2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『肉麻図譜:中国春画論序説』

中野美代子 (2001年11月15日刊行,作品社[叢書メラヴィリア8], ISBN:4-87893-758-0) この中野美代子って『西遊記』の訳者として有名だが,個人的には,高校時代に読んだ『砂漠に埋もれた文字:パスパ文字のはなし』(1971年9月15日刊行,塙書房[塙新書…

『中国性愛博物館』

劉達臨 (2006年2月23日刊行,原書房,ISBN:4562039817) おお,これは…….総天然色というのがスバラシイ!が,何よりもよくぞここまで“蒐集”し尽くしたものよと感動すること請け合い.あれまあ,なんと.ほほー,そーですか.うわっ.

『Practical Regression and Anova in R』

Julian Faraway (2002年7月刊行,オンライン公開[pdf: 1.016 KB], 著者サイト) 〈R〉による回帰分析と分散分析のドキュメント.このオンライン・ドキュメントは,後に商業出版された:Julian Faraway『Linear Models with R』(2004年12月8日刊行,CRC …

『これから論文を書く若者のために(大改訂増補版)』

酒井聡樹 (2006年4月はじめ刊行予定,共立出版,ISBN:4320005716) 詳しくは,酒井師の〈これから論文を書く若者のために 大改訂増補版〉を見るべし.第1版(2002年5月25日刊行,共立出版,ISBN:4320005643→著者サイト)と比べると,新しい章の追加やリライ…

〈双書 現代哲学〉

(2005年10月〜刊行,勁草書房) 版元の情報(→参照)によると,このシリーズの構成は下記の予定とのこと.個人的には,Nancy Cartwright と Larry Laudan の翻訳に期待している.【既刊】1. 『行動を説明する:因果の世界における理由』 F・ドレツキ著/水…

『現代形而上学論文集』

ルイス、メリックス、インワーゲン、キム、デイヴィドソン、ルイス、プライアほか、サイモンズ著/柏端達也・青山拓央・谷川卓編訳 (2006年2月25日刊行,勁草書房[双書 現代哲学2], ISBN:4326199482) Peter van Inwagen の論文が日本語で読めるとはね.…

『かたちをはかる:生物形態の数理と統計学(仮題)』

三中信宏(著) (200X年刊行予定,岩波書店) 昨年完結した〈統計科学のフロンティア〉シリーズの後継企画〈確率と情報の科学〉シリーズ(岩波書店,2007年〜)の1冊として企画されている【趣旨】「かたち」を定量的に解析する手法のひとつとして,近年「形…

『はじめに線虫ありき:そして、ゲノム研究が始まった』

アンドリュー・ブラウン (2006年2月刊行,青土社,ISBN:4791762541) そーか,線虫は“ことば”だったのか.

『燃えさかる火のそばで:シートン伝』

ジュリア・M・シートン (2006年2月23日刊行,早川書房,ISBN:4152087072) シートン夫人によるアーネスト・T・シートン伝記だそうな.『シートン動物記』(偕成社)や『シートン動物誌』(紀伊国屋書店)って結局ろくに読まないまま現在にいたっているなあ.

『眼の誕生:カンブリア紀大進化の謎を解く』

アンドリュー・パーカー (2006年3月3日刊行,草思社,ISBN:4794214782) おお,訳師さま. 【目次】 第1章 進化のビッグバン 第2章 化石に生命を吹き込む 第3章 光明 第4章 夜のとばりにつつまれて 第5章 光、時間、進化 第6章 カンブリア紀に色彩は…

『異神:中世日本の秘教的世界』

山本ひろ子 (1998年3月23日刊行,平凡社,ISBN:458247506X|ちくま学芸文庫・上,ISBN:4480087680 / 下,ISBN:4480087699) 著者のサイトはなかなかおもしろい.ここの学生さんはどういう関心をもって勉強をしているのかな(うらやましいな). 【目次】 …

『東西書肆街考』

脇村義太郎 (2006年3月22日重版[初版:1979年6月20日],岩波書店[岩波新書・黄版87], ISBN:400420873) もちろんすでにもっている本だが,25年も経ってなお重版されるとは着実に売れているわけね.

『よみがえる天才アルキメデス:無限との闘い』

斎藤憲 (2006年3月3日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー117], ISBN:4000074571) アルキメデスの“幻の奇書”と呼ばれた『方法』に書かれていた「数学」についての本らしい.

『遺伝子とゲノムの進化』

斎藤成也他 (2006年3月28日刊行予定,岩波書店[シリーズ〈進化学〉第2巻], ISBN:4000069225) 全7巻シリーズの第5回配本.このシリーズはたいていの書店ではぜんぜん見かけないけど,売れてるの?(ちょっと心配)

『逝きし世の面影』

渡辺京二 (2005年9月9日刊行,平凡社[平凡社ライブラリー552], ISBN:4582765521) ほんの1世紀半前の“日本”がどのような国だったかを,当時の来日した「外国人」の目を通して記録された多くの資料から復元しようとする意欲的な本だ.600ページもある大著…

『イタリア異界物語:ドロミーティ山地 暮らしと伝説』

増山暁子 (2006年2月12日刊行,東洋書林,ISBN:4887217005) 新刊案内でタイトルを見たときから,早くも「買うべき本」と決めていた.北イタリアの峻険なドロミーティ地域の民話を現地にたどる.異人や異神,魔物や妖怪が続々と登場する.アタリです.序章…

『被遺忘的日籍臺灣動物學者』

呉永華 (1995年1月30日刊行,晨星出版社,臺中, 320 pp., ISBN:9575835018) 以前,台湾で出版されているという情報だけは得ていた『被遺忘的日籍臺灣動物學者』だったが,幸い知人のつてで入手することができた.同じ著者と出版社で『被遺忘的日籍臺灣植物…

『ウェブ進化論:本当の大変化はこれから始まる』

梅田望夫 (2006年2月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書582], ISBN:4480062858) 【目次】 序章 ウェブ社会 — 本当の大変化はこれから始まる 9 第1章 「革命」であることの真の意味 27 第2章 グーグル —& 知の世界を再編成する 47 1. グーグルの実現する民主…

『ウェブ進化論:本当の大変化はこれから始まる』

梅田望夫 (2006年2月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書582], ISBN:4480062858) 5週間で書き上げたというアップテンポの新書だから,イッキ読みしてあげないと著者に失礼?というものだろう.250ページを90分あまりで読了.インターネット世界のいろいろな…

『エリック・サティ覚え書』

秋山邦晴 (2005年11月20日刊行[初版1990年6月],青土社, ISBN:4791762142) 昨年暮れに復刊された.秋山邦晴のことはこれまでほとんど知らなかったのだが,数年前に武満徹全集に関わった関係で,1950年代の〈実験工房〉の同人のひとりとしてその名前を知…

『英国アール・ヌーヴォー・ブック:その書物デザインとイラストレーション』

ジョン・ラッセル・テイラー (1993年4月5日刊行,晶文社,ISBN:4772003754) 19世紀〜20世紀の〈アーツ・アンド・クラフツ〉運動とそれに続く〈アール・ヌーヴォー〉運動との複雑な関わり合いが論じられている.ケルムスコット・プレスの本は“芸術品”として…

『理想の書物』

ウィリアム・モリス著(W・S・ピーターセン編)/川端康雄訳 (2006年2月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫], ISBN:4480089640) 1982年の原書 — William Morris『The Ideal Book : Essays and Lectures on the Arts of the Book』(1982年刊行,Univers…

『Phylogenetic Methods and the Prehistory of Languages』

Peter Forster and Colin Renfrew (eds.) (2006年1月20日刊行,The McDonald Institute for Archaeological Research,ISBN:1902937333) しばらく前から近刊予告は出ていたのだが,やっと出版されるようだ.2004年7月に開催された系統言語学シンポジウムの…

『讀書散策』

富士川英郎 (2003年3月30日刊行,研文出版,ISBN:4876362173) クロス装幀で,手触りよし.前半は詩論.後半は自伝的回顧.かつての時代の大学人として良き生涯を送られたと思う.速読みすべき本ではないのだが,つい200ページあまりをイッキ読み(申し訳あ…

『西洋音楽史:「クラシック」の黄昏』

岡田暁生 (2005年10月25日刊行,中央公論新社[中公新書1816], ISBN:4121018168) 第1章のグレゴリオ聖歌からはじまって,ルネサンス,バロックを経て,第4章のウィーン古典派まで.音楽史を大きく見渡しているところがとてもいいです.ペロタン! もう一…

『日本の漢字』

笹原宏之 (2006年1月20日刊行,岩波書店[岩波新書(新赤版)991], ISBN:4004309913) 【目次】 はじめに i 第1章 漢字を受け入れる−−日本の多様な文字体系 1 第2章 「圓」から「円」へ−−俗字・国字の誕生 19 第3章 よく見る漢字 59 第4章 文字から見…

『日本の漢字』

笹原宏之 (2006年1月20日刊行,岩波書店[岩波新書(新赤版)991], ISBN:4004309913) 漢字の系統発生とその進化過程を論じた格好の入門書.とくに,“俗字”という variation の発生過程と,それがどのような selection を受けて,後世に存続するか(ある…

『The New Science of Geology : Studies in the Earth Sciences in the Age of Revolution』

Martin J. S. Rudwick (2004年5月刊行,Ashgate Publishing,ISBN:0860789586) →版元サイト

『Lyell and Darwin, Geologists: Studies in the Earth Sciences in the Age of Reform』

Martin J. S. Rudwick (2005年3月刊行,Ashgate Publishing,ISBN:0860789594) →版元サイト

『The Genius of Erasmus Darwin: Science, Technology and Culture, 1700-1945』

C. U. M. Smith & Robert Arnott(ed.) (2005年2月刊行,Ashgate Publishing,ISBN:0754636712) →版元サイト