2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ヴィジュアル・リーディング:西洋中世におけるテクストとパラテクスト』

松田隆美 (2010年8月10日刊行,ありな書房,東京,254 pp., 本体価格4,800円,ISBN:9784756610140 → 版元ページ) 経堂駅前すずらん通りの遠藤書店にてゲット.中世写本の挿画や文字飾りあるいは欄外注釈など,本文テクストを取り巻くさまざまな“パラテクス…

『ガリマールの家:ある物語風のクロニクル』

井上究一郎 (1980年9月25日刊行,筑摩書房,東京,ii+162 pp. + 16 plates, ISBNなし → 版元ページ) 読了.小説でもありノンフィクションでもある.こういう上質なエッセイをたまに読むのは心の洗い浄めの行為.文章だけでなく,装幀も上品.この愉しみは…

『上海』

横光利一 (1956年1月9日/2008年2月15日改版,岩波書店[岩波文庫・緑75-2],東京,353 pp., ISBN:9784003107522 → 版元ページ).1920年代の上海を描いた小説.ルポルタージュ的な描写が多く,後年の横光文学とはまるで無縁の世界.解説・小田切秀雄,さ…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(続22)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行(正誤表)|2009年12月18日第3刷刊行(正誤表)|2010年5月10日第4刷刊行(正誤表)|2011年10月7日第5刷刊行(正誤表),講談社[現代新書1849], ISBN:4061498495(ISBN:9784061498495) → 版…

『歴史家と母たち:カルロ・ギンズブルグ論』

上村忠男 (1994年1月25日刊行,未來社[ポイエーシス叢書:22],東京,250 pp., ISBN:4624932226 → 目次|版元ページ) 昼休みの徘徊歩き読み本として: 第一章「歴史家と母たち —— 『夜の歴史』を読む」(pp. 17-105).共時的説明と継時的説明の対比.ウ…

『考える/分類する〈日常生活の社会学〉』復刻情報

ジョルジュ・ペレック[阪上脩訳] (2000年2月1日刊行,法政大学出版局[りぶらりあ選書],東京,vi+143pp.,本体価格1,800円,ISBN:4588022024 → 目次|書評)今年度の〈書物復権〉公式ホームページを見たら,ゴールデンウィーク明けに発売される予定の法…

『サイエンス・クエスト 科学の冒険:宇宙の生命、死の意味、数の世界』

アイリック・ニュート[枇谷玲子訳] (2012年4月30日刊行,NHK出版,東京,390+iv pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784140815410)

『なぜ男は女より多く産まれるのか:絶滅回避の進化論』

吉村仁 (2012年4月10日刊行,筑摩書房[ちくまプリマー新書・177],東京,189 pp., 本体価格780円, ISBN:9784480688798 → 版元ページ)

『新種発見に挑んだ冒険者たち:地球生命の驚異に魅せられた博物学の時代』

リチャード・コニフ[長野敬・赤松眞紀訳] (2012年2月7日刊行,青土社,東京,479+55 pp., 本体価格3,600 円,ISBN:9784791766369 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2012 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 博物学者列伝:偏愛と狂気と冒険…

〈leeswijzer〉のアクセスがなんと「200万台」に!

「2012年4月21日」の深夜のこと,〈leeswijzer〉のアクセス数が二百万アクセスを越えた.過去のアクセス記録を見ると,「2005年1月9日」に開設してから「2009年11月4日」に百万アクセスに達するまでが4年10ヶ月,それから今回の二百万アクセスの大台に乗るま…

『進化学事典』

日本進化学会(編) (2012年4月25日刊行,共立出版,東京, xvi+975 pp., 本体価格18,000円,ISBN:9784320057777 → 版元ページ) 茗荷谷からの発射予告通りつくばに着弾した.最初の企画立案からいったい何年かかったことだろうか.辞書づくりは忍耐あるのみ…

『Histories of Scientific Observation』

Lorraine Daston and Elizabeth Lunbeck (eds.) (2011年2月刊行,The University of Chicago Press, Chicago, viii+460 pp., ISBN:9780226136776 [hbk] / ISBN:9780226136783 [pbk] → 版元ページ) 古代から近世にいたる科学史において「観察」がどのように…

『Die Mneme als erhaltendes Prinzip im Wechsel des organischen Geschehens』

Richard W. Semon (1904年刊行,W. Engelmann, Leipzig → Internet Archive [1920, fifth edition])カール・G・ユングの『赤の書』やかの『ヴォイニッチ写本』は,図像そのものが直接的衝撃力をもつので身構える余裕がある.一方,いま読んでいるアビ・ヴ…

『Letzte Zuflucht Schanghai: Die Liebesgeschichte von Robert Reuven Sokal und Julie Chenchu Yang』

Stefan Schomann (2008年刊行, Heyne Verlag, München, ISBN:9783453152601 [hbk] / ISBN:9783453645257 [pbk] / ISBN:9783641038366 [ebook] → 版元ページ|著者サイト.※後に出た pbk と ebook のタイトルは『Der große gelbe Fisch: Julie und Robert - …

『EZRでやさしく学ぶ統計学:EBMの実践から臨床研究まで』

神田善伸 (2012年4月刊行,中外医学社,東京,本体価格4,600円,ISBN:9784498109001 → 版元ページ) 本書で使われている〈EZR〉はRコマンダーを医学統計学向けに改良したバージョンとのこと:「フリー統計ソフト EZR on Rコマンダー」.Rコマンダーのプラ…

〈The Joyce Papers 2002, c.1903-1928〉

→ http://catalogue.nli.ie/Record/vtls000194606 アイルランド国立図書館でジェイムズ・ジョイス関連資料の公開された.関連記事: IrishCentral「Ireland’s National Library publish James Joyce manuscripts online amid copyright dispute」(2012年4月…

〈Google Scholar Metrics for Publications〉

→ http://googlescholar.blogspot.jp/2012/04/google-scholar-metrics-for-publications.html 今月はじめからサービス開始.関連記事:ワイリー・サイエンス・カフェ「Googleが学術雑誌のインパクト指標を提供開始(Significance Magazineから)」(2012年4…

『【対話】異形』

慶應義塾大学教養研究センター・鈴木晃仁(編)/小松和彦・上野直人(著) (2011年10月31日刊行,慶應義塾大学出版会[極東証券寄附公開講座・生命の教養学VII],東京,ii+261 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784766418941 → 版元ページ) 前回の〈生命の教…

『Trees of Life: A Visual History of Evolution』

Theodore W. Pietsch (2012年4月刊行,The Johns Hopkins University Press, Baltimore, xi+384 pp., ISBN:9781421404790 [hbk] → 版元ページ|著者サイト) 新刊.もちろん速攻で発注完了.カラー図版はそんなに多くはなさそう.著者は深海魚の研究者との…

『きのこの話』

新井文彦 (2012年3月10日刊行,筑摩書房[ちくまプリマー新書・176],東京,191 pp., 本体価格980円, ISBN:9784480688774 → 版元ページ|著者サイト〈浮雲倶楽部〉|ほぼ日刊イトイ新聞連載〈きのこの話〉)菌類や変形菌のカラー生態写真集.きのこそのも…

『Panmixia(昆虫分類学若手懇談会会報), no. 17』

(2012年3月30日発行, 昆虫分類学若手懇談会@九州大学大学院比較社会文化研究院生物体系学教室,ISBN:1340-4253) 特集「和名問題を考える」.久しぶりに Panmixia が出たか.をを,越中の殿さまがお元気そうで何よりだ.目次:細谷忠嗣「古くて新しい和名…

『これが応用哲学だ!』

戸田山和久・美濃正・出口康夫(編) (2012年4月近刊,大隅書店,大津, ISBN:9784905328032 → 版元ページ)

『ムネモシュネ・アトラス』

アビ・ヴァールブルク[伊藤博明・加藤哲弘・田中純(訳・解説)] (2012年3月30日刊行,ありな書房[ヴァールブルク著作集・別巻1],東京,765 pp., 本体価格24,000円, ISBN:9784756612229 → 版元ドットコム|内容紹介 [pdf]) 巨大な本がつくばに届いて…

『Life: An Introduction to Complex Systems Biology』

Kunihiko Kaneko (2006年刊行,Springer-Verlag[Series: Understanding Complex Systems], Berlin, xiv+371 pp., ISBN:9783540326663 [hbk] → 版元ページ) 日本語本の英訳かな.

『渡り鳥の世界:渡りの科学入門』

中村司 (2012年1月31日刊行,山梨日日新聞社[山日ライブラリー],甲府,200 pp., ISBN:9784897107264) 生物地理学会大会会場にて著者からいただきました.感謝.

『産む身体を描く: ドイツ・イギリスの近代産科医と解剖図』

石原あえか(編) (2012年4月近刊,慶應義塾大学出版会[慶應義塾大学教養研究センター選書・11],東京,ISBN:9784766419337 → 版元ページ) 内容は:第1章「イェーナ=ヴァイマル:イェーナ大学附属産院と専属絵画教師 詩人ゲーテとその周辺」(石原あえか…

〈今和次郎コレクション〉

→ http://www.lib.kogakuin.ac.jp/collection/kon/index.html 工学院大学図書館のコレクション.今和次郎のフィールドノートである『見聞野帖』などが公開されている.

『考現学の誕生[吉田謙吉Collection I]』

吉田謙吉[藤森照信編] (1986年11月25日刊行,筑摩書房,東京,vi+395 pp., ISBN:4480853480) 四半世紀前に新刊で出てすぐに買った.「Collection I」と銘打ってあるのでてっきり続刊が出るものと思っていたが,あとが続かなかったようだ.いま改めて CiN…

『モデルノロヂオ — 考現学』

今和次郎・吉田謙吉 (1930年刊行,春陽堂,東京/1986年復刻,学陽書房,東京) 復刻が出た当時,大判のこの本を買うか買うまいか迷った末,けっきょくそのままになってしまった.いまはまだ古書価が高そうだが,いずれどこかで見つけたらゲットしようと狙…

『今和次郎 採集講義』

今和次郎 (2011年11年15日刊行,青幻舎,京都,288 pp, 本体価格2,500円, ISBN:9784861523229 → 版元ページ) 汐留ミュージアムでつい先日まで開催されていた同名の展覧会〈今和次郎 採集講義 展〉の公式カタログ.カラー図版がいっぱい.とにかく歩きまわ…