『進化論の知られざる歴史——ダーウィンとその〈先駆者〉たち』目次

レベッカ・ストット高田茂樹訳]
(2024年10月25日刊行、作品社、東京, 本体価格3,600円, ISBN:978-4-86793-046-5版元ページ

書評依頼本。原書が出たのは十年あまり前のことで、すでにワタクシの手元にある:Rebecca Stott 『Darwin's Ghosts: The Secret History of Evolution』(2012年6月刊行, Spiegel & Grau, New York, xviii+396 pp., ISBN:978-1-4000-6937-8 [hbk] → 版元ページ)。


【目次】
まえがき 7
第1章 ダーウィンのリスト――一八五九年 ケント 15
第2章 アリストテレスの目――紀元前三四四年 レスボス 37
第3章 ジャーヒズの信心深い好奇心――八五〇年 バスラとバグダッド 65
第4章 レオナルドと陶工――一四九三年 ミラノ、一五七〇年 パリ 89
第5章 トランブレーのポリプ――一七四〇年 ハーグ 121
第6章 カイロの領事――一七〇八年 カイロ 149
第7章 哲学者たちの館――一七四九年 パリ 179
第8章 地下のエラズマス――一七六七年 ダービシャー 213
第9章 パリ植物園――一八〇〇年 パリ 247
第10章 海綿の哲学者――一八二六年 エディンバラ 2281
第11章 スコットランド啓蒙主義者――一八四四年 エディンバラ 311
第12章 アルフレッド・ウォーレスの熱に浮かされた夢――一八五八年 マレー群島 347
後記 379
付記 「種の起源に関する考えの最近の進展の歴史的概観」チャールズ・ダーウィン 383
謝辞 395
原注 [435-399]
参考文献 [452-437]
索引 [468-453]
訳者あとがき 470

『アブダクション:仮説と発見の論理[新装版]』目次

米盛裕二
(2024年9月27日刊行,勁草書房,東京, xiv+267+v pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-326-15393-0版元ページ

旧版:米盛裕二『アブダクション:仮説と発見の論理』(2007年9月20日刊行,勁草書房,東京, xiii+255+v pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-326-15393-0)の新装復刻版。今井むつみの解説記事「科学的思考の究極の熟達が「ひらめき」を生む──新装版に寄せて」が巻末に付されている。本体価格据置きに驚いた。


【目次】
まえがき i

第1章 アブダクションと探究の論理学 1

  1 三つの推論と論理学 2
  2 パースの「探究の論理学」 6
  3 論理学とは何か 13
  4 規範科学としての論理学 20

第2章 分析的推論と拡張的推論 29

  1 分析的推論とは 29
  2 拡張的推論とは 33
  3 仮説の発見 36
  4 ケプラーの発見と遡及推論 41
  5 科学的想像力を支える推論 45

第3章 アブダクションの推論の形式と特質 53

  1 「説明仮説」の形成 53
  2 アブダクションの推論の形式と特質 60
  3 閃きと熟慮から成るアブダクション 66
  4 パースの進化論的思想 72

第4章 帰納アブダクションはどのように違うのか 81

  1 二つの拡張的推論 81
  2 帰納アブダクションの違い 83
  3 「帰納的飛躍」と「仮説的飛躍」 90
  4 パースによる四つの理由 95
  5 仮説の種類 98

第5章 科学的探究における帰納アブダクション 103

  1 科学的探究の三つの段階 103
  2 「アブダクティブな観察」と「帰納的観察」 108
  3 仮説演繹法との違い 111
  4 パースの帰納の概念 118
  5 帰納の自己修正的な性質 124

第6章 帰納主義の考え方について 129

  1 仮説と帰納 129
  2 ベーコンの帰納法の考え方 136
  3 ミルの帰納法の考え方 144
  4 仮説が事実をつくる 154

第7章 W・ニールの「仮説的方法」 163

  1 「一次的帰納」と「二次的帰納」 163
  2 普遍的立言と単称的立言 168
  3 ニールの「仮説的方法」の難点 171
  4 アブダクションとニールの仮説的方法の違い 173
  5 一次的帰納と二次的帰納の確率 179

第8章 G・ポリアの「発見的推論」 185

  1 数学における発見 185
  2 発見的三段論法の考え方 190
  3 発見的三段論法とアブダクション 199

付章

 反デカルト主義的論考――言語の問題をめぐって 207
 常識知について 231

 

科学的思考の究極の熟達が「ひらめき」を生む──新装版に寄せて[今井むつみ] 257

 

索引 [i-v]

『飲み・食い・書く』目次

獅子文六
(1961年11月15日刊行、角川書店、東京, 1 plate + 278 pp.)


[目次]
口絵写真(1 plate)
わが食いしん坊 8
昨日の美味は今日の美味にあらず 17
一番食べたいもの 21

アジの味 26
煮ざかな 29
東京のフグ 31
どぜう 33
おでん 37
枝豆 40
きのこ料理 41
ナマコとタワラゴ 44
貝鍋 47
塩汁 49
フグの腸 51
蟹 52
麸 53
豆腐の問題 55
生キャベツ 56
バナナの皮 59
焼きサーディン 64
汽車辨當 67
信州の洋食 68
鉢盛料理 73
冷さつま 79
西南食物誌 80
早春味談 85
水飯 88
雜煮 90
黄檗料理 92

國產洋酒 100
アルコール無き酒 100
酒と餅 101
サケ 103
キルシ 105
カストリ學 108
シャンパン談義 110
サイダー談義 112
タダ飲み正月 114
安兵衛 118
泥醉懴悔 122
ビールと女 127

トンカツ談義 136
パリの喫茶店 138
魚食い 139
パリを食う 145
春菜 150
野菜洋食 154
惣菜洋食瑣談 158
パリの日本料理 162
ポール軒 166
タマール 177
MARTY 181

故郷横濱 186
西洋亭 196
京料理事始 200
熱いタオル 202
本町の今川焼 205
ドロップス 208
洋食と母 210

畳と飯 214
砂糖の用い方 222
辻留主人著『御飯の手習』の序 228
細君料理 230
料理とセックス 232
夜明かし屋 236
牛屋のネーサン 239
二人の中國料理人 242

私の食べ歩き 248
わが酒史 268

 

あとがき 278

『中世の写本の隠れた作り手たち——ヘンリー八世から女世捨て人まで』目次

メアリー・ウェルズリー[田野崎アンドレーア嵐監訳|和爾桃子訳]
(2023年12月25日刊行、白水社、東京, 8 color plates + 289 + 69 pp., 本体価格5,000円, ISBN:978-4-560-09386-3版元ページ

こういう本には書店で必ず袖を引かれる。


【目次】
カラー口絵(8 pp.)
はじめに 9
プロローグ 羊皮紙錬成 26
第1章 発見 33
第2章 惨事すれすれ 60
第3章 写本の注文主(パトロン)たち 88
第4章 画工(アーティスト)たち 118
第5章 写字生と書記たち 145
第6章 写字生と著者の関係 180
第7章 隠れた著者たち 212
エピローグ 写本の衰退 250
あとがき 過去の使用と誤用 255

 

謝辞 267
年表 271
監訳者あとがき 281
用語集 [61-69]
図版一覧 [57-60]
文献目録 [35-56]
原註 [10-34]
索引 [1-9]

『在野と独学の近代 —— ダーウィン、マルクスから南方熊楠、牧野富太郎まで』目次

志村真幸
(2024年9月25日刊行、中央公論新社中公新書・2821]、東京, viii+267 pp., 本体価格960円, ISBN:978-4-12-102821-1版元ページ


【目次】
はじめに i
序章 学問におけるアマチュアとプロ 3

第1部 イギリス 17

第1章 ダーウィン――学問は大学だけのものにあらず 17
第2章 大英博物館マルクスたち――独学の場所と方法 41
第3章 『ネイチャー』と『N&Q』――成果と発表をつなぐネットワーク 69
第4章 マレーと『オクスフォード英語大辞典』――知識の集積と活用 99

第2部 日本 1127

第5章 牧野富太郎と植物学――官と民の狭間に立つ学問 127
第6章 柳田国男民俗学――組織化の先に 149
第7章 福来友吉と超能力研究――アカデミズムの外側でも 183
第8章 三田村鳶魚と江戸学――最後は孤独なアマチュア 219
終章 アマチュア学者たちの行方 247

 

おわりに 258
主要参考文献 267

『あんかけ焼きそばの謎』目次

塩崎省吾
(2024年8月25日刊行,早川書房[ハヤカワ新書・031],東京, 333 pp., 本体価格1,200円, ISBN:978-4-15-340031-3版元ページ

前著:塩崎省吾『ソース焼きそばの謎』(2023年7月25日刊行,早川書房[ハヤカワ新書・006],東京, 302 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-15-340006-1版元ページ)に続く第二弾。食文化の系統発生とレシピの分布伝搬のおもしろさを堪能できる。


【目次】
まえがき 3
プロローグ 明治二年の「鳥やきそば」 8

第1章 支那料理屋の「ヤキソバ」考 13

 第1節 老舗の「ヤキソバ」実食分析 14
 第2節 戦前料理本の「ヤキソバ」レシピ 31
 第3節 「上海風焼きそば」の真実 49

第2章 長崎皿うどんを解きほぐす 73

 第1節 皿うどんのルーツ 75
 第2節 太麺皿うどんの起源に迫る 107
 第3節 太麺から細麺へ〜長崎皿うどん革命〜 115
 第4節 細麺皿うどんとカタ焼きそば 134

第3章 「炒麺」(チャーメン)はどこから来たのか 147

 第1節 アメリカ式中華料理「チャプスイ」 148
 第2節 「チャウメン」の誕生と変容 170
 第3節 アメリカでの中国人排斥がもたらしたもの 206

第4章 明治期の横浜居留地へ 217

 第1節 南京料理屋列伝 220
 第2節 横浜の欧米人と清国人 250
 第3節 一三五番 南京ちゃぶ屋・会芳楼 274

 

エピローグ 会芳楼後日譚 295
あとがき 301
あんかけ焼きそば年表 304
参考文献 306

『みなか先生といっしょに 統計学の王国を歩いてみよう:情報の海と推論の山を越える翼をアナタに!』第三刷重版決定

三中信宏
(2015年6月5日第1刷刊行|2017年3月15日第2刷刊行,羊土社,東京, 189 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-7581-2058-6版元ページ詳細目次コンパニオン・サイト

十年前に出した拙著の第3刷重版がこのたび決まりました。重版がかかるのは7年ぶりのこと。長く読んでいただけるのはありがたいことです。著者プロフィールとURLの変更を編集部にメール通知完了。