『源氏物語の受容と生成』

新美哲彦

(2008年9月20日刊行,武蔵野書院,東京,vi+416 pp.,本体価格12,000円,ISBN:9784838602278版元ページ

もっと早く入手すべき文献だった.写本系統推定には SpritsTree と Spectronet が用いられている.

【目次】
序章 1

第1部 『源氏物語』本文系統の再構築 13

 第1章 揺らぐ「青表紙本/青表紙本系」 13
 第2章 中世における源氏物語の本文 — 了俊筆伊予切「夕顔」巻の本文系統 — 32
 第3章 『源氏物語』諸本分類試案 — 「空蝉」巻から見える問題 — 45

第2部 『源氏物語』の本文世界 63

 第1章 賢木巻の本文世界素描(1) — 源氏をめぐる女君たち — 67
 第2章 賢木巻の本文世界素描(2) — 苦悩する/したたかな藤壺 — 88
 第3章 絵合巻の本文世界素描 — 朱雀院の造型と絵 — 124
 第4章 絵合巻の物語絵合と源氏の造型 — 諸本文の差異から — 137
 第5章 本文の差異から読み解く源典侍 148

第3部 『源氏物語』の享受 167

 第1章 『光源氏物語抄』から『河海抄』へ — 注の継承と流通 — 167
 第2章 今川了俊筆『源氏物語』について — 注記の性格と古筆家の改装 — 187
 第3章 近世前期の写本製作 — 伝三条実枝筆『源氏物語』の表紙裏反故から — 214

資料編 237

 1. 専修大学図書館蔵今川了俊筆『源氏物語』空蝉巻 237
 2. 今川了俊筆『源氏物語』桐壷・夕顔巻伊予切集成 272
 3. 伝三条実枝筆『源氏物語』の表紙裏反故 — 翻刻と紹介・文学資料編 — 299
 4. 伝三条実枝筆『源氏物語』の表紙裏反故 — 翻刻と紹介・雑記編 — 341


初出一覧 387
あとがき 390
索引凡例 392
 I 書名・人名・年代索引 393
 II 『源氏物語』作中人物・巻名等索引 404
 III 事項索引 407