「図書にふせんをつけると図書が傷むというがその根拠はあるか」

レファレンス協同データベース>レファレンス事例詳細(2019年3月15日)
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000253054

図書をきれいに “保存” するためのさまざまな教訓はえてしてユーザー(読者)の便宜をぜんぜん考えていない.読者にとっての本は使い回すための資料のひとつにすぎないので,汚れたり壊れたり(場合によっては)なくなったりすることは想定内のこと.必要があればもう一冊買えばいい.上の返答を読むかぎり,日本の公共図書館は所蔵本をすべて「閲覧禁止」かつ「貸出禁止」にしてしまえば,無傷のまま何十年も何世紀も安全に保管できるのではないかと思ってしまう.読む人がいなければ本は汚れないし傷まないし “不適切” な取り扱いもなくなるだろう.ワタクシの場合,図書は基本すべて私費購入なので,盛大に “付箋紙” を貼り付けている.そうしないと研究資料として使い回せないし,そもそも読書すらできない.ただし,前々世紀の古書や旧共産圏の本は付箋紙の糊で活字面が剥がれることが確かにあるので要注意.いずれにしても,図書館関係者たちは自分では本を読まないんですかねぇ.