『指紋論:心霊主義から生体認証まで』

橋本一

(2010年11月19日刊行,青土社,東京,230+78 pp., ISBN:9784791764969 → 目次|版元ページ

【目次】
序 7

第I章 幽霊の身元確認

    1 霊媒マージャリーと 「幽霊の指紋」 12
    2 心霊主義における身元確認の問題 20
    3 心霊写真から心霊指紋へ 22

第II章 死者の身元確認

    1 ドラモンド・キャッスル号の沈没 40
    2 モルグの遺体と腐敗 45
    3 ラカサーニュ教授の解剖台 57
    4 慈善バザー火災と法歯学の誕生 62
    5 モルグと司法解剖 70
    6 死体に語らせる 75

第III章 犯人の身元確認

    1 ベルティヨンの出生届 82
    2 「お披露目」 の廃止と医師による出生確認 85
    3 戸籍の成立と改名の禁止 89
    4 犯罪者の名と身体 92
    5 犯罪を記録する 97
    6 ベルティヨンの人体測定法 106
    7 人体測定法と指紋法 116

第IV章 痕跡の身元確認

    1 指紋法の発明者ベルティヨン? 136
    2 フォールズと現場指紋 141
    3 ルネ・フォルジョと潜在指紋の科学 149
    4 証拠としての指紋 154
    5 足跡の法医学 157
    6 指紋と推理 166
    7 指紋の偽造 172

第V章 市民の身元確認

    1 指紋への抵抗 180
    2 写真と同一性 191
    3 写真から指紋へ 196
    4 パスポートのポートレート 200
    5 証人と国家 204
    6 似ている写真/同じ指紋 206

終章 「私」 の身元確認

    1 客観的な主観性? 212
    2 小酒井不木 『指紋研究家』 215
    3 指紋採取の恐怖と無意識 220
    4 佐藤春夫 『指紋』 223


跋 227


図版出典 [77-78]
参考文献 [57-76]
註 [5-56]
索引 [1-4]