『スーパーセンス:ヒトは生まれつき超科学的な心を持っている』

ブルース・M・フード[小松淳子訳]

(2011年2月18日刊行,インターシフト/合同出版,東京,408 pp., ISBN:9784772695220版元ページ

【目次】
プロローグ:なぜ縁起の悪い家を取り壊すのか?


1章:超自然現象を信じる心は、いかに生まれるか? 8

  偶然の出会い?
  超自然現象と幼児の誤概念
  心の設計図
  世界をコントロールできる錯覚

2章:殺人鬼のカーディガンを着るのは平気? 27

  隠れた力
  直感と嫌悪感
  精神的汚染とマクベス効果

3章:天地創造説が受け入れられるわけ 80

  洞窟の中の心
  科学ー宗教ー超自然現象のあいまいな境界
  文化と考えの伝播
  遺伝的に組み込まれた恐怖
  動物も人間も変化しないという思い込み
  信心深い科学者たち/無神論と環境
  一卵性双生児は信仰も似る
  頭脳明晰な超自然派

4章:途方もなく騒がしい赤ちゃん 130

  子どもたちの直感的推論
  生まれながらの知性/生得的な規則
  行動主義から普遍文法へ
  ピアジェと『マトリックス』の世界
  探せば物が現れる
  赤ちゃんは〝物〟をどう認識するか?/乳児の思考法
  幼い頃の考えは捨てきれない
  子どもは直感のマジシャン
  魂を売り渡せる?

5章:マインド・リーディングの力 174

  相手の考えを推測する
  物に〝顔〟があるように見えるわけ
  つながり感を生み出す脳内物質
  リズムの同調
  物語る目
  善悪の起源
  エージェントの誤発動
  人間は生まれながらの心身二元論
  ナムスカル/脳をお忘れなく
  サイボーグのアイデンティティ
  来世

6章:つながる生気・本質・嫌悪 212

  異形の者たち
  不浄の動物
  世界を分けること
  かけがえのない本質
  子どもは本質主義者である
  魚くさいジャガイモ
  死の認識は、どのように芽生えるか?
  存在の大いなる連鎖
  ホメオパシーと共感呪術  
  嫌悪の正体
  結束を強める知恵

7章:若さや美しさというエッセンス 254

  特に伝播しやすい本質
  女ドラキュラ−若返りの妙薬
  胎盤のパテ/片割れを吸収した双生児
  他者の本質を吸収するカニバリズム
  臓器に宿る人格
  バージン・キュア
  武器軟膏/ヤギひげの睾丸移植医
  聖なる水への変化/故郷の土

8章:なぜ大人になってもテディ・ベアを手放せない? 295

  なぜ物を集めたがるのか?
  本質主義の芸術家
  外観は変わっても、本質は変わらない
  ぬいぐるみへの思い
  本質はコピーできない
  人気タレントのカーディガン
  瞬間移動の実験
  スーパーセンスが育む〝つながり感〟

9章:誰かに見られているのがわかる 328

  見られているという感覚
  視線のエネルギー
  視線を感知する能力
  社会的つながりと他者の目
  確証バイアス
  監視と罪悪感
  アポフェミア
  ドーパミンの差異
  脳のDLPCの変化
  アルツハイマー病で直感的思考がよみがえる
  二つの心

10章:ものはいかにして神聖な価値を持つか? 364

  妻にロバート・レッドフォードと一夜を共にさせる?
  信頼と愛情の糧


エピローグ:その後のミッドランド・ロード二五番地 372


謝辞 376
出典 [1-23]
解説(真柴隆弘) 402