2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『ペソアと歩くリスボン』

フェルナンド・ペソア[近藤紀子訳] (1999年7月10日刊行,彩流社,ISBN:4-88202-583-3) 読了.リスボンは一度も行ったことがないが,1920年代の彼の地の疑似旅行記として.リスボンの古い絵葉書や写真がたくさん載っていて,しばしなごむ.

『Ordinando la natura: Elementi di storia del pensiero sistematico in biologia』

M. Zunino and M. S. Colomba (1997年刊行,Medical Books,Palermo,ISBN:8880340646) 神保町のイタリア書房から届いた本.生物体系学の歴史をたどった本.Ernst Haeckelの『自然創造史』のイタリア語版は Daniele Rosa が翻訳したとは知らなかった.

『アヴァンギャルド宣言:中東欧のモダニズム』

井口壽乃・圀府寺司(編) (2005年9月5日刊行,三元社,ISBN:4883031616) 1910〜20年代の歴史的資料の発掘と翻訳.百年前がぼわっとよみがえるようで,なかなか楽しい. 井口壽乃さんの前著『ハンガリー・アヴァンギャルド :MAとモホイ=ナジ』(2000年…

『Self-Organization in Biological Systems』

Scott Camazine, Jean-Louis Deneubourg, Nigel R. Franks, James Sneyd, Guy Theraulaz, and Eric Bonabeau (2001年4月1日刊行,Princeton University Press, ISBN:0691012113 [hardcover] / ISBN:0691116245 [paperback]) 【目次】 Explanation of Colo…

『虫を食べる文化誌』

梅谷献二 (2004年9月22日刊行,創森社,ISBN:4883401820) 【書評】※Copyright 2004 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved読書慾(not食慾)を煽る昆虫エッセイ集「昆虫食」の本は最近ときどき目にする.“ゲテモノ食”の本ではないかと言われても,それ…

『民族昆虫学:昆虫食の自然誌』

野中健一 (2005年11月刊行予定,東京大学出版会,ISBN:未詳) 〈Natural History Series〉の最新刊.そんなに「蟲が食べたい」とはねえ.イナゴや蜂の子ならまだしも,タガメとかクモは,ちょっと....同シリーズの周達生『民族動物学:アジアのフィールド…

『出版流通合理化構想の検証:ISBN導入の歴史的意義』

湯浅俊彦 (2005年10月5日刊行予定,ポット出版,ISBN:4939015807) ※→書誌情報. 【目次】 まえがき●第1章 日本図書コード導入問題研究の背景と動機 1・1 日本図書コード導入問題の概要 1・1・1 日本図書コード管理委員会の発足とその構成 1・1・2 出版流通…

『Multivariate Analysis』

Kanti V. Mardia, J. T. Kent and J. M. Bisby (1979年刊行,Academic Press,ISBN:0124712525) 第15章「Directiona Data」が含まれている.

『Directional Statistics』

Kanti V. Mardia & Peter E. Jupp (2000年1月刊行,John Wiley & Sons,ISBN:0471953334) Kanti V. Mardia『Statistics of Directional Data』(1972年刊行,Academic Press,ISBN:0124711502)の改訂版. 【目次】 1. Circular data; 2. Summary Statisti…

『Statistics of Directional Data』

Kanti V. Mardia (1972年刊行,Academic Press,ISBN:0124711502) Kendall & Stuartの“聖書”本にさえ,「directional data の統計分析は Mardia (1972) を見るように」と書かれているほどの〈directional statistics〉の古典.

『Statistical Shape Analysis』

Ian L. Dryden and Kanti V. Mardia (1998年刊行,John Wiley & Sons,John Wiley & Sons, Chichester, xx+347 pp., ISBN:0471958166) 【目次】 Preface Acknowledgements1 Introduction1.1 Definition and motivation 1.1.1 Landmarks 1.1.2 Traditional …

『Mathematics of Evolution and Phylogeny』

Olivier Gascuel (ed.) (2005年,Oxford University Press, New York, xxvi+416 pp., ISBN:0198566107 →目次) Trends in Ecology and Evolution 誌の最新号(Vol. 20, no. 9, September 2005)に,書評が載っている(Charles Semple, p. 480 ※doi:10.1016/…

『Mapping Our Ancestors: Phylogenetic Approaches in Anthropology and Prehistory』

Carl P. Lipo, Mark Collard, Michael J. O'Brien and Stephen J. Shennan (eds.) (2005年10月30日刊行予定,Transaction Publishers,ISBN:0202307506 [hardcover] / ISBN:0202307514 [paperback]) ずっと前にアマゾンに注文したのに,まだ届いていない物…

『幻の人類学者 森丑之助:台湾原住民の研究に捧げた生涯』

揚南都 (2005年7月刊行,風響社,ISBN:4894891050) 柳本通彦の新書『明治の冒険科学者たち:新天地・台湾にかけた夢』の主人公のひとりとして登場した人物の伝記.

『Making Modern Science: A Historical Survey』

Peter J. Bowler and Iwan Rhys Morus (2005年4月14日刊行,The University of Chicago Press,ISBN:0226068609 [hardcover] / ISBN:0226068617 [paperback]) 【目次】 PREFACE 1. INTRODUCTION: SCIENCE, SOCIETY, AND HISTORY PART I EPISODES IN THE DE…

『Patterns of Behavior: Konrad Lorenz, Niko Tinbergen, and the Founding of Ethology』

Richard W. Burckhardt, Jr. (2005年3月15日刊行,The University of Chicago Press, Chicago, xii+636 pp., ISBN:0226080897 [hardcover] / ISBN:0226080900 [paperback]) ダーウィン産業「会長」にして,『The Spirit of System: Lamarck and Evolutiona…

『グールド魚類画帖:十二の魚をめぐる小説』

リチャード・フラナガン (2005年7月10日刊行,白水社,ISBN:4560027234) 本書の主人公である(実在する)画家 William Buelow Gould の描いた魚の絵が各章の冒頭にカラー印刷されているが,それらはタスマニア州立図書館のサイトですべてオンライン閲覧す…

『文房具』

串田孫一 (1978年10月25日刊行,白日社,ISBN:なし.古書価300円) JR柏駅前の〈太平書林〉という古書店で購入した.ここもまたなんとなく激しく誘引されるものがあり,引きずり込まれる.とてもいい品揃えだと感じた.店の構えや内装は新しいようだが,棚…

『素数の音楽』

マーカス・デュ・ソートイ (2005年8月30日刊行,新潮社,ISBN:4105900498) 素数に関する「リーマン予想」をめぐる整数論の歴史.多くの数学者たちの伝記エピソードが綴られている.素数をめぐる数学史の本としてはとてもおもしろいと思う.ゼータ関数がび…

『An R And S-plus Companion To Multivariate Analysis』

Brian Everitt (2005年3月刊行,Springer Verlag,ISBN:1852338822) 〈R〉で多変量解析を教えるときの教材になるかも.

『Procrustes Problems』

J. C. Gower and G. B. Dijksterhuis (2004年刊行,Oxford University Press,ISBN:0198510586) プロクラステス法の教科書.

『コネクショニストモデルと心理学:脳のシミュレーションによる心の理解』

守一雄・都築誉史・楠見孝(編) (2001年6月25日刊行,北大路書房,ISBN:4762822191) これまた統計学会広島大会で石原茂和さんからいただいた本.

『商品開発と感性』

長町三生(編) (2005年6月1日刊行,海文堂,ISBN:4303723916) 〈感性工学〉シリーズの第1巻.統計学会広島大会で石原茂和さんからいただいた.

『日本の動物はいつどこからきたのか:動物地理学の挑戦』

京都大学総合博物館(編) (2005年8月4日刊行,岩波科学ライブラリー109,ISBN:4000074490) 京大博物館での同名の企画展示の書籍化とのこと.

『Shape and Shape Theory』

Kendall, D.G., D. Bardon, T.K. Carne and H. Le (1999年刊行,John Wiley & Sons,ISBN:0471968234) 【メモ】近年の形態測定学(morphometrics)の数ある理論の中でもDavid Kendall が1970年代以降つくってきた「形状理論」(shape theory)は理論上の【…

『甦れ,ブッポウソウ』

中村浩志 (2004年6月1日刊行,山と渓谷社,ISBN:4635230007) 【書評】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved自然界には,人間社会と同じように,まだ解決されていない問題やよくわかっていないことがたくさんある.とりわけ,人間の日…

『Encyclopedia of Statistical Sciences, Second Edition [16 Volumes]』

Samuel Kotz et al. (eds.) (2005年10月刊行予定,John Wiley & Sons,ISBN:0471150444 [978-0-471-15044-4]) 総ページ数13,000 pp.,セット価格が US$ 3,995(年内;来年以降は US$ 4,800).ぐむー.公費購入ったって50万〜60万くらいするわけでしょ.思…

『Stereology for Statisticians』

A. Baddeley & E. B. V. Jensen (2005年,Chapman Hall / CRC,ISBN:1584884053) ひさびさのステレオロジー本.

『Testing Statistical Hypotheses, Third Edition』

E. L. Lehmann & J. R. Romano (2005年,Springer,ISBN:0387988645) 第2版が出たのは確か1986年のことだから20年ぶりの改訂か.さらにさらに厚くなっている.

『欧文書体:その背景と使い方』

小林章 (2005年7月7日刊行,美術出版社,ISBN:4568502772) 現役のフォント・デザイナーによる新刊.ぼくが予想していた以上にいい本で,一気に読了.こういう本をずっと待っていた.欧文組版の“伝統”と“常識”がそこかしこに読み取れて,たいへん勉強になる…