笹原宏之
(2007年3月31日刊行, 三省堂, ISBN:9784385362632→概略目次|版元ページ)
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序文(野村雅昭)v
序章 研究の目的と方針 19
1. 国字研究の意義 19
2. 本書の構成 25
3. 表記の方針 29第1部 国字とは何か
第1章 国字の定義と分類 32
第1節 国字の定義とその周辺 32
1. はじめに 32
2. 江戸時代に行われた用語,術語の外観 37
2-1. 「作字」類 37
2-2. 「倭字」「和字」 38
2-3. 「倭俗ノ制字」「本邦所ノ制スル之字」 38
2-4. 「国字」 39
2-5. その他の新たな用語等 40
2-6. 「新在家文字」 42
2-7. 江戸時代に使われた用語,術語の分類 42
3. 国字の内容 43
4. 新井白石の術語「国字」の検証 47
5. おわりに 53
第2節 国字の研究史上の問題 58
1. はじめに 58
2. 『国字考』の伝本 59
3. 構成上の問題点 62
4. 掲出字の範囲 66
5. 掲出字の典拠 68
6. 掲出字種の検討と分析 77
7. 編纂の意図と結果 80
8. おわりに 83
第3節 国字と漢字との境界 88
第1項 「佚存文字」に関する考察 88
1. はじめに 88
2. 佚存文字の実例に関する考察 89
2-1. 佚存文字の例 89
2-2. 佚存文字である可能性のある例 94
2-3. 佚存文字と区別すべき例 99
2-4. 佚存文字の位置 100
3. 佚存文字の扱いにかつて不統一が生じた原因 102
4. おわりに 104
第2項 「暗合」と「衝突」に関する考察 111
1. はじめに 111
2. 一致の種類 114
3. 個々の字に対する考察 120
3-1. 考察の方法 120
3-2. 『国土行政区総覧』出自とされながら存在しなかった字体と他文献収録字体との一致 122
4. おわりに 144
第4節 国字と異体字との関係 152
1. はじめに 152
2. 現代以前の中国での状況 155
3. 日本での沿革 159
3-1. 前史 159
3-2. 漢字の変容と原形の出現 161
3-3. 漢字とその異体字との分化 169
3-4. 「●」形の出現とその背景 170 [●=「虫」+「兩」]
4. 中国への帰還 183
5. おわりに 188
第2章 国字の発生 198
第1節 国字発生の前史 198
1. はじめに 198
2. 国字の範囲 199
3. 国字発生の背景 200
3-1. 漢字固有の性格 200
3-2. 内的要因 201
3-3. 外的要因 204
4. おわりに 218
第2節 国字の発生 223
1. はじめに 223
2. 日本製字体(変形)の出現 224
3. 日本製字義(派生転用)の出現 225
4. 日本における偏旁付加・置換の出現 229
5. 会意の日本製漢字の出現 233
6. 日本における合字の出現 236
7. おわりに 236
第3章 国字の使用範囲による分類 243
第1節 国字の使用範囲 243
第2節 国字の分類 248