田中祐理子
(2019年6月3日刊行,青土社,東京, 318+VI pp., 本体価格2,600円, ISBN:9784791771684 → 版元ページ)
【目次】
はじめに —— 生きる・病む・擦れる・壊れる 9I 身体を切る・開く
1 血液循環論と心臓 —— 近代医学の身体 21
2 顕微鏡が変えた世界の見方 —— 人体のうちとそと 39
3 一九〇〇年的臨床身体・試論 53
4 一九世紀の果実、二〇世紀の種子 —— パストゥールについて 77II 病むことの意味・価値
5 誰もひとりではない、貧しいものはなおさら —— フーコー『臨床医学の誕生』を読む 117
6 隠喩と科学の歴史 —— 感染症と二〇世紀 145
7 疲れの病理学 —— P・ジャネにおける「病気」と「治療」 171
8 病いに別れを告げる —— 「らい」と日本社会の戦後 199III 生を書く・求める
9 〈科学〉と「信じられない事柄」 225
10 自生するものについて —— アメリカ、二〇世紀をめぐる試論 251
11 臨界・生成・「われわれ」の知 —— 「微細な生」をめぐって 287
12 生きているものをとらえる難しさ 305おわりに代えて —— 病いと時間はことばにつられて 315
索引 [II-VI]