『歴史から理論を創造する方法:社会科学と歴史学を統合する』

保城広至

(2015年3月20日刊行,勁草書房, 東京, viii+184 pp., 本体価格2,000円, ISBN:9784326302406版元ページ

【目次】
はじめに i


序章 歴史と理論:古くて新しい緊張関係 3

はじめに 4
1 歴史学者による社会科学者批判 4
2 社会科学者の見解 13
3 歴史と理論の断絶にはらむ問題 18

第1章 中範囲の理論:イシュー・時間・空間の限定 25

はじめに 26
1 パターンと個性 26
2 「自然主義」と社会科学 28
3 社会科学理論の社会への影響 30
4 中範囲の理論 35
おわりに 44

第2章 「説明」とは何か? 47

はじめに 48
1 「説明」に関する三つの見解 48
2 因果関係の解明としての 「説明」 49
3 統合としての「説明」 53
4 記述としての「説明」 54
5 解釈・理解としての「説明」? 59
6 二つの「説明」概念を同時に満足させる 62
おわりに 66

第3章 帰納/演繹、アブダクション 68

はじめに 68
1 帰納法とその問題点 69
2 社会科学における演繹法の陥穽 84
3 アブダクション 87
おわりに 96


第4章 構造的問いと事例全枚挙 99

はじめに 100
1 単一事例の問題点 100
2 構造化、焦点化された比較の方法 111
3 事例全枚挙 113
おわりに 121


第5章 過程構築から理論化へ 123

はじめに 124
1 過程追跡という手法 124
2 歴史過程の構築 133
3 抽象化、比較分析から理論化へ 138
おわりに 148


終章 さらなる議論を! 151



謝辞 159
引用文献 161
事項索引 177
人名索引 181