富山太佳夫
（2009年12月10日刊行，みすず書房，東京，iv+423+ii pp.，本体価格3,800円，ISBN:9784622074731 → 版元ページ）
【目次】
I さまざまの歴史
1 歴史学の後ろ姿 2
2 帝国と路地裏のはざまに 19
3 1857年、議会のポルノ論争 28
4 不潔、清潔 35
5 食べない女たち —— 拒食症の歴史 41
6 動物の生体解剖 —— ルイス・キャロルの事例 49
7 推理小説、19世紀に向かう 62
8 第一次大戦と小説 —— ウルフ、フォークナー、パット・バーカー 83
9 モダニズムの閉幕 —— ヴァージニア・ウルフの歴史感覚 94
10 ポストモダンの歴史小説 —— 『薔薇の名前』論 118II 人種の表象
1 おサルの系譜学 —— 人種と挿絵 132
2 ホッテントットのヴィーナス —— 挿絵と小説 162
3 屋根裏の黒い女、荒野の黒い男 —— 『ジェイン・エア』と『嵐ヶ丘』 190
4 人種はどこにつながるか —— フォークナー論 214
5 セリーヌ問題 —— ユダヤ人問題とモダニズム文学 234III ダーウィンの負の周辺
1 ビーグル号の野蛮人 262
2 ダーウィンと女性 270
3 エコロジーを発明した男、エルンスト・ヘッケル 285
4 労働のネットワーク —— 社会ダーウィン主義からフリーターまで 290
5 フクヤマ、誰？ —— ネオ・リベラリズムの終焉 313IV スーザン・ソンタグの周辺
1 批評のこれまで、これから 326
2 アメリカの現代思想と語学力 338
3 パロディ変幻 —— ニーチェと現代批評 352
4 批評家ソンタグ 369
5 ソンタグ、歴史に向かう 386
6 希有の作家 403
7 サイードと新しい歴史学 411
あとがき 422
初出一覧 [i-ii]
