2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『特薦いいビル 国立京都国際会館』

BMC著・西岡潔写真 (2019年4月刊行,大福書林[別冊月間ビル],東京, 税込価格2,376円, ISBN:9784908465093 → 版元ページ)一昨日の高松ヒミツ宴会で同席した建築家・松隈洋さんから京都国際会館のいい写真集が出たと聞いたが,きっとこの本のことだろう.

『自然に挑む 江戸の超グラフィック — 高松松平家博物図譜』目次

香川県立ミュージアム(編) (2019年4月26日刊行,香川県立ミュージアム,高松, 128 pp., 本体価格1,667円, ISBN:9784991084508)ISBNが付けられており,博物館・美術館の出版物によくある “灰色文献(gray literature)” ではない.香川県内に広く展開して…

『庭とエスキース』

奥山淳志 (2019年4月16日刊行,みすず書房,東京, 40 color plates + 286 pp., 本体価格3,200円, ISBN:9784622087953 → 版元ページ)手にした感じは写真家の一人語りのようなちょっとフシギな本.しかし —— あー,これはアカン.こんな本つくられたら,お仕…

『英国キュー王立植物園:庭園と植物画の旅』

(2019年4月10日刊行,平凡社[コロナ・ブックス 216],東京, 127 pp., 本体価格1,800円, ISBN:9784582635157 → 版元ページ)キュー公認の初めての日本語ガイドブックとのこと.

『社会学入門・中級編』目次

稲葉振一郎 (2019年4月25日刊行,有斐閣,東京, ii+246 pp., 本体価格1,900円, ISBN:9784641174467 → 版元ページ)ワタクシには日頃もっとも縁がないはずの版元からご恵贈いただいた新刊.開封したら,をを,どうもありがとうございます. “社会学” と銘打…

献本する/される

出版TIMES「献本はなんのためにある?→献本する意味や実際の手順をかんたん理解」(2019年4月23日)という記事を読んだ.いただいた本に対して「こんな新刊出たぞ!」ツイートを書影付きでつぶやくことは,ワタクシ的には最大の謝意表明だ.著者や出版社に個…

『分類と分類学:種は進化する』目次

相見滿 (2019年3月20日刊行,東海大学出版部,平塚, xii+127 pp., 本体価格3,500円, ISBN:9784486021612 → 版元ページ)半世紀前に書店に並んでいたらよかったのにね. 【目次】 まえがき v 第1章 分類のはじまり 1 第2章 分類学の母 7 第3章 分類学の体系…

『パンに生えたカビ』

タイムラプスビジョン (2019年4月刊行,タイムラプスビジョン[ぱらぱらミクロ・03],志木, 186 pp., 本体価格1,200円, ISBN:9784991075025 → 版元ページ|版元ドットコム)シリーズ第三作はクロコウジカビの菌糸がどんどん伸びるようす.三部作の中ではも…

『細菌の増殖』

タイムラプスビジョン (2019年4月刊行,タイムラプスビジョン[ぱらぱらミクロ・02],志木, 186 pp., 本体価格1,200円, ISBN:9784991075018 → 版元ページ|版元ドットコム)シリーズ第二作はインフルエンザ菌(インフルエンザ・ウィルスではない)の増殖の…

『好中球の貪食』

タイムラプスビジョン (2019年4月刊行,タイムラプスビジョン[ぱらぱらミクロ・01],志木, 186 pp., 本体価格1,200円, ISBN:9784991075001 → 版元ページ|版元ドットコム)顕微鏡映像製作会社が手がけたミクロな世界を可視化する “ぱらぱらアニメ本” 三部…

『食から描くインド:近現代の社会変容とアイデンティティ』目次

井坂理穂・山根聡(編) (2019年2月21日刊行,春風社,横浜, 391+iv pp., 本体価格3,700円, ISBN:9784861106330 → 版元ページ)ここのところとても高い確率で「食」の本を手にしていることが多いのはなぜだろーか. 【目次】 序章 食から描くインド―近現代…

『地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み:関西(2)近鉄・南海』

今尾恵介 (2019年3月30日刊行,白水社,東京, 315+iii pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784560096871 → 版元ページ)鉄分多し.すべてカラーマップ.この調子で全5巻出すんだ.

『クセナキスは語る:いつも移民として生きてきた』

フランソワ・ドゥラランド[柿市如訳] (2019年4月15日刊行,青土社,東京, 266+xxxxiv pp., 本体価格2,800円, ISBN:9784791771486 → 版元ページ)オビには「数式を使わずに平易な言葉ではじめて語られる」と.数学者ですかそうですか.

「ライトニング・ビブリオトーク」の効用

総務省統計局の公表データ「書籍の出版点数と平均定価」によれば,ここ数年の書籍出版点数は漸減しつつも毎年7万冊あまりとのこと.ということは,毎月6千冊もの新刊が出版されていることになる.ワタクシが大手町の隔週の読書委員会で毎回目にする書評候補…

『動物園から未来を変える:ニューヨーク・ブロンクス動物園の展示デザイン』目次

川端裕人・本田公夫 (2019年3月5日刊行,亜紀書房,東京, 279 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7505-1567-0 → 版元ページ)これは書評本(時事通信社から配信:2019年5月).15年ほど前,ニューヨーク植物園に毎日メトロノースで通ったことがあるが,ブロ…

『哺乳類の卵:発生学の父、フォン・ベーアの生涯』来月刊行

石川裕二 (2019年5月中旬刊行予定,工作舎,東京, 本体価格2,000円, ISBN: → 版元ページ|近刊情報)日本初の Karl Ernst von Baer 伝というからにはまたいで通るわけにはいきませんなあ.

『台湾名建築めぐり』

老屋顔〔辛永勝・楊朝景〕[小栗山智訳] (2019年3月20日刊行,X-Knowledge,東京, 191 pp., 本体価格1,600円, ISBN:9784767826059 → 版元ページ)

『西表島・紅露工房シンフォニー:自然共生型暮らし・文化再生の先行モデル』

石垣昭子・山本眞人 (2019年3月1日刊行,地湧社,東京,294 pp., 本体価格2,000円, ISBN:9784885032547)

『フランス史』

ギヨーム・ド・ベルティエ・ド・ソヴィニー[鹿島茂監訳|楠瀬正浩訳] (2019年4月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・697],東京, 667 pp., 本体価格3,150円, ISBN:9784065150290 → 版元ページ)破格に分厚いメチエ.いきなり700頁のアッパーカットを食ら…

『アンコール』

ジャック・ラカン[藤田博史・片山文保訳] (2019年4月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・698],東京, 265 pp., 本体価格1,950円, ISBN:9784065153406 → 版元ページ)「後期ラカンの真髄がここにある」とオビに書かれている1972〜1973年のセミナー記録…

『医学教育の歴史:古今と東西』目次

坂井建雄(編) (2019年3月20日刊行,法政大学出版局,東京, xiv+572+12 pp., 本体価格6,400円, ISBN:9784588371271 → 版元ページ) 【目次】 まえがき iii第 I 部 西洋の医学教育第1章 ヨーロッパの医学教育史〈1〉──十八世紀以前の西洋伝統医学教育 [坂…

『万年筆バイブル』目次と感想

伊東道風 (2019年4月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・699],東京, 205 pp., 本体価格1,500円, ISBN:9784065153581 → 版元ページ)日頃から万年筆ヘビーユーザーのワタクシ的にはこの新刊は読むしかないでしょ.万年筆とインクとの相性とか,万年筆の…

『フクロウの家』読売新聞書評

トニー・エンジェル[伊達淳訳] (2019年2月10日刊行,白水社,東京, 277+7 pp., 本体価格3,000円, ISBN:9784560096758 → 目次|版元ページ)読売新聞大評:三中信宏「満ちあふれる愛情 —— フクロウの家…トニー・エンジェル著 白水社 3000円」(2019年4…

『進化する形:進化発生学入門』目次

倉谷滋 (2019年3月20日刊行,講談社[講談社現代新書・2517],東京, 350 pp., 本体価格1,000円, ISBN:9784065151129 → 版元ページ) 【目次】 はじめに 3 第1章 原型論的形態学の限界 15 第2章 形態学的相同性 73 第3章 分類体系をなぞる胚 91 第4章 進化…

『もみじの言いぶん』

村山由佳 (2019年3月30日刊行,ホーム社,東京, 95 pp., 本体価格1,300円, ISBN: 978-4-8342-5327-6 → 版元ページ)イヌちゃんの次はネコちゃん.大阪弁をしゃべる天国ネコちゃんの一人語り.ネコだからこそこの突き放したスタンスで語れるわけで,これがイ…

『イヌの博物図鑑』

アーダーム・ミクローシ[小林朋則訳] (2019年2月15日刊行,原書房,東京, 223 pp., 本体価格3,200円, ISBN:9784562056125 → 版元ページ)全編イヌだらけ.大きいのも小さいのも,細いのも太いのも.

『100年前の東京と自然:プラントハンター ウィルソンの写真』目次

古居智子 (2019年4月10日刊行,八坂書房,東京, 127 pp., 本体価格2,000円, ISBN:9784896942590)植物学者 Ernest Henry Wilson(1876–1930)による日本の植物写真集.東京を中心として関東一円にわたる巨木や古木のみごとな写真が満載.その後の戦火に遭う…

『心理学の7つの大罪:真の科学であるために私たちがすべきこと』目次

クリス・チェインバーズ[大塚紳一郎訳] (2019年4月1日刊行,みすず書房,東京, vi+330+xl pp., 本体価格4,400円, ISBN:9784622087885 → 版元ページ) 【目次】 序文 i第1の罪 心理学はバイアスの影響を免れていない 1「イエス・マン」小史 6 目新しさへの…

『写真でつづる アマミノクロウサギの暮らしぶり』読了

勝廣光 (2019年3月1日刊行,南方新社,鹿児島, 108 pp., 本体価格1,800円, ISBN:9784861243929 → 目次|版元ページ)本書の生態写真の数々はとても価値がある.本書では触れられていないが,アマミノクロウサギの “捕食者” であるノネコ防除の対策があまり…

『第一印象の科学:なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?』読売新聞書評原稿

アレクサンダー・トドロフ[中里京子訳|作田由衣子監修] (2019年1月16日刊行,みすず書房,東京, 本体価格3,800円, ISBN:9784622087625 → 目次|版元ページ)読売新聞小評:三中信宏「第一印象の科学…アレクサンダー・トドロフ著」が〈本よみうり堂〉に掲…