中沢新一
(2001年3月10日刊行,集英社,本体価格2,600円,xxiv + 376 pp.,ISBN:4087745139)
「それにしても,この仕事にはじめてとりかかったときに驚いたのは,田邊元とその哲学が,ほぼ全身を忘却の淵に沈めていたことだ.……ところが,田邊元をめぐるこの寒貧たる状況は,西田幾多郎の場合と著しい対照をなしている.」(p. xi)
【目次】
プロローグ v1. 種の論理 —— 来るべき哲学 3
第1章 微分的練習曲 5
第2章 ある種の社会主義 29
第3章 構造主義と種の論理 59
第4章 多様体哲学としての種の論理 89
第5章 個体と国家 1252. 「場所」の精神分析 165
第6章 欲望としての西田哲学 167
第7章 場所-の-名前 197
第8章 狂気と叡智 227
第9章 対決西田哲学 2573. 最期の田邊哲学 277
第10章 愛の戦いとしての哲学 279
第11章 哲学から非哲学へ 307
第12章 絶対無に結ぶ友愛 331エピローグ 非モダンの哲学へ 359