『クレーの日記』

パウル・クレー[南原実訳]
(1961年10月20日刊行,新潮社,東京, 479 pp., ISBN:410502101X

霊長類研究所に来るたびに本をもらって帰る.今回も玄関横のティールームにダンボール箱入りの本が並べられていて「自由にお持ちください」とのこと.聞くところでは物故した霊研の先生の私蔵本らしい.まずは,年季が入った岩波文庫の『法華経(全三巻)』をリュックサックに詰め込んだ.前回ここに来たとき(2016年2月)は,Gavin de Beer『Embryos and Ancestors, Third Edition』(1958年刊行,The Clarendon Press, Oxford, xii+197 pp. with 2 plates → 情報)を思いがけなく入手してしまったことを思い出す.今回も箱の底をゴソゴソ探していたら,パウル・クレーの日記が転がり出てきたのでありがたく頂戴する.前に『造形思考』を読んでいたので,アンテナに引っかかったのだろう.見つけたもん勝ち.訳者の南原実さんはワタクシが駒場時代に習ったドイツ語の先生だ.