『これからレポート・卒論を書く若者のために』

酒井聡樹

(2007年5月15日刊行,共立出版ISBN:9784320005747著者サイト版元サイト



第11章まで読み進む.第6章の「序論の書き方」から始まるこの本の本論部分だ.方法・結果・図表の書き方の章(第7〜9章)は“読み手の立場に立つ”という著者の基本スタンスがよくわかる.“書き手”の立場ではえてしてオーバーヒートしてしまうために,“読み手”が見えてこない.そうならないためのいくつものポイントがまとめられている.

第10章「説得力のある主張とは」は,つくられた仮説に関して自分のデータとの整合性・他のデータとの整合性・論理的に問題ないこと・対立仮説群の中での優位性・信頼性が取り上げられている.続く,第11章「考察の進め方」もまた仮説の検討に当てられている.このふたつの章は合体させてもよかったのではないだろうか.

—— まだ先の章だが,第15章「効率の良い執筆作業」に勝手に節をひとつ増やしてみた:第7節「レポート・卒論の提出締切日は必ず守る!」(※ひょえ〜,ごめんなさいごめんなさい)