2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『進化のなぜを解明する』

ジェリー・A・コイン[塩原通緒訳] (2010年2月8日刊行,日経BP社,東京,461 pp.,本体価格2,400円,ISBN:9784822284206 → 版元ページ) 一般向きの良書だと思います.著者が専門とする種分化の論議が楽しみ.献本ありがとうございました.原書:J. A. Coy…

『Deszendenztheorie (Entwicklungslehre)』

Sinai Tschulok (1922年刊行,Verlag von Gustav Fischer, Jena,xii+324 pp.).系統学者 Sinai Tschulok の本と小伝 —— 届いたばかりの Cladistics 誌の最新号にこんな評伝記事が載っていた:Olivier Rieppel 2010. Sinai Tschulok (1875 - 1945): a pion…

『Report of the Scientific Results of the Voyage of H. M. S. Challenger during the Years 1873-76』

→ http://www.19thcenturyscience.org/HMSC/HMSC-INDEX/index-illustrated.htm 1873〜76年に実施されたイギリスの国家事業 H. M. S. Challenger 号の探査航海の報告書(全50巻:1880〜1895年刊行,John Murray, London)がオンライン公開されている.この報…

〈BioLib〉

→ http://www.biolib.de 『生物の一般形態学』(1866年)を除くヘッケルの著作38冊については,ドイツ語圏の進化学・博物学関連の電子ライブラリー〈BioLib〉でオンライン公開されている.『自然創造史』(1868年),『人類発生論』(1874),『宇宙の謎』(…

『Generelle Morphologie der Organismen』

Ernst Haeckel (1866年刊行,全二巻,Georg Reimar, Berlin)ヘッケルの主著である本書は Biodiversity Heritage Library からオンライン公開されている:Band 1 ; Band 2

『鳥を探しに』

平出隆 (2010年1月24日刊行,双葉社,東京,660 pp.,本体価格3,800円,ISBN:9784575236859 → 版元ページ) 先日,ふと立ち寄った書店の新刊コーナーで「レジに連れてってよ」と呼び止める本がありお連れしました.日頃から,小説のたぐいはあまり買わない…

『The Red Book』

Carl G. Jung著[Sonu Shamdasani, Mark Kyburz, John Peck編訳] (2009年10月刊行,W. W. Norton, New York, xii+371 pp., ISBN:9780393065671 → 版元ページ) 年明け早々amazonから届いた巨大な箱を開封した.ついに着弾ですかぁ.30×40×5cm という超弩級…

『Starfish, Jerryfish, and the Order of Life: Issues in Nineteenth-Century Science』

Mary P. Winsor (1976年刊行,Yale University Press, New Haven, x+228pp.,ISBN:0300016352 [hbk]) 【目次】 Acknowledgements x Introduction 1 1. Cuvier's Creation of the Embranchement Radiata 7 2. Ehrenberg's Opposition to the Simplicity of …

『Starfish, Jerryfish, and the Order of Life: Issues in Nineteenth-Century Science』

Mary P. Winsor (1976年刊行,Yale University Press, New Haven, x+228pp.,ISBN:0300016352 [hbk] → 目次)19世紀の生物分類学の歴史をたどってみると,寄り道したくなるテーマがいくつも転がっている.修士の一年のときに入手した本書は,買ってはみたも…

『Evolution: Ein interdisziplin&#$252res Handbuch』

Philipp Sarasin et al. (2010年近刊,J. B. Metzler,版元サイト未掲載)

『Darwin und Foucault —— Genealogie und Geschichte im Zeitalter der Biologie』

Philipp Sarasin (2009年刊行,Suhrkamp,版元ページ)

『自然認識の人類学』

松井健 (1983年4月21日刊行,どうぶつ社,東京,340 pp.,ISBN:4886222110) 民俗分類に関する本.この著者の一連の著作は,前世紀末に『生物系統学』を書いていた時期にたいへん参考になった.当時,手元にあったのは: 松井健『琉球のニュー・エスノグラ…

『分類思考の世界:なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』残響(29)

三中信宏 (2009年9月20日第1刷刊行/2009年10月8日第2刷刊行/2009年12月3日第3刷刊行,講談社[現代新書2014],本体価格800円(税込価格840円),328 pp.,ISBN:9784062880145 → 目次|コンパニオンサイト|版元ページ|残響録) 年明け以来,トド撃ちに…

『科学と価値:相対主義と実在論を論駁する』

ラリー・ラウダン[小草泰・戸田山和久訳] (2009年12月刊行,勁草書房,東京,本体価格3,400円,ISBN:9784326199549 → 版元ページ) 手元にある原書ペーパーバック:Larry Laudan『Science and Values: The Aims of Science and Their Role in Scientific …

『西洋挿絵見聞録:製本・挿絵・蔵書票』

気谷誠 (2009年11月20日刊行,アーツアンドクラフツ,東京,333 pp.,本体価格3,800円,ISBN:9784901592550 → 版元ページ). たくさん図版が載っていてとってもゴージャスな本.前半300ページは挿絵本について,残りが蔵書票に関する話.

『パターン、Wiki、XP:時を超えた創造の原則』

江渡浩一郎 (2009年8月10日刊行,技術評論社[WEB+DB PRESS plus],東京,xiv+208 pp., 本体価格2,280円,ISBN:9784774138978 → 版元ページ) 「時を越えた」というサブタイトルがすでに十分“クリストファー・アレグザンダー”です.ツイッターで教えてもら…

『八重洲のおはなし』

(2007年11月1日刊行,金井書店,東京,112 pp.[非売品]) 〈八重洲古書館〉のレジでくじを引いたら,この古書店が発行している冊子をくれた.八重洲という土地にまつわるエピソードとエッセイ集.カラー写真も載っていて楽しめる.どうもありがとう.

『アビ・ヴァールブルク:記憶の迷宮』

田中純 (2001年10月30日刊行,青土社,東京,397 pp.,ISBN:4791759184 → 版元ページ) 伝記的な記述をベースにして,ヴァールブルクの美術史的・図像学的な世界に入っていく.買う機会を逸していたのでタイムリーだった.作品〈ムネモシュネ〉はやはりもの…

『茶前酒後』

富士川英郎 (1989年12月20日刊行,小澤書店,東京,179 pp.,ISBN:なし[0095-120116-0791]) 八重洲地下街の〈八重洲古書館〉を一回りして,たまたま店先の棚で見つけた本.この著者のエッセイ集はすでに四冊もっている:『読書好日』(1987年3月刊行,小…

『Animal Evolution in Changing Environments with Special Reference to Abnormal Metamorphosis』

Ryuichi Matsuda (1976年刊行,Wiley-Interscience, New York, xviii+355 pp., ISBN:0471878561 [hbk]) 先日,東京農大の院生から昆虫の初期発生(変態)とヘテロクロニーとの関係についての質問を受けたので,それだったら松田隆一(Ryuichi Matsuda)の…

『Sequence Alignment: Methods, Models, Concepts, and Strategies』

Michael S. Rosenberg (ed.) (2009年刊行,University of California Press, Berkeley, xvi+337 pp., ISBN:9780520256972 → 版元ページ) ひたすらアラインメントするための本.

『アリの背中に乗った甲虫を探して:未知の生物に憑かれた科学者たち』

ロブ・ダン[田中敦子訳] (2009年12月28日刊行,ウェッジ,東京,404 pp., 本体価格2,000円,ISBN:9784863100633 → 版元ページ) 生物分類学と生物多様性研究の「むかし」と「いま」をレポートする本.見知った個人名がたくさん出てきて,リンネやダーウィ…

『Annual Review of Ecology, Evolution, and Systematics, Vol. 40』

(2009年刊行,→ 版元サイト) 統計学的系統地理学の総説あり.「Evolution」の一語が誌名に付け加わって以来,がぜん「巨体化」が進行したなあ…….全編にわたりカラー印刷で,しかも随所にボックス註が完備されるようになったので,期待される教育的効果は…

『自然淘汰論から中立進化論へ:進化学のパラダイム転換』

斎藤成也 (2009年12月28日刊行,NTT出版[叢書コムニス10],東京,XII+228+vi pp.,本体価格2,500円,ISBN:9784757160453 → 版元ページ) 中立進化論のスタンスからみた現代進化生物学.ところどころ“はみ出た”記述があるのが斎藤さんの魅力.献本ありがと…

『Twitter使いこなし術:パワーユーザー100人の「技」を公開』

根岸智幸 (2010年1月12日刊行,アスキー・メディアワークス[アスキー新書137],東京,191 pp.,ISBN:9784048683043 → 版元ページ) 先日の東京往復で読了.ツイッターの「便利ツール」がいろいろと.最近よく使うようになって,少しは「欲」が出てきたの…

『ヴィーコ:学問の起源へ』

上村忠男 (2009年12月20日刊行,中央公論新社[中公新書2035],東京,x+241 pp., ISBN:9784121020352 → 版元ページ) 18世紀に活躍した思想家ジャンバッティスタ・ヴィーコの本.『闘うレヴィ=ストロース』と同じく,本書も索引や文献リストがきちんと完備…

『闘うレヴィ=ストロース』

渡辺公三 (2009年11月13日刊行,平凡社[平凡社新書498],東京,302 pp., ISBN:9784582854985 → 版元ページ) 昨年亡くなった人類学者クロード・レヴィ=ストロースの生涯をぎゅっとしぼった一冊.新書なのにこの濃度の高さ.

『分類思考の世界:なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』残響(28)

三中信宏 (2009年9月20日第1刷刊行/2009年10月8日第2刷刊行/2009年12月3日第3刷刊行,講談社[現代新書2014],本体価格800円(税込価格840円),328 pp.,ISBN:9784062880145 → 目次|コンパニオンサイト|版元ページ|残響録) しばらく耳をすませてい…

『曲線の事典:性質・歴史・作図法』

礒田正美・Maria G. Bartolini Bussi(編) (2009年12月刊行,共立出版,ISBN:9784320019072 → 版元ページ)「作図」というところに惹かれる.

『フォークの歯はなぜ四本になったか:実用品の進化論』

ヘンリー・ペトロスキー[忠平美幸訳] (2010年1月近刊,平凡社[平凡社ライブラリー693],ISBN:9784582766936 → 版元ページ) 原本:ヘンリー・ペトロスキー[忠平美幸訳]『フォークの歯はなぜ四本になったか:実用品の進化論』(1995年11月20日刊行,平…