佐藤直樹(編)
(2019年9月5日刊行,三元社,東京, 367+45 pp., 本体価格4,800円, ISBN:9784883034949 → 版元ページ)
【目次】
序章 ディレッタント研究のために
ディレッタント研究序説――その歴史と展開の見取り図[佐藤 直樹] 8
第1章 ディレッタント前史――工房、宮廷、サロンルネサンス期における最初のディレッタント肖像画、あるいは素描を教えるベルナルディーノ・リチーノ[ウルリヒ・フィステラー/岩谷秋美訳] 36
王族たちの美術活動――ザクセン宮廷の素描と旋盤細工[佐藤直樹] 60
一八世紀フランスのディレッタンティズム――美術愛好家による作品制作をめぐって[船岡美穂子] 83
第2章 ディレッタンティズムの転換点
ヴァイマル古典主義の文脈におけるディレッタンティズムの様相[ヤナ・ピーパー,トルステン・ファルク/橘由布季訳] 112ヴァイマル公妃アンナ・アマリア作曲《エルヴィンとエルミーレ》を巡って[大角欣矢] 128
愛好家のための方法――一七六〇~七〇年代におけるアルファベット式芸術事典[山口遥子] 170
ゲーテのディレッタンティズム――「収集家とその友人たち」と「ディレッタンティズムについて」[眞岩啓子] 190
一八〇〇年頃の侯爵夫人と女性市民階級――ディレッタンティズムにおける共通点はあるのか?[コルドゥラ・ビショッフ/杉山あかね訳] 218
第3章 「天才=ディレッタント」
作曲家メンデルスゾーンの素描と水彩画――スイス旅行を例にして[星野宏美] 244ディレッタントの芸術としての「ランドスケープ・ガーデニング」――ピュックラー=ムスカウと『親和力』の世界[尾関幸] 277
カール・グスタフ・カールスのディレッタンティズムと近代社会[仲間裕子] 303
終章 「新しい芸術家=ディレッタント」の未来
教育学から見たディレッタンティズムの可能性[小松佳代子] 338あとがき 363
Vereint im Dilettantismus? Furstinnen und Burgerinnen um 1800[Cordula Bischoff] [33-45]
Erscheinungsformen des Dilettantismus im Kontext der Weimarer Klassik[Jana Piper, Thorsten Valk] [24-32]
Die ersten Dilettanten-Portrats der Renaissance, oder: Bernardino Licinio unterrichtet im Zeichnen[Ulrich Pfisterer] [12-23]
引用図版出典一覧 [8-11]
資料:フリードリヒ・フォン・シラー「ディレッタンティズムに関する見取り図」 [6-7]
人名索引 [1-5]