『数論・論理・意味論 その原型と展開 —— 知の巨人たちの軌跡をたどる』目次

野本和幸
(2019年8月9日刊行,東京大学出版会,東京, xxii+705 pp., 本体価格14,800円, ISBN:9784130101356版元ページ

なにげに “必殺系” の700ページもの紙のカタマリ.ワタクシ的にはポーランド学派のタルスキが好きなんですけどね.


【目次】
まえがき――知の巨人たちの戦記物語 iii
凡例 xxi

序論 数論・論理・メタ数学の誕生と真理論・意味論の展開 1

第 I 部 論理主義の誕生と現代論理学の創始――デデキント,ブール-シュレーダーからフレーゲへ 37

第1章 デデキントの数論――論理主義の一つの出発点 39
第2章 ブール-シュレーダーの論理代数的論理主義 133
第3章 フレーゲの論理主義――「判断優位説」と「文脈原理」 149
第4章 ラッセルの論理主義と知識論抄 217

第 II 部 数学基礎論とメタ数学――ヒルベルトからゲーデルまで 227

第5章 ヒルベルト数学基礎論――メタ的形式主義への歩み 229
第6章 完全性前史――ポスト-ヒルベルト-ベルナイスとヒルベルトの問題提起 307
第7章 ゲーデルの完全性定理および不完全性定理への予示 327
第8章 不完全性定理の概要 347

第 III 部 真理・モデル・意味論の誕生と展開――タルスキの真理論とモデル理論 377

第9章 タルスキの真理定義――メタ理論の構築 379
第10章 内包的意味論の展開――カルナップ・チャーチ・モンタギュからクリプキ・カプランへ 517
第11章 直接指示,意味,信念 537
第12章 フレーゲ再考――意味・意義・真理 563

補論1 言語と哲学――言語的転回の射程 635
補論2 ことばと信念序説――デイヴィドソンとダメットを手引きに 654

あとがき 669

引用文献 673
事項索引 697
人名索引 703