『上田義彦写真集:Biosophia of Birds』

秋篠宮文仁西野嘉章(編)/原研哉アートディレクション

(2008年3月15日刊行,東京大学出版会,168 pp.,本体価格15,000円[透明アクリルボックス特装限定版:同36,000円],ISBN:9784130831529



本書もまた東京大学創立130周年記念特別展示〈鳥のビオソフィア —— 山階コレクションへの誘い〉に伴って出版された写真集.東京大学総合研究博物館の一角にある展示コーナーで実際に手にした.とりわけ,アクリルケースに入った特装版はみごとだった.

上田義彦写真集については他に2冊が同博物館から出ている.1冊は,西野嘉章(編)/原研哉アートディレクション)『上田義彦写真集:One Hundres Stonewares』(2008年3月15日刊行,東京大学出版会,180 pp.,本体価格18,900円[透明アクリルボックス特装版:同39,000円],ISBN:9784130831512)で,もう1冊は,西野嘉章(編)『上田義彦写真集:Chamber of Curiosities』(2006年刊行,東京大学総合研究博物館,本体価格12,000円).いずれもアクリルケース特装限定版がある.

限定発売のアクリルケース入り“特装版”は実に悩ましい.なぜ悩ましいか.ブツを手にとれば,当然のことながら,アクアリウムの水槽のごとき“特装版”がいいに決まっているのだが,本体価格以上のお金をアクリルケースのために支払う覚悟があるかどうかという決心が問われているということだ.東大出版会は「罪」なことをしてくれた.いつから“書物展望社”に変身してしまったのだろう.なんたってアクリルケースでっせ.そんな本,どこにありますねん.

写真集3冊すべてを“特装版”で揃えると,かるく「10万円」ほどふっ飛んでしまいますぅ.※お慈悲を…….