33
第3章 人種交替モデルを越えて 57
第4章 土器編年と日本人起源論 101
第5章 日本に旧石器時代は存在したか 143
第6章 アジア太平洋戦争と縄文・弥生研究 165
第7章 敗戦と考古学の時代 203
第8章 人種連続モデルと縄文/弥生人モデル 231
終章 縄文/弥生人モデルと縄文の時代 259
あとがき 277
図版出典 283
参考文献 286
縄文人弥生人 関連年表 [301-300]

『What is Tanuki?』感想

佐伯緑
(2022年7月5日刊行,東京大学出版会,東京, vi+147+30 pp., 本体価格3,300円, ISBN:978-4-13-063379-6版元ページ

立川に来る前日に着便したのでさっそく車中読了.極真流空手の使い手である “緑のたぬき” なるヒト=タヌキが “たぬき愛” 全開でタヌキに迫る.対象生物との絶妙な距離感が楽しめる稀有の本.

著者 “緑のたぬき” は,あるときはヒトとして,あるときはタヌキとして物語る.こういう文体は他のネイチャー本では見たことがない.全体を貫く柱としては「個体の生物学」のようなので,本書に登場するタヌキたちには固有名詞(狸名)が付されている.一匹一匹の狸生を狸死を細かく追う.

本書『What is Tanuki?』はけっして厚い本ではないが,タヌキの生物学はもちろん民俗・伝説・怪談など文化的存在としての背景まで触れられている.文献リストが30ページもあるのは破格.ワタクシ的にはところどころに描かれているイラストがとても魅力的だった.

もちろん,人里に出没するタヌキたちは人間の生活に関わりをもつ.それは状況によって “駆除害獣” だったり “保全対象” だったりする.しかし,著者(緑のたぬき)の視線はかなりユニークで,これは実際に読んでいただくにかぎる.とくに,「巻末エッセイ」は必読.

『What is Tanuki?』目次

佐伯緑
(2022年7月5日刊行,東京大学出版会,東京, vi+147+30 pp., 本体価格3,300円, ISBN:978-4-13-063379-6版元ページ


【目次】
はじめに i
第1章 タヌキの生き方――タヌキの生物学 3  
第2章 どこから来て、どこへ行く?――タヌキの進化学 34  
第3章 raccoon dog――タヌキの国際学 55
第4章 タヌキは化かすのか?――タヌキの化【ばけ】学 79
第5章 タヌキにまつわる諸問題――タヌキの実学 93  
第6章 タヌキの幸せ、ヒトとの共存――タヌキの総合科学 110  
おわりに 123
巻末エッセイ 129
引用・参考文献 [1-30]

『ことばと算数:その間違いにはワケがある』目次

広瀬友紀
(2022年7月14日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・312],東京, vi+126 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-00-029712-7版元ページ

首が折れるほどうなずく読者がいるにちがいない.


【目次】
まえがき iii
第1章 カッコつけるのやめたら 1
第2章 どっちから見る? 19
第3章  正三角形は二等辺三角形に 33
第4章 1+1 って言ってみて! 51
第5章 かける数とかけられる数は同じだった? 73
第6章  マイナスを引くと……とってもマイナス? 89
第7章 ジブンデ。ミツケル。 107
あとがき 119
子供の算数間違いについてもっと知りたい方へ 122
参考文献 123

『歴史とは何か 新版』目次

E・H・カー近藤和彦訳]
(2022年5月17日刊行,岩波書店,東京, xxii+371+17 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-00-025674-2版元ページ


【目次】
凡例 v
はしがき[R・W・デイヴィス] vii
第二版への序文 ix

 

第一講 歴史家とその事実 3
第二講 社会と個人 45
第三講 歴史・科学・倫理 89
第四講 歴史における因果連関 143
第五講 進歩としての歴史 183
第六講 地平の広がり 225

E.H.カー文書より――第二版のための草稿[R・W・デイヴィス] 265
自叙伝[E・H・カー] 313
補註 337
訳者解説 351
略年譜 [13-17]
索引 [1-12]