2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『〈読書国民〉の誕生:明治30年代の活字メディアと読書文化』

永嶺重敏 (2004年3月30日,日本エディタースクール出版部,東京, xvi+273 pp., 本体価格2,800円, ISBN:4-88888-340-8 → 書評・目次)けっきょく,どこに埋もれたかわからずじまいの失踪本.かつて読んで書評まで書いたのに,本体が行方不明とは.しかたなく…

『じゃりン子チエ 21』

はるき悦巳 (2021年10月17日刊行,双葉社[双葉文庫・は-04-74],東京, 本体価格800円, 438 pp., ISBN:978-4-575-72820-0 → 版元ページ)

『関西酒場のろのろ日記』読了

スズキナオ (2020年10月30日刊行,Pヴァイン[ele-king books],東京, 229 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-909483-72-0 → 版元ページ)長らく寝読み本だったが,やっと読了.ワタクシにとって大阪はまだまだ “異界” なので,こわごわ読み進んだ.今度ま…

『ポルトガル、西の果てまで』読了

福間恵子 (2021年9月30日刊行,共和国,東京, 245 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-907986-83-4 → 版元ドットコム)読了.第I部「ポルトガルと出会う」,第II部「ポルトガル,西の果てまで」の “果て” は「アソーレス,大西洋の孤島群」だった.「ポルト…

『ロック・ファミリー・ツリー』刊行予定

ピート・フレイム[新井崇嗣・瀬川憲一訳] (2022年1月刊行予定,みすず書房,東京,本体価格9,000円, ISBN:978-4-622-07802-9 → 版元ページ )うわぁ〜,これマジで出るんですかー(狂喜).空前絶後のロックンロール系統樹図版集.ワタクシのもとには原書…

『読む・打つ・書く』書評拾い(31)

三中信宏 (2021年6月15日第1刷刊行|2021年10月5日第2刷刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) カワセミ側溝…

『進化の技法:転用と盗用と争いの40億年』

ニール・シュービン[黒川耕大訳] (2021年10月18日刊行,みすず書房,東京, VIII+266+xxxvi pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-622-09043-4 → 版元ページ)新刊ご恵贈感謝!十年ほど前に同著者『ヒトの中の魚、魚の中のヒト:最新科学が明らかにする人体進…

『ポルトガル、西の果てまで』

福間恵子 (2021年9月30日刊行,共和国,東京, 245 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-907986-83-4 → 版元ドットコム)ポルトガル関連本が出たら “延髄反射” で即買うことにしている.ワタクシの “本の山” には杉田敦の彩流社ポルトガル3巻本:『白い街へ:…

『官能小説「絶頂」表現用語用例辞典』

永田守弘(編) (2021年10月20日刊行,河出書房新社[河出文庫・な48-1],東京, 361 pp., 本体価格900円, ISBN:978-4-309-41851-3 → 版元ページ)原書は2008年11月20日に河出i文庫から出た.本書はその新装版.

『学術出版の来た道』書評

有田正規 (2021年10月7日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・307],東京, vi+148+10 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-00-029707-3 → 目次|版元ページ)読了.これは超オススメ本.とくに現役研究者には必読書.学術出版社と学術誌のたどってきた歴…

『〈極限の思想〉バタイユ:エコノミーと贈与』

佐々木雄大 (2021年10月12日刊行,講談社[講談社選書メチエ le livre],東京, 362 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-06-523948-3 → 版元ページ)講談社選書メチエの中に新シリーズ〈le livre〉が創刊された.この新刊は大澤真幸・熊野純彦編集による〈極…

『やさしくない国ニッポンの政治経済学 日本人は困っている人を助けないのか』

田中世紀 (2021年10月12日刊行,講談社[講談社選書メチエ・755],東京, 113 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-06-525809-5 → 版元ページ)

『読む・打つ・書く』書評拾い(30)

三中信宏 (2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) 古本虫がさまよう「渋谷古書センターで遭遇し…

『アカデミアを離れてみたら:博士、道なき道をゆく』感想

岩波書店編集部(編)『アカデミアを離れてみたら:博士、道なき道をゆく』(2021年8月4日刊行,岩波書店,東京, viii+238 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-00-061483-2 → 版元ページ )人それぞれの経験談.アカデミアの内と外を行き来することのハードル…

『中国料理の世界史:美食のナショナリズムをこえて』目次

間一弘 (2021年9月20日刊行,慶應義塾大学出版会,東京, xii+571+67 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-7664-2764-6 → 版元ページ)中国の食文化が全世界にどのように伝播していったかをさまざまな資料に基づいて考察している.いわゆる “料理エッセイ本” …

『仲直りの理:進化心理学から見た機能とメカニズム』

大坪庸介 (2021年10月10日刊行,ちとせプレス,東京, xx+277 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-908736-21-6 → 版元ページ)その「理【ことわり】」を知りたいです.

『学術出版の来た道』目次

有田正規 (2021年10月7日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・307],東京, vi+148+10 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-00-029707-3 → 版元ページ)これはとてもそそられるテーマ.学術書と学術誌のたどってきた道のりと現状を知る上で参考になる.著…

『読む・打つ・書く』書評拾い(29)

三中信宏 (2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) アマゾン・カスタマーレビュー —— ツマ井秀カ…

『世界を一枚の紙の上に —— 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生』近刊

大田暁雄 (2021年12月刊行予定,オーム社,東京, 本体価格4,500円, ISBN:978-4-274-22785-1 → 版元ページ)帯の “檄文” はワタクシが寄稿しました.社会統計と地図制作に関わるビジュアライゼーション史を丹念に追った良書です.

『遺伝子命名物語:名前に秘められた生物学のドラマ』

坪子理美・石井健一 (2021年10月10日刊行,中央公論新社[中公新書ラクレ・742],東京, 318 pp., 本体価格900円, ISBN:978-4-12-150742-6 → 版元ページ)生物の命名と同じく,遺伝子の “命名” にも数々の逸話がある.遺伝子命名法の伝統と文化がすでにでき…

『読む・打つ・書く』第2刷が重版刊行

三中信宏 (2021年6月15日第1刷刊行|2021年10月5日第2刷刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)『読む・打つ・…

『東京の古本屋』目次

橋本倫史 (2021年10月10日刊行,本の雑誌社,東京, 16 color plates + 343 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-86011-462-6 → 版元ページ)冒頭のカラー写真を見ると,寺町二条の旧・三月書房や北白川の旧・ガケ書房(現:ホホホ座),本郷通りの考古堂書店…

『読む・打つ・書く』書評拾い(28)

三中信宏 (2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) アマゾン・カスタマーレビュー —— ツマ井秀カ…

『フィールドと文献からみる日琉諸語の系統と歴史』目次

林由華・衣畑智秀・木部暢子(編) (2021年9月28日刊行,開拓社,東京, xviii+296 pp., 税込価格4,400円, ISBN:978-4-7589-2354-5 → 版元ページ)言語系統学の論文集.しっかり読む価値があると思う.【目次】 序詞(林由華・衣畑智秀) v第I部 系統を考え…

『読む・打つ・書く』書評拾い(27)

三中信宏 (2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) 第20回 奥池袋読書会『読む・打つ・書く 読書…

『Elementos de una sistemática filogenética, segunda edición』

Willi Hennig[Horstpeter H. G. J. Ulbrich 訳/Osvaldo Reig y Maximiliano Maronna 監修] (2020年2月刊行, Editorial Universitaria de Buenos Aires[Manuales], Ciudad de Buenos Aires, 346 pp., ISBN:978-950-23-2944-4 [pbk] → 版元ページ)ウィ…

『読む・打つ・書く』書評拾い(26)

三中信宏 (2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) ブクログ|RTさんのレビュー|三中信宏『読む…

『現代思想・2021年10月号(49巻12号)—— 特集〈進化論の現在〉』

(2021年10月1日刊行,青土社,東京, 本体価格1,500円, ISBN:978-4-7917-1420-9 → 版元ページ)特集〈進化論の現在 —— ポスト・ヒューマン時代の人類の地球の未来〉.ワタクシの寄稿:三中信宏「体系学の舞台は変転し続ける —— 系統推定の理論化をめぐって」…

『読む・打つ・書く』書評拾い(25)

三中信宏 (2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) 青山ブックセンター「200人が、この夏おすす…

『進化理論の構造(1・2)』近刊予告

スティーヴン・ジェイ・グールド[渡辺政隆訳] (2021年11月刊行予定,工作舎,東京 → 近刊予告)究極の “鈍器本” が満を持して(いったい何年待っただろうか)翻訳出版されるとの予告.全2巻で2,000ページ! この際,価格はどうでもいいのだ.グールド『進…