『Meshi 飯』

福田浩(料理・著)・田島一彦(アート・ディレクション)・中西隆良(写真)

(2006年6月14日刊行,ピエ・ブックス,東京, 237 pp., ISBN:4894445352

昨年読んだ中でもっとも印象に残る「食べ物本」はコレ!:単なる「飯」の写真集と言ってしまえばそれまでなのだが,この潔さが絶品.このインパクトは手に取った人にしかわからないはず.ご飯から立ち上る湯気までちゃんと撮れている写真術がすばらしい! シンプルこの上ない江戸時代の“めし”を再現したこの本は,その上質な写真の数々とともに食慾をいやが上にも亢進させる.単に写真を見るだけではなく,つい作りたくなってしまう.いま,再度ぱらぱらめくってみて,「これやぁ!」という品目を列挙:

  1. 食欲増進型:「葡萄飯」「鰹魚飯」「玉子飯」「骨董飯」
  2. 宿酔翌朝型:「豆腐粥飯」「海苔飯」「粥の汁飯」
  3. びっくり型:「胡椒飯」「柚飯」「焼蕪飯」「松葉飯」

いやあ,このヴァリエーションはスゴすぎる.すぐつくりたいなあ.

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