2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『ゲーテ形態学論集・植物篇』

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ[木村直司編訳] (2009年3月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫ケ-6-2],465 pp., 本体価格1,500円,ISBN:9784480091857 → 版元ページ) 【目次】 編訳者まえがき(木村直司) 3形態学 —— 有機体の形成と変形 21 …

『ゲーテ形態学論集・植物篇』

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ[木村直司編訳] (2009年3月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫ケ-6-2],465 pp., 本体価格1,500円,ISBN:9784480091857 → 目次|版元ページ) このように「植物篇」があれば,当然「動物篇」の続刊を期待してし…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(98)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行,講談社[現代新書1849],ISBN:4061498495→詳細目次|反響録) 桜の花はまだ開かないものの,陽気と花粉だけはもうすっかり春本番−− Little Tree(2009年3月12日)[書評]「「住みなれた街のこ…

『Comparative studies on the behaviour of the Anatinæ』

Konrad Lorenz (刊行年不詳[1953年以降?], Reprinted from the Avicultural Magazine, 87 pp., The Avicultural Society, London) 地球は想像以上に小さくなってしまったのだろうか.つい一昨日オンライン発注した古書がドイツから速攻で届いてしまった…

『プリンセス・トヨトミ』

万城目学 (2009年3月1日刊行,文藝春秋,税込定価1,650円,512 pp.,ISBN:9784163278803 → 版元ページ) 京都の「鬼」の次は,奈良の「鹿」,そして三都物語の最後の大阪はコレできましたか.ヒミツの「合図」とともにグローバル・パターンを目指して,いっ…

『The Biological Way of Thought』

Morton Beckner (1959年刊行, Columbia University Press, New York, viii+200 pp.) 【目次】 Preface v I. Introduction 1 II. Types of Biological Concepts 14 III. Models in Biological Theory 32 IV. Systematics 55 V. Genetic Analysis and Expla…

『The Biological Way of Thought』

Morton Beckner (1959年刊行, Columbia University Press, New York, viii+200 pp. → 目次) 今から半世紀前の本だが,今で言う“生物学哲学”の先駆にあたる著作.当時は,生物学と哲学の接点と言えば,論理実証主義らのっとった「統一科学運動」という主流…

〈J-STAGE / Journal@rchive〉説明会に参加して

3月13日(金)午後1時から,芝公園にある〈メルパルク東京〉5階の「瑞雲の間」で,JSTが推進している〈J-STAGE / Journal@rchive〉事業の説明会に,日本計量生物学会の代表として参加してきた.金ぴかのゴージャスなきらきら内装にくらくらしつつ,話を聞く…

『Nullius in Verba』

Gareth Nelson いまはメルボルン大学に在籍している Gary Nelson さんがアメリカ自然史博物館にいたころに私的に出版した:Gareth Nelson (1996), Nullius in Verba. Published be the author, 16 pp.を送ってもらったのはもう10年以上前のことだった.それ…

『The Correspondence of Charles Darwin, Volume 16: 1868 (Part I & II)』

Frederick Burckhardt et al (eds.) (2008年6月刊行,Cambridge University Press, Cambridge, ISBN:9780521518369 [set] → 版元ページ) ダーウィン産業の一大プロジェクトである〈Darwin Correspondence Project〉のアウトプットの最新刊.これまでの書簡…

『生物にとって自己組織化とは何か:群れ形成のメカニズム』

スコット・カマジン,ジャン-ルイ・ドノブール,ナイジェル・R・フランクス,ジェームス・シュナイド,ギ・テロラ,エーリック・ボナボ著[松本忠夫・三中信宏共訳] (2009年4月1日刊行,海游舎,東京,本体価格6,800円,xxiv+534 pp., ISBN:9784905930488 …

『Register zu den genealogischen Tabellen der arabischen Stämme und Familien』

Ferdinand Wüstenfeld (1853年刊行[1966年復刻], Otto Zeller, Osnabrück, xvi+476 pp. → Google Books) ドイツから届いたばかりの古書.本がやってくればたいていはうれしいものだが,今回は自分が犯した単純ミスに大きく凹んでしまった.アラブ王家の…

『西洋美術書誌考』

西野嘉章 (2009年1月29日刊行,東京大学出版会,東京,354 pp., 本体価格8,800円, ISBN:9784130802116 → 版元ページ) 【目次】 緒言 —— エスプリ・カルヴェの「古文庫」から 3 凡例 10 第一部 序説 17美術書誌学の射程 32 美術古文献の地誌 41 美術書誌学…

『西洋美術書誌考』

西野嘉章 (2009年1月29日刊行,東京大学出版会,東京,354 pp., 本体価格8,800円, ISBN:9784130802116 → 目次|版元ページ) 手に取ると必ずシアワセになれる本.

『イン:イギリスの宿屋のはなし』

臼田昭 (2009年2月10日刊行,講談社[講談社学術文庫1938],東京,284pp., 本体価格960円, ISBN:9784062919388 → 版元ページ) 【目次】 序にかえて 11 I 巡礼たち 20 II エリザベス朝の劇作家たち 39 III 看板の話 58 IV 馬車宿 83 V わらじを脱いで 115 …

『イン:イギリスの宿屋のはなし』

臼田昭 (2009年2月10日刊行,講談社[講談社学術文庫1938],東京,284pp., 本体価格960円, ISBN:9784062919388 → 目次|版元ページ)乱痴気騒ぎあり,駆け引きあり,危ない場面あり.全編にちりばめられた奇妙でときに猥雑な挿絵がおもしろい.元本は1986…

『ダーウィン進化論 生誕200周年,『種の起源』150周年』

(2009年3月10日刊行,ニュートン・プレス[ニュートンムック],東京,144 pp., 本体価格2,480円,ISBN:9784315518535 → 版元ページ) 【目次】 はじめに[水谷仁]1 変遷する生命の姿 進化[長野敬協力] 62 進化はどのようにしておきるのか ここまできた…

『ダーウィン進化論 生誕200周年,『種の起源』150周年』

(2009年3月10日刊行,ニュートン・プレス[ニュートンムック],東京,144 pp., 本体価格2,480円,ISBN:9784315518535 → 目次|版元ページ) ぼくの記事は第5章「ネオ・ダーウィニズムとその後」に所収されています:三中信宏「「種」とは何か:今なお解け…

『生態学のためのベイズ法』

Michael A.McCarthy著[野間口眞太郎訳] (2009年3月15日刊行,共立出版,東京,xiv+316 pp., 本体価格4,500円,ISBN:9784320056787 → 版元ページ) 【目次】 訳者のまえがき iii 序文 vii 1.はじめに 1 2.統計的方法への批評 32 3.平均と頻度の分析 67 …

『生態学のためのベイズ法』

Michael A.McCarthy著[野間口眞太郎訳] (2009年3月15日刊行,共立出版,東京,xiv+316 pp., 本体価格4,500円,ISBN:9784320056787 → 版元ページ) いわゆるひとつのべいず系の「和製かえる本」.原書:Michael A.McCarthy『Bayesian Methods for Ecology…

『The Correspondence of Charles Darwin, Volume 16, 1868: Parts 1 and 2』

Frederick Burkhardt (ed.) (2008年6月刊行,Cambridge University Press, Cambridge, ISBN:9780521518369 → 版元ページ) 〈Darwin Correspondence Project〉のアウトプットであるこの書簡集シリーズを第1巻からそろえはじめてもう25年目になる.これまで…

『Charles Darwin in Australia, Second Edition』

Frank Nicolas and Jan Nicolas (2008年11月刊行,Cambridge University Press, Cambridge, ISBN:9780521728676 → 版元ページ) ビーグル号航海の最後の方でダーウィンがちょっと立ち寄ったオーストラリア.ちょっと気になります.

『Charles Darwin's Shorter Publications, 1829 - 1883』

John van Wyhe (2009年6月刊行予定,Cambridge University Press, Cambridge, ISBN:9780521888097 → 版元ページ) 600ページもあるらしい.未発表資料もたくさんあるようだ.

〈The Cambridge Darwin Collection〉

→ サイト すでに昨年から何波もの「ダーウィン・ツナミ」が押し寄せているのだが,とりわけ今年は心してかからないといけない.大きな震源地であるケンブリッジ大学出版局が出している「The Cambridge Darwin Collection」という書籍カタログをもらった.同…

『The Early Iconography of the Tree of Jesse』

Arthur Watson (1934年刊行, Oxford University Press, London, xiv + 197 pp. + 40 plates) 【目次】 Cover plate: The Virgin (Santiago de Compostela, España) Preface vii Chapter I: The Virga in Literature 1 Chapter II: Drama and the Tree of …

『The Early Iconography of the Tree of Jesse』

Arthur Watson (1934年刊行, Oxford University Press, London, xiv + 197 pp. + 40 plates → 目次) 旧約聖書に登場する有名な「家系図」である〈エッサイの樹(the Tree of Jesse)〉の中世図像学に関する研究文献で,中世以前の古写本や建造物の図像が…

『生物にとって自己組織化とは何か:群れ形成のメカニズム』

スコット・カマジン,ジャン-ルイ・ドノブール,ナイジェル・R・フランクス,ジェームス・シュナイド,ギ・テロラ,エーリック・ボナボ著[松本忠夫・三中信宏共訳] (2009年4月1日刊行,海游舎,東京,本体価格6,800円,約550ページ, ISBN:9784905930488 →…

『NHKスペシャル・病の起源(1)』

NHK「病の起源」取材班(編著) (2009年2月25日刊行,日本放送出版協会,142 pp., 本体価格1,300円, ISBN:9784140813409 → 版元ページ) 「睡眠時無呼吸症」,「骨と皮膚の病」,そして「腰痛」という三つの現代病をとりあげ,その進化的遠因について解説…

『Darwin's Sacred Cause: How a Hatred of Slavery Shaped Darwin's Views on Human Evolution』

Adrian Desmond and James Moore (2009年1月28日刊行,Houghton Mifflin Harcourt, Boston, xxii+485 pp., ISBN:9780547055268 [hbk] → 目次|版元ページ) 日本語訳が出るとのこと.期待しましょう.“日本ひきこもり協会出版”はすばやいなあ.

『Transformed Cladistics, Taxonomy and Evolution』

N. R. Scott-Ram (1990年刊行,Cambridge University Press, Cambridge, xii+238pp., ISBN:0521340861 → 版元ページ|サンプルページ) 2009年2月26日の午後,山階鳥類研究所名誉所長の黒田長久さんが92歳で逝去された(→朝日新聞訃報|読売新聞訃報).198…