『一六世紀文化革命(1)』

山本義隆

(2007年4月16日刊行, みすず書房ISBN:9784622072867版元ページ



ペジネーションは,上巻が「i-v, 1-390, [1-29]」,下巻が「i-v, 391-737, [1-101]」なので,総頁数は実に「877ページ」ということになる.それにしても,いろいろとせっぱ詰っているときにかぎって,こういう大著が出るというのはとっても罪作り…….




【目次】

序章 —— 全体の展望 1

第1章 芸術家にはじまる 31

 1. 地殻変動の予兆 31
 2. レオン・バッティスタ・アルベルティ 39
 3. 一六世紀文化革命の先駆 46
 4. 科学書と技術書における図像表現 53
 5. レオナルド・ダ・ヴィンチ 62
 6. アルブレヒト・デューラー 73
 7. デューラーと版画と印刷書籍 80
 8. デューラーと『測定術教則』 87
 9. 『人体均衡論』と美の基準 92
 10. 計測の精神と図像表現 100

第2章 外科医の台頭と外科学の発展 109

 1. 大学医学部の形成とその特異性 109
 2. ボローニャモンペリエとパリ 117
 3. 中世後期の医療と医学 122
 4. 黒死病のもたらしたもの 129
 5. ヒエロニムス・ブリュンシュヴィヒ 137
 6. パラケルススと外科学 144
 7. アンブロアズ・パレ 152
 8. パレとパリ大学医学部 159
 9. イングランドの事情 165
 10. 医学における俗語使用の問題 172

第3章 解剖学・植物学の図像表現 181

 1. ルネサンス期大学の解剖学 181
 2. レオナルド・ダ・ヴィンチの解剖図 189
 3. 本草学・植物学の書籍をめぐって 202
 4. ベレンガリオ・ダ・カルピ 219
 5. ヴェサリウスと解剖教育の刷新 226
 6. ヴェサリウスの解剖図譜 232

第4章 鉱山業・冶金術・試金法 246

 1. 古代・中世の鉄の生産方法 246
 2. 製鉄方法の近代化 252
 3. 試金と冶金の技術の暴露 257
 4. ビリングッチョをめぐって 262
 5. 錬金術と各種の技術 269
 6. アグリコラの『デ・レ・メタリカ』 278
 7. アグリコラパラケルスス 289
 8. ラザルス・エルガー 293
 9. 十進法の誕生 300

第5章 商業数学と一六世紀数学革命 311

 1. 古代ギリシャから中世前期 311
 2. フィボナッチことピサのレオナルド 317
 3. イタリアの算数教室と算数教師 324
 4. 商業数学から代数学へ 332
 5. ルカ・パチョリと『算術大全』 339
 6. ニコラ・シュケーとフランス代数学のはじまり 248
 7. ドイツとオランダのケース 354
 8. タルターリアとカルダーノ 362
 9. カルダーノとボンベッリ 370
 10. シモン・ステヴィンと数概念の拡張 379


注 [1-29]