『進化思考の世界:ヒトは森羅万象をどう体系化するか』

三中信宏

(2010年9月下旬刊行予定,日本放送出版協会NHK Books],東京)

7月なかばにタイトルが確定した,すでに本文については完成して,図版もHDDで手渡した.初校ゲラが今日の夜,つくばに届けられたので,これからチェックを開始して,一週間後にもどさないといけない.当面の仕事は,図版のキャプションと文献リスト,そして索引項目のピックアップなどだ.初校では,図版が入った刷上がりで約220ページの分量がある.今後さらに文献リストや図版クレジット,索引などを入るので250ページほどの厚さになるものと考えられる.

【目次概略】
序章:進化学の「源流」をたどる旅への出発
第1章:チャールズ・ダーウィンを取り巻く英国博物学の空気
第2章:エルンスト・ヘッケルとドイツ体系学の系譜
第3章:描かれる進化の図像:分類,系統,マップ,ネットワーク
第4章:生物多様性を体系化する:時間軸と空間軸の可視化の試み
第5章:体系思考と進化思考:存在と過程を探究する方法論
第6章:21世紀の進化学と体系学:温故知新か偶像破壊か
終章:系統樹なくしては何ものも意味をもたない
引用文献リスト
図版出典
索引