『テクストと人文学:知の土台を解剖する』

齋藤晃(編)

(2009年1月20日刊行,人文書院,京都,290pp.,本体価格3,200円,ISBN:9784409040955版元ページ

【目次】
序(齋藤晃) 7

I 諸学

書誌学と文学研究のテクスト学的融合のかたち —— イギリス十八世紀文学を中心に(原田範行) 21
古文書学から史料論へ(大黒俊二) 36
史料学の試み —— 「モノとしての史料」を問い直す(杉本史子) 50
言語学から考えるテクスト学(八杉佳穂) 71
リテラシー・スタディーズの展開 —— 『リテラシーの心理学』に焦点を合わせて(中村雄祐) 85

II 方法

目安往来物というテクスト —— ある特異な史料の収集・分析・解釈(八鍬友広) 103
地図研究を組み立てる(吉江貴文) 117
発展途上国における文書と生存 —— ボリビア職業訓練工房におけるアクション・リサーチの試み(中村雄祐) 135
テクスト空間論の構想 —— 日本における出版を素材に(佐藤健二) 153
テクストに厚みを取り戻す(齋藤晃) 172

III 実践

紙の辿った道 —— 中国とヨーロッパの狭間のイスラム世界(山中由里子) 195
貝葉写本のテクスト学 —— 「タム文字写本文化圏」を中心とする若干の考察(飯島明子) 209
ベトナムにおけるターイ語表記(樫永真佐夫) 229
テクスト学と認知心理学 —— 書くことの機能(仲真紀子) 244
近代官僚制の文書主義 —— 文書機能論から見たその合理性(三瀬利之) 264


あとがき(齋藤晃) 285
執筆者略歴 [290-288]