『縄紋土器の系統学:型式編年研究の方法論的検討と実践』

安達香織

(2016年4月25日刊行,慶応義塾大学出版会,東京, vi+163 pp., 本体価格7,000円, ISBN:9784766423259目次版元ページ

ご恵贈感謝.近刊予告のときから書名に惹かれていた.送られてきて「わぁ,ラッキー」と謝辞を眺めたら,あららワタクシの名前が載ってるじゃん.あらためてメールボックスを掘り返したら,なんと2014年度の科学基礎論学会講演会@三田で名刺交換までしていたことが発覚.あわててお礼メールを送った.本書は,土器の型式学(typology)の編年を,生物体系学でいう相同形態形質の変換系列(transformation series)の推定にもとづいて理論化しようとする.生物進化学・系統学の多くの文献が参照されていて,考古学と進化学の並行性を強調する内容であるようだ.まだぱらぱらしている段階なので,読了したらあらためて書評を記したい.いま流行りの文化系統学や文化進化学とももちろん関係がありまくり.