2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『ラインズ:線の文化史』

ティム・インゴルド[工藤晋訳] (2014年6月30日刊行,左右社,東京,267+viii pp., 本体価格2,750円, ISBN:9784865281019 → 版元ページ)1年半あまり待ち続けていたけど,やっと出たか.この本には系統樹に関する章もあって,『系統樹曼荼羅』にも引用した…

『ドーキンス自伝 1 ― 好奇心の赴くままに:私が科学者になるまで』

リチャード・ドーキンス[垂水雄二訳] (2014年5月25日刊行,早川書房,東京,431 pp., 本体価格2,800円,ISBN:9784152094575 → 版元ページ) 上巻だけですでに400ページ超.さすが,伝記の伝統がある国.

『科学・2014年6月号』

(2014年6月1日発行,岩波書店,東京 → 版元ページ)特集〈科学エッセイの楽しみ〉.ワタクシも寄稿しました:三中信宏「「路上観察学」的アンテナを張りめぐらす」. 【特集目次】 〈科学エッセイの楽しみ〉 I. 見えるものと見えないもの 630紙一重から……時…

『自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』打音(16)

キャロル・キサク・ヨーン[三中信宏・野中香方子訳] (2013年9月3日第1刷刊行/2013年11月28日第2刷刊行/2014年2月7日第3刷刊行,NTT出版,東京,vi+391 pp., 本体価格3,200円, ISBN:9784757160569 → コンパニオンサイト|目次|版元ページ) 走り梅雨の…

『進化思考の世界:ヒトは森羅万象をどう体系化するか』余響(20)

三中信宏 (2010年9月25日刊行,日本放送出版協会[NHK Books: No. 1164],東京,265 pp.,本体価格1,100円, ISBN:9784140911648 → コンパニオンサイト|版元ページ|余響録) 今月はじめからの空梅雨はフェイントだったようだ: 蔵前バイオエネルギー技術…

『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』反響(続32)

三中信宏 (2006年7月20日第1刷刊行|2006年8月4日第2刷刊行(正誤表)|2009年12月18日第3刷刊行(正誤表)|2010年5月10日第4刷刊行(正誤表)|2011年10月7日第5刷刊行(正誤表)|2013年6月28日電子本刊行,講談社[現代新書1849], ISBN:4061498495(I…

『英国一家、ますます日本を食べる』

マイケル・ブース[寺西のぶ子訳] (2014年5月29日刊行,亜紀書房,東京,214 pp., 本体価格1,500円,ISBN:9784750514086 → 版元ページ) 前著:マイケル・ブース[寺西のぶ子訳]『英国一家、日本を食べる』(2013年4月15日刊行,亜紀書房,東京,279 pp.,…

『英国一家、日本を食べる』

マイケル・ブース[寺西のぶ子訳] (2013年4月15日刊行,亜紀書房,東京,279 pp., 本体価格1,900円,ISBN:9784750513041 → 版元ページ) タイトルよりも内容よりも,まずは「あの亜紀書房が……」と言葉をなくす世代はもう “化石” だ(笑).しかも,たった…

『定本 日本の秘境』

岡田喜秋 (2014年2月1日刊行,山と渓谷社[ヤマケイ文庫],東京,382 pp., ISBN:9784635047661 → 版元ページ) 最初の4章は苗場から秋山郷,人吉から椎葉村,田沢湖から乳頭温泉郷,そして上州・万場〜上野村.さらに,大杉谷から羊蹄山麓,白川郷,酸ヶ湯…

『科学哲学科学史研究・第8号』

(2014年3月31日発行,京都大学文学部科学哲学科学史研究室 → ポータルサイト|京大リポジトリ)

『メアリー・アニングの冒険:恐竜学をひらいた女化石屋』

吉川惣司・矢島道子 (2003年11月25日刊行,朝日新聞社[朝日選書・739],東京,339+V+4 pp., ISBN:4022598395 → 書評・目次|版元ページ)今日2014年5月21日はメアリー・アニングの215回目の誕生日ということで,Google 画像も彼女シフトのおめでとう画像…

『From Taxonomy to Phylogenetics: Life and Work of Willi Hennig』

Michael Schmitt (2013年4月刊行,Brill, Leiden, xvi+208 pp., ISBN:9789004219281 [hbk] → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2014 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved Willi Hennig が生きた時代をたどる 昨年2013年は Willi Hennig の生誕百…

『西洋活字の歴史:グーテンベルクからウィリアム・モリスへ』

スタン・ナイト[郄宮利行監修/安形麻理訳] (2014年3月31日刊行,慶應義塾大学出版会,東京,108 pp., 本体価格6,000円,ISBN:9784766421118 → 版元ページ) ずいぶん以前に,似たようなタイトルの大形本を買ったはずと書棚探索したら出てきた:スタン・…

『科学はなぜ誤解されるのか:わかりにくさの理由を探る』

垂水雄二 (2014年5月15日刊行,平凡社[平凡社新書・734],東京,215 pp., 本体価格760円, ISBN:9784582857344 → 版元ページ)生物学・医学・物理学など自然科学の歴史的な話題と現代的なトピックスを題材にしている.筆者は科学の用語や概念は一種の「ミ…

『Homology, Genes, and Evolutionary Innovation』

Günter P. Wagner (2014年刊行,Princeton University Press, Princeton, xvi+478 pp., ISBN:9780691156460 [hbk] → 版元ページ) 【目次】 Preface xi Introduction What This Book Aims to Do and What It Is Not 1 PART I: Concepts and MechanismsCHAPT…

『めざせ!日本酒の達人:新時代の味と出会う』

山同敦子 (2014年5月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書・1070],東京,300 pp., ISBN:9784480067753 → 版元ページ) 10年前に出た同じ著者の日本酒本:山同敦子『愛と情熱の日本酒:魂をゆさぶる造り酒屋たち』(2005年11月10日刊行,ダイヤモンド社,302 pp…

『愛書狂』

ギュスターヴ・フローベール他[生田耕作編訳] (2014年5月10日刊行,平凡社[平凡社ライブラリー・811],東京,239 pp., ISBN:9784582768114 → 版元ページ)

『随筆集 地を泳ぐ』

藤田嗣治 (2014年4月10日刊行,平凡社[平凡社ライブラリー・810],東京,428 pp., ISBN:9784582768107 → 版元ページ)

『温泉達人会・Volume 07 - 2013』

温泉達人会(編著) (2013年12月20日発行,温泉達人会事務局/栞文庫,東京,104pp., 本体価格700円,ISBN:9784990636029 → 温泉達人会ホームページ) 三宮憲一「寂れゆく八幡平周辺の温泉」(pp. 85-88)にがくぜんとしたり,日本各地からの温泉紀行文を読…

『筆順のはなし』

松本仁志 (2012年11月10日刊行,中央公論新社[中公新書ラクレ・435],東京,270 pp., ISBN:9784121504357 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2014 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 漢字筆順の自然的変異と教育的規範との二律背反たまたま…

『筆順のはなし』

松本仁志 (2012年11月10日刊行,中央公論新社[中公新書ラクレ・435],東京,270 pp., ISBN:9784121504357 → 版元ページ) 【目次】はじめに —— 正しい筆順とは? 3 1. 「正確」はひとつじゃない?! 3 2. 基準としての筆順 7 3. 筆順についてより詳しく知…

『ある文人学者の肖像:評伝・富士川英郎』

富士川義之 (2014年3月5日刊行,新書館,東京,446 pp., 本体価格3,600円,ISBN:9784403211065 → 目次|版元ページ|新聞書評) 【書評】※Copyright 2014 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved ある文人学者のタテの系譜とヨコの人脈「文人学者」といっ…

『カエルを釣る,カエルを食べる:両生類の雑学ノート』

周達生 (2004年3月17日刊行,平凡社[平凡社新書・217],ISBN:4582852173)今朝,著者の訃報が流れた:朝日新聞デジタル「国立民族学博物館名誉教授の周達生さん死去」(2014年5月10日).周達生の「民族動物学本」はどれもおもしろかった.この新書は民族…

『ある文人学者の肖像:評伝・富士川英郎』

富士川義之 (2014年3月5日刊行,新書館,東京,446 pp., 本体価格3,600円,ISBN:9784403211065 → 目次|版元ページ) 本書の書評記事をいくつかピックアップ: 毎日新聞:池内紀「今週の本棚:池内紀・評 『ある文人学者の肖像−評伝・富士川英郎』=富士川義…

『The Baltimore Case: A Trial of Politics, Science, and Character』

Daniel J. Kevles (1998年刊行,W. W. Norton, New York → 版元ページ) 科学不正事件として有名な「ボルティモア事件」の一部始終.この「ボルティモア事件」で論文捏造の嫌疑をかけられた主人公テレザ・イマニシ=カリは,あれだけ叩かれたあげく “有罪” …

『実験が切り開く21世紀の社会科学』

西條辰義・清水和巳(編著) (2014年4月20日刊行,勁草書房[フロンティア実験社会科学・1],東京,x+228 pp., 本体価格3,000円,ISBN:9784326349111 → 版元ページ)全8巻構成のシリーズになるらしい. 【目次】 フロンティア実験社会科学 刊行にあたって…

『Measuring and Reasoning: Numerical Inference in the Sciences』

Fred L. Bookstein (2014年刊行,Cambridge University Press, New York, xxviii + 535 pp. + 4 color plates, ISBN:9781107024151 [hbk] / ISBN:9781107722828 [eBook] → 版元ページ) 数値解析と統計的推論の世界を C. S. Peirce の「Abduction」と Edwar…

『生物学の歴史』

中村禎里 (1983年3月5日刊行,河出書房新社,東京,327+48 pp., 0045-068302-0961)今年3月に逝去されたとのこと.合掌.中村禎里といえば,生物学全体の通史としての本書とか個別史『ルィセンコ論争』(1967年11月刊行,みすず書房,東京)を大学院時代に…

『Rチュートリアルセミナーテキスト』

→ http://psycho.edu.yamaguchi-u.ac.jp/?page_id=626 山口大学:教育心理学教室が公開した統計研修テキスト.全75ページ.前半はR総論.後半はt検定・回帰分析・因子分析・構造方程式モデリング.なお,同サイトの「Rオンラインガイド」に,新たに RStudio …

『確率概念の近傍:ベイズ統計学の基礎をなす確率概念』

園信太郎 (2014年5月近刊,内田老鶴圃,東京,ISBN:9784753601219 → 版元ページ) 統計学や確率論のリクツの本は注意しないと見過ごすことがある.十年前に出た:ドナルド・ギリース[中山智香子訳]『確率の哲学理論』(2004年11月15日刊行,日本経済評論…