『ウィトゲンシュタイン 哲学宗教日記 1930-1932 / 1936-1937』

ルートウィッヒ・ウィトゲンシュタイン(イルゼ・ゾマヴィラ編/鬼界彰夫訳)

(2005年11月15日刊行,講談社ISBN:4062129574



1993年に新たに発見されたウィトゲンシュタインの「日記」だという.まだ撫でているだけの段階ですが,この組版とこの装幀そしてこの分量で,どーして「2,000円」という安価な価格設定が可能だったのか.下手をすれば「4,000円」で売られてもフシギではないのに.

気になる点:ウィトゲンシュタイン研究者である“Georg Henrik von Wright”が“ゲオルク・ヘンリク・フォン・ライト”になっているが(たとえば p. 6),これはふつう“ゲオルク・ヘンリク・フォン・ヴリグト”と訳されているのではないか? ダスト・ジャケットは眼がチカチカするが,臙脂色の本体はなかなかのものです.

※〈外〉ばっかり見てんと,〈中〉も読まんかいって?




【目次】
はじめに[鬼界彰夫] 4
編者序 6
編集ノート 12
謝辞 17
凡例 19

第1部:一九三〇−一九三二 20
第2部:一九三六−一九三七 100

コメンタール[イルゼ・ゾマヴィラ] 164
コメンタールで使用された参考文献と略号 264
人名索引 266

隠された意味へ:ウィトゲンシュタイン『哲学宗教日記』(MS183)訳者解説[鬼界彰夫] 272
訳者あとがき[鬼界彰夫] 318