『Kritische Evolutionstheorie: Ein Beitrag zur Überwindung altdarwinistischer Dogmen』

Wolfgang F. Gutmann and Klaus Bonik

(1981年刊行,Gerstenberg Verlag,ISBN:3806708746



筆頭著者の Gutmann が亡くなっていたことを知って10年ぶりくらいに開いた本.機能形態学に関連する外部選択と内部選択の章がとても長いなあ.ドイツ語圏と英語圏では,進化学でも,体系学でも,あるいは生物学哲学でも“隔たり”が拭いがたくある.相互交流がないわけではないのだろうが.それ以上に,“非英語圏”の文献が一般的に縁遠くなりつつあるという方が問題なのかもしれない.機関での外国語雑誌の購入を継続するかどうかで問題が起きるとき,最初に切られるのは“非英語”なジャーナルだし.ロシア語の自然科学系の雑誌なんか購読・所蔵機関がどんどん減っているのではないか?