笹原宏之
(2008年5月20日刊行,光文社[光文社新書352],274 pp.,本体価格820円,ISBN:97843340345559 → 版元ページ)
著者はこれまで「国字」に関する本を出してきた:笹原宏之『国字の位相と展開』(2007年3月31日刊行, 三省堂, ISBN:9784385362632 → 概略目次|第1部詳細目次|第2部詳細目次|第3部詳細目次|版元ページ)とか笹原宏之『日本の漢字』(2006年1月20日刊行, 岩波書店[岩波新書(新赤版)991], ISBN:4004309913→書評|版元ページ)とか.
本書では,次なるテーマとして「訓読み」に取り組む.「訓読み」という新しいシステムを考案し,中国伝来の漢字を日本語の中に取り込むという“荒わざ”を成功させた歴史的意義は大きいと著者は言う.
【目次】
はじめに 3
第1章 訓読みの歴史 11
第2章 音読みと訓読み 35
第3章 多彩な訓読み 67
第4章 訓読みの背景 101
第5章 同訓異字のはなし 153
第6章 一字多訓のはなし 191
第7章 漢字政策と訓読み 219
第8章 東アジア世界の訓読み 251
おわりに 272