小畑弘己
(2018年12月21日刊行,KADOKAWA[角川選書・610],東京, 234 pp., 本体価格1,700円, ISBN:9784047036451 → 目次|版元ページ)
考古学的遺跡から出土する昆虫の一般論ではなく,もっとフォーカスを絞り込んで,土器などに “混入” した昆虫の遺物あるいはその圧痕から見えてくる古代人の生活と文化が議論されている.昆虫タフォノミーの本だとは意外な収穫だった.なぜコクゾウムシが縄文時代の土器に “練り込まれて” いたのかをめぐる著者の推論はとても魅力的だった.