『科学者の目、科学の芽』

岩波書店編集部(編)

(2016年4月22日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・248],東京, 182 pp., 本体価格1,600円, ISBN:9784000296489版元ページ

【目次】

第 I 部 見えるものと見えないもの

土地の色・影の色 三浦佳世 2
人魂の行方 加藤真 7
垣間みる潜在的な心――日常の隙間から 下條信輔12
路上のカニ 佐藤正典 17
誰が光をみたか 木村龍治 22
歌の科学,科学の歌 円城塔 27
チベットの聖地を巡りながら 小林尚礼 32
愛の矢 千葉聡 36
見えないモノを視る――ブラックホールの色彩と異星の夕焼け 福江純 41
立場によって違って見える世界 佐藤克文 45
かみひとえ 時枝正 49


第 II 部 出会いと発見

菜の葉にとまれ 中村桂子 54
酒と氷とリケジョとリケジィ 長沼毅 58
汽車の汽笛は本当にポッポーか?――オノマトペと「世界を知覚する網」 下條信輔 62
黒いものは黒い 川上和人 68
ブラックホールに落ちるとどうなるか? 大栗博司 73
カウントダウン 三浦佳世 78
屋久杉の年輪,岩石の磁気と宇宙現象 江沢洋 83
マヤ文明――出会いと日常生活 青山和夫 88
二番煎じの研究 木村龍治 93
太陽からの贈りもの 川上紳一 98
変容する形態――比較形態学のすすめ 倉谷滋 103
路上観察学」的アンテナを張りめぐらす 三中信宏 108
あの日,カラスは応えたのか 松原始 112


第 III 部 科学と社会

驚きから普遍へ――科学史から見た科学の魔力 三村太郎 118
海と魚と環境教育 益田玲爾 122
イノハナ茸 小澤祥司 127
夏のはじめに 大河内直彦 132
芸術の一ジャンルとしての科学 岩崎秀雄 137
生存のジレンマ 木村龍治 142
自然と人間性 八代嘉美 146
マリー・キュリー再訪から 内田麻理香 150
日常からの超常授業 植木不等式 155
科学は危機なのか? 高井研 160
タクシーが教室,運転手は先生――市民科学から庶民科学へ 安渓遊地 154
寺田寅彦を「活用」する 鎌田浩毅 170


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