「ISO 4: Information and documentation – Rules for the abbreviation of title words and titles of publications」

 → http://www.uai.cl/images/sitio/biblioteca/citas/ISO_4_1997en.pdf [pdf]

雑誌名の略記様式に関するISO基準.この ISO 4 に準拠した雑誌名の略記リスト:ISSN-LTWA: List of Title Word Abbreviations が公開されている.ワタクシが本を書くときには,文献リストの学術誌名称は略さずにそのまま正式名称を書くことにしている.たとえ「PNAS」が業界内で通じる略記であっても,文献リストには「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」と書く.現代の英語圏の雑誌ならば誌名を略記してもそれほど問題にはならないかもしれないが,非英語圏だったり昔の雑誌バックナンバーだったりすると,誌名を略されるとぜんぜん元文献にたどり着けないこともある.検索に引っかからない場合も少なくない.自分のためにも他の読者のためにも誌名略記はしないように心がけている.とりわけ用心しないといけないのは,昔の有名な文献であって,現在もよく引用されるけど,明らかに原典を見ないで “孫引き” ですませているケース.写本系譜とまったく同じ伝承プロセスが作用し,「棒の手紙」や「チュブリラ本」みたいな誌名の転記ミスが子々孫々にわたって続くことがあるから.