『トウガラシ讃歌』

山本紀夫(編著)

(2010年4月25日刊行,八坂書房,東京, 16 color plates + 294 pp., 本体価格2,400円, ISBN:9784896949544版元ページ

納豆ではなくトウガラシだったらすでに予習はすませた:山本紀夫『トウガラシの世界史:辛くて熱い「食卓革命」』(2016年2月25日刊行,中央公論新社中公新書・2361],東京, 8 color plates + x + 234 pp., ISBN:9784121023612書評目次版元ページ).

【目次】
カラー口絵(16pp.)
まえがき 6


第1部 トウガラシ誕生の地 ― 中南米

 中南米から世界へ ― コロンブスが持ち帰った香辛料(山本紀夫) 11
 トウガラシが演出するメキシコ料理(渡辺庸生) 37

第2部 胡椒を求めてトウガラシを得る ― ヨーロッパ

 庶民から広がるトウガラシ料理 ― スペイン(立石博高) 47
 貧者のスープと「未来派料理宣言」― イタリアのトウガラシ(池上俊一) 56
 パプリカ,辛くないトウガラシ!? ― ハンガリー(渡邊昭子) 67
 新大陸からの渡来食材としてのトウガラシ ― シリア(鈴木薫) 77

第3部 シンプルに,より複雑に ― アフリカとアラブ

 トウガラシはピクルスとハリーサで ― アラブ世界(堀内勝) 89
 モシ人にとってのトウガラシ ― 西アフリカ,ブルキナファソ川田順造) 100
 エチオピアの赤いトウガラシ(重田眞義) 113
 ピリピリと料理の相性 ― タンザニアのトウガラシ(伊谷樹一) 125

第4部 エスニックをさらに豊かに ― 東南・南アジア

 進化し続けるタイ料理とトウガラシ(縄田栄治) 139
 豊かな香辛料を自在に楽しむ ― インドネシア阿良田麻里子) 150
 フィリピンとトウガラシそしてシニガン吉田よし子) 161
 辺境で超激辛トウガラシの誕生か? ― ネパール(松島憲一) 169
 すべてはトウガラシとともに ― ブータン,トウガラシ絵巻(上田晶子) 179
 〈コラム〉トウガラシとインド人(小磯千尋

第5部 伝統料理との幸せな融合 ― 東アジア

 中国料理とトウガラシ(周達生) 201
 トウガラシ好きのチベット人 ― 中国雲南省(小林尚礼) 211
 赤いキムチとコチジャンの誕生 ― 韓国料理とトウガラシ(鄭大聲) 223
 薬味・たれの文化とトウガラシ(山本宗立) 235
 〈コラム〉日本のトウガラシ品種(山本宗立) 247


あとがき 288
執筆者紹介 [294-291]