『無言板アート入門』感想

楠見清 (2023年6月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・く-34-1],東京, 206 pp., 本体価格900円, ISBN:978-4-480-43898-0 → 目次|版元ページ)読了.赤瀬川原平のいう “トマソン” の「無用看板」カテゴリーを路上芸術の観点から考察する.カラー写真の数々…

『台湾漫遊鉄道のふたり』感想

楊双子[三浦裕子訳] (2023年4月25日刊行,中央公論新社,東京, 371 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-12-005652-9 → 目次|版元ページ)感想がすっかり遅くなってしまった.ワタクシが最近読んだ “台湾本” といえば,焦桐[川浩二訳]『味の台湾』(2021…

『戦前のこわい話〈増補版〉:怪奇実話集』

志村有弘(編) (2023年6月20日刊行,河出書房新社[河出文庫・し10-3],東京, 215 pp., 本体価格720円, ISBN:978-4-309-41971-8 → 版元ページ)江戸川乱歩か横溝正史の小説を読んでいるような心地がした.

『読む・打つ・書く』書評拾い(58)

三中信宏 (2021年6月15日第1刷刊行|2021年10月5日第2刷刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) 秋月春之介「…

『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』一期一会の読書術(40)

三中信宏 (2022年1月30日刊行予定,河出書房新社[河出新書・046],東京, 292 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-309-63147-9 → コンパニオンサイト|目次|版元ページ) Okano Note「本の帯文をじっくり読む」(2023年5月10日) blog.proconcept.co.jp

『招かれた天敵:生物多様性が生んだ夢と罠』日本経済新聞書評

千葉聡 (2023年3月10日刊行,みすず書房,東京, iv+417+36 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-622-09596-5 → 目次|版元ページ)本日の日本経済新聞に書評が載った:三中信宏「招かれた天敵 千葉聡著 ——「有害」な動植物めぐる攻防戦」(2023年4月15日)※「…

『招かれた天敵:生物多様性が生んだ夢と罠』読了

千葉聡 (2023年3月10日刊行,みすず書房,東京, iv+417+36 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-622-09596-5 → 目次|版元ページ)これはとんでもない良書なのでみんな正座して読むように.天敵防除の歴史と理念と失敗例が掘り起こされている.現代の保全生物…

『The Onsen Catalogue: Covering Kyushu, from Kagoshima to Fukuoka』ふたたび

大迫直志(編) (2017年6月1日刊行,アンノウン・ジャパン,東京, 308 pp., 税込価格3,900円, ISBN:978-4-909172-00-6 → 版元ページ)連日の力仕事が続いているので,山場を超えたら♨にヒソカに逃避したい.やはり無心に湯船に沈むのがシアワセへの最短経路…

『ニワトリの歯:進化論の新地平〈上〉』吉本隆明書評

スティーヴン・ジェイ・グールド著[渡辺政隆・三中信宏訳](1988年10月31日刊行,早川書房, 東京, 296 pp., 本体価格1,500円, ISBN:4-15-203372-X|1997年11月刊行, 早川書房[早川文庫NF 219, 220], 東京)こんな書評が出ていたとはぜんぜん知らんかった…

『菅江真澄 図絵の旅』(序章〜I〜II)

菅江真澄[石井正己編・解説] (2023年1月25日刊行,KADOKAWA[角川ソフィア文庫・J-138-1] ,東京, 350 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-04-400679-2 → 目次|版元ページ)序章「菅江真澄——森羅万象を描く旅」(pp. 11-17)から入って,「I 信濃・南部…

『読む・打つ・書く』書評拾い(57)

三中信宏 (2021年6月15日第1刷刊行|2021年10月5日第2刷刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) 読書メーター…

『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』一期一会の読書術(39)

三中信宏 (2022年1月30日刊行予定,河出書房新社[河出新書・046],東京, 292 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-309-63147-9 → コンパニオンサイト|目次|版元ページ) 読書メーター「LCさんの感想・レビュー」(2022年12月10日) bookmeter.com

『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』一期一会の読書術(38)

三中信宏 (2022年1月30日刊行予定,河出書房新社[河出新書・046],東京, 292 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-309-63147-9 → コンパニオンサイト|目次|版元ページ) 読書メーター「フィリッポ・インザーギさんの感想・レビュー」(2022年12月16日) boo…

『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』一期一会の読書術(37)

三中信宏 (2022年1月30日刊行予定,河出書房新社[河出新書・046],東京, 292 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-309-63147-9 → コンパニオンサイト|目次|版元ページ) 読書メーター「ぶぶぅさんの感想・レビュー」(2022年12月23日) bookmeter.com

『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』一期一会の読書術(36)

三中信宏 (2022年1月30日刊行予定,河出書房新社[河出新書・046],東京, 292 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-309-63147-9 → コンパニオンサイト|目次|版元ページ) 読書メーター「タイコウチさんの感想・レビュー」(2022年12月23日) bookmeter.com

『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』一期一会の読書術(35)

三中信宏 (2022年1月30日刊行予定,河出書房新社[河出新書・046],東京, 292 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-309-63147-9 → コンパニオンサイト|目次|版元ページ) 読書メーター「redhotkickさんの感想・レビュー」(2023年2月6日) bookmeter.com

『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』一期一会の読書術(34)

三中信宏 (2022年1月30日刊行予定,河出書房新社[河出新書・046],東京, 292 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-309-63147-9 → コンパニオンサイト|目次|版元ページ) 読書メーター「jabrafcuさんの感想・レビュー」(2023年1月9日) bookmeter.com jabra…

『書籍修繕という仕事:刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる』書評(まとめて)

ジェヨン[牧野美加訳] (2022年12月25日刊行,原書房,東京, 48 color plates +232 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-562-07243-9 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2023 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved書籍修繕は “本生” を進化させる…

『書籍修繕という仕事:刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる』2/3まで読了

ジェヨン[牧野美加訳] (2022年12月25日刊行,原書房,東京, 48 color plates +232 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-562-07243-9 → 目次|版元ページ)順調に読み進んでいる.11「朽ちゆく本の時間を止める」にはこう書かれている: 「本自体に大きな破…

『書籍修繕という仕事:刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる』前半1/3読了

ジェヨン[牧野美加訳] (2022年12月25日刊行,原書房,東京, 48 color plates +232 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-562-07243-9 → 目次|版元ページ)先日すずらん通りの〈東京堂書店〉で袖をぐっと引かれた本.韓国ソウルで書籍修繕工房を営む著者が “…

『アジア「窓」紀行:上海からエルサレムまで』15〜18読了

田熊隆樹 (2022年12月22日刊行,草思社,東京, 335 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7942-2612-9 → 目次|版元ページ)最後まで読了.イラン〜ヨルダン〜エジプト〜イスラエルと中東の旅路.ヨルダンのアンマンにあるという「本マグロの中トロ」(p. 279…

『アジア「窓」紀行:上海からエルサレムまで』06〜14読了

田熊隆樹 (2022年12月22日刊行,草思社,東京, 335 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7942-2612-9 → 目次|版元ページ)06〜14まで読了. “窓” を求めての旅路はチベット〜カンボジア〜北インド〜イランへと続く. “壁窓” だけでなく “天窓” も意外におも…

『アジア「窓」紀行:上海からエルサレムまで』01〜05読了

田熊隆樹 (2022年12月22日刊行,草思社,東京, 335 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7942-2612-9 → 目次|版元ページ)昨日の有楽町出撃の車中読書本.年末にリブロを歩いていたら袖をつかんできた新刊.中国から中東まで旅した著者の「窓」の話がとても…

『味の台湾』やっと読了

焦桐[川浩二訳] (2021年10月18日刊行,みすず書房,東京, xii+376 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-622-09045-8 → 目次|版元ページ)寝読み本としてちびりちびり読み進めてきてやっと読了.読み始めたのが出版されてすぐの2021年11月だったので,なん…

『読む・打つ・書く』書評拾い(56)

三中信宏 (2021年6月15日第1刷刊行|2021年10月5日第2刷刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) asanono_note…

『オールド台湾食卓記:祖母、母、私の行きつけの店』第5部読了

洪愛珠[新井一二三訳] (2022年10月30日刊行,筑摩書房,東京, 16 color plates + 302 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-480-83723-3 → 目次|版元ページ)最後の第5部「南洋への旅」(pp.227-292)読了.台湾からタイとマレーシアへ.「穏やかで信頼でき…

『読む・打つ・書く』書評拾い(55)

三中信宏 (2021年6月15日第1刷刊行|2021年10月5日第2刷刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ) 雛形書庫「本…

『オールド台湾食卓記:祖母、母、私の行きつけの店』第3部読了

洪愛珠[新井一二三訳] (2022年10月30日刊行,筑摩書房,東京, 16 color plates + 302 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-480-83723-3 → 目次|版元ページ)第3部「明るい宴席」(pp. 131-187)の途中まで読み進む.とりわけ,著者が育った家庭での「滷肉…

『オールド台湾食卓記:祖母、母、私の行きつけの店』第2部読了

洪愛珠[新井一二三訳] (2022年10月30日刊行,筑摩書房,東京, 16 color plates + 302 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-480-83723-3 → 目次|版元ページ)第2部「麺やお粥など」(pp. 73-130)読了.

『オールド台湾食卓記:祖母、母、私の行きつけの店』第1部読了

洪愛珠[新井一二三訳] (2022年10月30日刊行,筑摩書房,東京, 16 color plates + 302 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-480-83723-3 → 目次|版元ページ)第1部「飲食と買い物」読了.