『書物の宇宙誌:澁澤龍彦蔵書目録 Cosmographia Libraria』

国書刊行会編集部(編)

(2006年10月20日刊行,国書刊行会,東京, 6 + 16 color plates + 473 pp., 本体価格9,500円, ISBN:4-336-04751-0目次

今年は澁澤龍彦の没後30年に当たるので記念出版物が続いている.白水社の『ビブリオテカ澁澤龍彦』全6巻は本棚の奥にずっと潜んでいるし,文庫本も何冊もある.しかし,強烈なのは没後20年に国書刊行会から出た:『書物の宇宙誌:澁澤龍彦蔵書目録』だろう.この『書物の宇宙誌』は前半の第1部だけ舐めるように読んでピックアップまでしたのだが,後半はさすがに息切れしたまま10年が経ってしまった.そろそろ時効だから残りを読了するかな.そんなことしたら憑かれてしまうかな.『書物の宇宙史』はワタクシの研究室の入ってすぐの書棚に面が見えるように置いてあるのだが,気がつく人はいまだにいない.古川ロッパ昭和日記』や種村季弘図説 占星術事典』や井上圓了『妖怪学全集』などとともに,とてもいい “壁” をつくっていると思うんだけどなあ.