『西洋思想における「個」の概念』

中川純男・田子山和歌子・金子善彦(編)

(2011年3月25日刊行,慶應義塾大学言語文化研究所,東京,本体価格3,500円,vi+384pp., ISBN:9784766418088目次版元ページ

本論文集を手にする.オビには「はじめて出会う、「個」の歴史。」と書かれている.西洋哲学では「類」の論議はあっても「個」については放置されていたと,Michael T. Ghiselin の本:『Metaphysics and the Origin of Species』(1997年刊行,State University of New York Press, New York, xii+377pp., ISBN:0791434680書評・目次)の最初に書かれていたことを思い出した.本書を生物学とは何の関わりもない哲学書とみなすことは実に簡単だが,付き合ってみる価値はあるんじゃないかと思っている(まだぜんぜん読んでないけど).

追記]本論文集の成立に関わる事情は:les livres lus au clair de la lune「中川純男先生の追悼論集」(2011年3月30日)に記されている.