『Histoire de la génétique et de l'evolutionnisme en France』

Denis Buican
1984年刊行, Presses Universitaires de France[Histoires], Paris, 421 pp., ISBN:2130382770 [pbk])

2003年4月26日に駿河台下の崇文荘書店で入手.購入価格4,000円.当時の日録から:

  • もう1冊のビュイカンは,フランスにおける20世紀の遺伝学・進化学の歴史書.やっぱりネオ・ラマルキズムの威力は大きかったんやねえ.
  • 驚きだったのは,ジョルジュ・テシエがフランス進化学で果たした役割.テシエといえば相対生長の研究しか知らなかったのだが,本書の第7章全体はテシエがフランスの集団遺伝学の旗頭であったと述べています.フィリップ・レリティエとともに数々のショウジョウバエ研究をしていたとはぜんぜん知らなかった.マイヤ&プロヴァインの『The Evolutionary Synthesis』(1980,Harvard UP)からは見えてこなかった内容.