「“スパム出版”ふたたび」

アマゾンの近刊検索をしていたら,明らかに “スパム出版” なタイトルがぞろぞろヒットして無力感に打ちひしがれている.ふつう考えて,「systematics」とか「phylogenetics」のタイトル検索で何千点もあるはずないやろ.『Development of Phylogenetic Tree Based on Kimura's Method』とか『Distance Based Phylogenetic Tree Through Heuristic Techniques』とか,アヤシゲな書名の本もぞろぞろ見つかる.Edward O. Wiley の有名な『The Compleat Cladist : A Primer of Phylogenetic Procedures』を勝手に復刻している ULAN Press にいたっては最初から ISBN 付いてないもんなあ.うっかりこういう “スパム出版” に引っかかった被害者は運が悪かったというしかないのか.札付きの “スパム出版社” はフィルターをかけて排除する自衛策が必要かもしれない.