野間秀樹
(2010年5月14日刊行,平凡社[平凡社新書523],東京,368 pp.,本体価格980円,ISBN:9784582855234 → 版元ページ)
【目次】
はじめに 9序章:ハングルの素描 15
1 ハングルの仕組み
2 『訓民正音』という書物第1章:ハングルと言語をめぐって 19
1 ハングルの名
2 朝鮮語=韓国語の世界
3 ことばと文字
4 朝鮮語=韓国語はいかなる言語か第2章:〈正音〉誕生の磁場 53
1 文字を〈創る〉──漢字の磁場から
2 自己増殖装置としての漢字
3 〈訓読〉の仕掛け
4 朝鮮語の〈訓読〉──〈口訣〉の構造
5 〈質量を有するテクスト〉
6 西方からの道──〈子音文字ロード〉の終焉第3章:〈正音〉の仕掛け 107
1 文字を〈創る〉──空気の揺らぎから〈音〉を切り出す
2 〈音〉から〈かたち〉へ
3 単音=音節文字システムの創出
4 四分法システムの衝撃
5 音の変容を〈かたち〉にする――形態音韻論への肉迫第4章:〈正音〉エクリチュール革命──ハングルの誕生 181
1 〈正音〉革命派と漢字漢文原理主義との闘い
2 〈用音合字〉の思想──〈知〉の原子を問う
3 〈正音〉よ、生きとし生けるものの〈こゑ〉を聞け
4 〈正音〉よ、くにのことばを──エクリチュール革命宣言第5章:〈正音〉エクリチュールの創出 221
1 〈正音〉よ、音を統べむ──『東国正韻』
2 〈正音〉よ、三千世界を照らせ──儒仏道のみち
3 〈正音〉よ、天地宇宙を学べ──『千字文』
4 〈正音〉よ、我らが調べを──『杜詩諺解』と時調
5 〈正音〉よ、語れ、奏でよ──〈正音〉文芸とパンソリ
6 朝鮮固有語の血脈と漢字漢文の血脈の二重螺旋構造
7 〈正音〉反革命を超えて第6章:〈正音〉──ゲシュタルト(かたち)の変革 261
1 〈かたち〉とは何か
2 正音の形と〈かたち〉
3 身体性を得た正音の美〈宮体〉第7章:〈正音〉から〈ハングル〉へ 281
1 闘う〈正音〉、たたかう〈ハングル〉
2 再びゲシュタルトを問う──近代から現代へ終章:普遍への契機としての〈訓民正音〉 297
『訓民正音』を読むというできごと
文献案内 301
あとがき 317
日本語の五十音をハングルで書く [321]
ハングル字母表 反切表 [323-322]
ハングル略年表 [331-324]
文献一覧 [349-332]
作品索引 [351-350]
人名索引 [356-352]
関連用語・事項索引 [368-357]